ワクチン進展で経済活動再開、人手不足感は上昇傾向にあります。
本日は私がチェックしている人手不足対策に関連がある銘柄を紹介します。
■夢真ビーネックスグループ(2154) [東証一部]■
●事業紹介
製造業向けの技術者派遣会社で自動車関連や電機メーカーに強みを持つ。
メーカーの研究開発、設計、生産技術などの技術分野に対する派遣・請負・委託の事業を領域としている。
人材派遣の派遣料金は、派遣社員の賃金や社会保険料などが大半を占める。
その他、会社運営費を差し引いた残りが利益となる。
●領域毎の戦略
『機電・IT』
IT領域はITエンジニア(ミドルレベル)を目指した未経験者の育成し、機電領域はEV(エンジニアバリュー)モデルの確立によるスキルUP・単価UPを目指す。
『建設』
国内最大手の地位をより強固にすべく、エンジニアのLTV最大化(長期就業促進)、顧客との長期関係の深化をはかる。
『製造』
製造派遣でトップクラスの高収益性を維持した安定成長の為、エリアでのキークライアント獲得/リテール営業推進、独自採用強化する。
『海外』
欧州は専門職セクター拡大による収益性の引き上げ、アジアは採算を確保しつつ、人材市場の変化・発展拡大機会を伺う。
●中期経営計画
1.コロナ後も、人材派遣サービスが充足する需給マッチングの機会は拡大すると予想。追い風・拡大トレンドにあるエンジニア派遣市場で、同社はボリュームゾーンへの注力と、同社の強み/得手を拡充する投資を行い、大きな成長を実現。
2.長期的な企業価値向上に向け、持続的成長を支える最適な資本・財務政策を設定。ROE10%以上へ回復、DER1.0倍以内を維持する。
●業績・チャート
8月6日に発表の決算は、21年6月期の連結経常利益は前の期比3.4%増の49.3億円に伸びたが、22年6月期は前期比0.7%減の49億円と、ほぼ横ばい見通しとなった。また今期の年間配当は前期比1円増の45円に増配する方針とした。なお、次回の決算は11/5を予定している。
株価推移は9/10に一目均衡表は三役好転し上昇トレンドを形成中。
今後は3月高値の2000円ところを目指す動きが期待できる。
足元はコロナの新規感染者数が大幅な減少傾向となり、緊急事態宣言が全面解除されたことで、景況感が確実に回復しており、人手不足で各業種で急募のニーズが台頭している。
経済活動再開による人手不足対策関連として注目。
(あすなろ産業調査部 藤井勝行)
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