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有料メルマガライブラリから(431)「米国市場から受ける影響の違いを利用して銘柄シフト作戦を実行中」

2022-06-16 23:41
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     有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
     自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
     なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。


    =コラム「米国市場から受ける影響の違いを利用して銘柄シフト作戦を実行中」

     (有料メルマガ第478回・2018/4/17配信号)

    ※2018年4月現在の内容です。留意してお読み下さい。


     景気回復が実感できているかどうかは別問題として、景気回復が永遠に続くわけがないことも忘れてはいけないことだと考えています。

     必ず景気が下降する場面はやってきます。そして米国の景気も必ずいつかは下降を始めます。

     その時には米国株は上がりすぎているので、大きく下落して、日本株も米国株以上に大きく下落することを覚悟しながら、私は流動性の高い大型株に資金をシフトしていこうと考えて、実行をスタートしています。



     3月のメルマガのコラムで取り上げた日経マネー5月号の18~21ページまでに掲載されているウォール街きっての論客といわれている、ハワード・マークスのインタビューを読まれたのでしょうか。
     まだ書店の店頭には残っていると思うので、ぜひ読むことをお勧めします。
     https://amzn.to/2H6BIi4


     私が印象に残った部分を再度、箇条書きにして紹介します。

     ・VIXショックは健全な調整である。
     ・慎重な姿勢はまだ必要。ただし長期的には依然として懸念が残るものの、短期的には米景気の足腰は非常に強い。
     ・株式市場から撤退すべきではないが、通常に比べてリスクの低いポートフォリオにすべきだ。
      『全ての投資家は、自分の懐事情やリスク耐性を検討しなければならない。許容できる損失の大きさや、調整時の対応も考えておく。こうしたプロセスを経てリスクに対するスタンスを確立することが求められている。』
     ・サイクルを意識した投資が必要。
     ・大事なこと。偉大な投資家は状況がいくら悪化しても、意気消沈せず、持ち株を売らないことだ。一番の禁物は、消沈して安値で売ってしまうことである。
     ・バフェットの手紙の教訓。
      バフェットはかつてこうも語っている。「喜んで10年間株を保有する気持ちがないのなら、たった10分間でも株を持とうなどと考えるべきではない」と。


     市場が安全なのは、投資家たちが自制心をもってリスクを回避しているときだけだということもあり、今回の急落で市場が猜疑心を深め、リスクを回避する姿勢を強めるプロセスは、歓迎すべきことだということも重要です。

     このような指摘とともに、重要なのは現在の株価がサイクルのどの位置にいるかを確認することだと述べていました。我々は現在サイクルの上方にいる。これは正常な状態ではない。いつか正常な状態に戻ろうとして揺り戻しが来る。だから今は慎重にならなければならない。

     ハワード・ワークスが注意してくれたサイクルというのは米国景気の拡大が9年も続き、米国株が上昇して高い位置にきているということでした。米国株の描くサイクルのことでした。このサイクルもいずれ終わります。

     VIXショックとトランプ大統領の発言で、ガス抜きが行われているので米国株の上昇は続くと思っていますが、その確率は70%くらいあると思っています。

     しかし、いずれにしても米国の景気は頂上に向かっており、高い位置にあるので、いつかはジェットコースターの絶叫の急降下が起こると考えています。


    【中略】


     その時に、分散させすぎた私の株のポートフォリオは多大な損害を受ける可能性があると考えたので、優待株を感謝して利喰いしながら、どんな景気状態が来ても仕事がある財務内容の良い、そして大きな資産を持っている企業を暴落時に買いたいと考えて調べてはリストアップしています。


    【中略】


     株式投資においても運に左右されて自分が目指した投資目的を達成できなかったり、むしろ資産を減らしてしまうような逆境が襲ってくることも多いです。

     去年までの日本の株式市場は実に順調な株価の上昇をしてくれたと思います。
     それぞれの時点で考えると、それほどやさしい投資環境ではなかったとは感じますが、それでも業績が良い、いくつかの企業の株に分散で投資していれば、投資した中のいくつかの企業の株価が大きく上昇してポートフォリオ全体としての運用資金が増えた投資家が多かったと予想しています。

     うまく大きく上がる企業の株に集中で投資できた投資家は、きっと大きな成果を手にしたことでしょう。

     しかし、ここ数年のように結果として順調に日本株が上昇した各年を振り返ってみても、いろいろな投資家の心を揺さぶりリスク・オフ状態を作り出すイベントが起こりました。

     株式投資は人生ほど波乱万丈で厳しい不運が襲ってくることは少ないでしょうが、それでも投資家の心理状態を悪化させリスク・オフに追い込む事態が起こることは多いです。


     多くの投資家が過去の経験から感じていると思うのですが、『いまこそ投資資金を一気に増やして、大きく稼げるチャンスの時だ』と考えて投資を実行した『いつ買うの、今でしょうのとき=自分のここぞというとき』に限って、まったく予想しなかった不運が起こって、ミスター・マーケット(⇔全ての投資家の総意という意味で使っています)をリスク・オフに追い込む不運が起こってしまう。そして自分の投資も痛手を受ける。こんなこが多いと思います。

     このような事態から学べることは、

    『金融情勢が悪化して、株価が大きく下落し続けても、悲観しすぎて株式投資を投げてしまうのでは利益を上げられない。リスクからは逃げるのではなく管理してリスクは取るものだ。投資環境に一喜一憂して付和雷同してしまうのではなく、きちんと自分のリスクを管理しながら油断せず、冷静にリスクを取っておくべきだ。』

    ということです。

     だから投資家としての基本事項であるリスク管理を習得していた人は、その時どきに起こる数かずの不運なイベントを乗り越えて、生き残り、その後にやってきた株価の上昇で大きく利益を上げることが出来たはずです。

     リスク管理がきちんとできていれば、必ず逆境は乗り越えることが出来るものです。

     投資家にとって必要なことは、かならずリスク・オフ状態をもたらすイベントが起こるなら、その事態を想定して準備をしながら、リスクを管理して投資を実行していくことです。


     今年の2月からの逆境を経験していくこと、そして逆境を乗り越えるために試行錯誤をして自分の投資能力を鍛えていくこと。成長させていくこと。このように逆境に鍛え上げられた投資家は投資勘も鋭くなり、リスクに対する耐性も強く鍛えられます。銘柄選択力も銘柄分析力も高まります。

     このように自分の投資能力を鍛えつづけた投資家は、どのような投資環境でも生き抜いて、良好な投資環境(=リスク・オンの状況)がやってきた時には、資産をしっかりと増やすことが出来る能力が蓄えられます。

     不確実な未来を自分なりに想定し、過大な期待ではなく、現実的な期待を持って不運(=逆境)を乗り越える努力をしながら、いつか必ずやってくる良い投資環境(リスク・オン)が来た時のための準備も同時に進めていくことが大事です。


     ミスター・マーケットが世界中で起こる経済イベントにどう反応するか予想できない以上、そしてミスター・マーケットを自分がコントロールできない以上、ミスター・マーケットのご乱心の影響をできるだけ小さくできるような対策を準備して実行しながら、株式投資を継続していきたいと私は考えて努力をしています。

     ミスター・マーケットはコントロールできませんが、自分の投資行動はコントロールできるようにしておく。株式投資においては自分の投資行動をコントロールしやすい銘柄でポートフォリオを作っていく。このような努力を積み重ねていくことで投資家としての自分の力も成長していきます。
     そのために、私は今回は流動性の高い企業に資金を集めていく方針を立てています。

     資産を築くためには、株式投資という現代の錬金術は使いでのある有効な手段です。ただし、自分の欲をコントロールする技術なくして現代の錬金術を過大に使おうとするならば、昔の多くの錬金術師も落ち込んだ、身を滅ぼすような目に合わされる可能性が高くなります。

     この二つを絶対に忘れないようにしてリスクを管理しながらリスクを取っていくことが大事です。


     自分の欲望をコントロールするということを言い換えるなら、自分の現在の収入や金融資産の状況、家庭の状況から判断して無謀な株式投資を実行しないということになります。

     さらに別の言い方をすると一攫千金ということばかりを考えないで、着実に利益を積み重ねていくことで満足するということでもあります。

     自分の欲望をコントロールできなくて、どうして株式投資で成功することができるのでしょうか。


     リスクを管理する前に、自分を管理することの方が大事です。
     言葉を変えるなら自分が一番のリスク要因だということを絶対に忘れてはいけないのです。私自身が痛感して感じている最重要事項です。私こそが私自身の株式投資にとって常に最大のリスク要因でした。

     そして2番目に大切なことは自分の恐怖もコントロールすることです。


     株式投資を長年続けていると、アベノミクスがスタートしてからの5年間のような良い投資環境だった期間でも毎年のように2度や3度は「ウワ~」というくらいの株価の大きな下落を経験します。2017年はそのようなことが起きなかったので勝ち逃げのチャンスだと判断して、株をかなりキャッシュに換えました。欲張りすぎないことも大事なことです。

     だから自分自身をコントロールできなくなるような大きな恐怖(⇔東日本大震災の時の原発大事故のような事態)のイベントが起こることも想定して、できるだけ自分を管理しやすい投資対象を選んでいくことも大事な投資の技術です。

     怖いという『自分の恐怖』をコントロールする技術を駆使することにより、『自分以外の多くの投資家の恐怖』によって自分の基準に照らして暴落しすぎて「インカム・ゲイン利回りなどが自分の投資基準に達した銘柄」に節度を持った分散投資を実行していくことにより、暴落の嵐が去った時点には、自分が期待した以上の運用成績を手に入れることも良く起こります。

     つまり自分が欲を抑制して期待した利益額より、ずっと大きな利益が得られる可能性が充分あると考えています。過去の大きな暴落の後には、いつでも決まったようにこんな美味しいことが必ず起こりました。


    【中略】


     だから現代の錬金術である株式投資を完全にやめることは得策ではないと考えています。それでも自分の考え通りの経済状態が実現するかどうかは分からないし、いまでは予想できない天災や人災が起こることも想定しておかなければならないとも考えています。北朝鮮リスクも、まだ高いです。


     上記のことを総合的に考えて、株式投資は継続する。景気が良くなるなら企業の業績は良くなる。その時にミスター・マーケットが投資資金を振り向けてくる可能性が高い企業の株で、自分の思惑に反して投資環境が悪くなり投資した株の株価が下げても自分がホールドを続けることが出来やすい銘柄を選んで投資しておく。もしこれから株価が大きく上げたなら、いずれくる大暴落で逃げられるように流動性の高い資源などを保有している大型株を増やして行く。このようなことを現在の投資戦術としています。

     当面の対応としては低PERまたは低PBRまたは配当利回りや配当優待利回りが良い日本を代表する大型株をできれば10銘柄くらいに絞って分散して投資資金をシフトしておくのがいま時点のベストな投資戦術であると考えています。

     ただし、3月本決算企業に関しては決算発表があってから投資するかどうかを決めたいと考えています。


    【後略】


    経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


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