~あれからどうなった?これからどうなるの?~


 次から次に登場してくるIPO銘柄に関心をお寄せの皆様にとってはホットにデビューしてくる直近のIPO銘柄に目を奪われてしまいがちですが、時には冷静に半年前や1年前のIPO銘柄に対して少し、その後どうなったのかに関心を寄せて頂きたいと思います。

 IPO銘柄は公開価格に対して初値があり、その後の安値や高値があって時価に至る変動があります。決してその株価推移は一様ではなく銘柄ごとの違いが出て参ります。IPO銘柄へのリスクテイクによるリターン確保に向け、そうしたIPO銘柄の株価変動を吟味されていくことが求められています。

 投資家各位はその変動状況や客観的な事業内容をしっかりと把握しながら次の一手を考えていかれることが必要となります。


 本日は有料掲載の炎の投資情報から2銘柄をピックアップして以下にコメントさせて頂きたいと思います。


1.1年前のIPO銘柄

 ノバック(5079・東証2部⇒スタンダード)2022年3月31日公開

 姫路に本拠を置くゼネコンで土木工事に強み。
 公開時に48万株公募と7.28万株の第三者割当増資を実施し16億円余りを資金調達。公開価格は3000円。初値は2630円で初値が公開価格割れとなってしまった。公開後に大きく株価下落が見られ2カ月後の5月に安値1945円まで売られてしまった。
 しかしながら業績は高収益で2023年4月期配当も120円(中間期60円配当)で6%台という配当利回りの高さが株価を下支えし、その安値からは下値を切り上げ既に初値を上回る水準まで上昇。現状も配当利回りは4.3%台でPBRも0.7倍台、PERも7倍台という水準で割安感があり堅調な推移が続いています。まだ公開後の高値2897円や公開価格3000円を上回ってはいませんが、今期業績は下方修正(経常利益27.3億円⇒25億円、EPS417円⇒389円)されたものの、利益水準は高く来期の業績向上も期待され、引き続き底堅い展開が想定されます。


 2.半年前のIPO銘柄

 ファインズ(5125・G)2022年9月28日公開

 中小企業向けに動画配信プラットフォーム「Videoクラウド」を提供。
 動画制作やDXコンサルも展開。順調な業績拡大を継続する中で前期に続き今期も第4Qに先行的に人材採用し毎期成長を図る計画。
 IPO時に25万株公募(発行価格1800円)を実施し、4億5000万円を調達。初値は2703円でIPO時に高値2970円まであったが、その後は2位の大株主であったEPARK(業務上は影響なし)が持ち株を売却したとのことで6カ月ほど調整。
 2月に1111円まで売られて1644円まで戻るなど反転の兆し。
 まだ上値は重いが、徐々に戻り相場を狙うタイミングが近づいているとの感触。PER11倍、時価総額60億円で比較的割安感あり、今後は半値戻り水準である2040円を目指す展開が期待される。


(炎)


●有料メルマガ「炎の投資情報」
 億の近道月曜日担当の人気執筆者、炎のファンドマネージャーが、中小型株情報を中心に、時事の投資テーマやIPO情報、取材やアナリストミーティングの鮮度の高い情報まで、プロの目で見た投資情報をお知らせします。
 創刊7年を超える老舗有料メルマガ。
 毎週月曜日配信
 執筆者:炎のファンドマネージャー
 1ヶ月16,500円(税込)
 お申し込みはこちら⇒ http://www.honohfm.com/

最新号(本日4/10)配信内容は、
 ■株式相場展望
 ■決算速報:アドヴァングループ(7463)
 ■調整局面にある注目3銘柄の下値目途
 ■炎の注目銘柄(3銘柄)
 ■1年前のIPO、半年前のIPOその2(4銘柄)
 です。

★1号ごとにご購読いただけるテスト中!
 こちらへどうぞ ⇒ https://bit.ly/honoh2023


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


honoh_01.jpg