どんなに資本を投入しても、たとえば、楠浦さんのようなテクノプロデューサーはつくれない。
※編集部注:楠浦崇央氏 https://www.techno-producer.com/kusuura/
何億円をつぎ込んでも、絶対につくれない人は存在する。
結局、資本で買えるのは流通しているものだけ。
CEOの年収が10億円で一般の作業員との給与の差があまりにも違うのはおかしいと思う人もいる。逆に安すぎると思う人もいる。
実際には圧倒的に後者が正しいのだが。
残念かもしれませんが、「接点」=影響力の違いです。
人の経済的価値は他者との接点の数に比例する。
(経済的価値オンリーです。人間的価値は誰もが無限)
CEOは会社のベクトルを時代の風に合わせるし、拡張しようとする。
さらにそのベクトルは伝播していく。接点が多く反応していく。
ベクトルを受け取った人が好循環をつくりまた影響を伝播すしていく。
よいものは瞬く間に伝播する。
一方で、悪いものは消え失せる。
作業員の中には他者を妬み、やっかみ、ひがむ人もいる。
そういう人は自らの影響力のベクトルを小さくして、内向きにしてしまう。
他者との接点がなくなってしまう。
影響がないのだから、経済的な価値は小さくなってしまう。
悪循環に陥り、ネットで匿名で毒を吐くものもでてくるだろう。
だがこれは、影響が小さい人だけの特権です。
どんどん毒を吐いても社会的に大いに許されます。
無影響だから許されるのです。
それを「悲しい」と思わないとね。。。
作業員は他の作業員を阻害しようとして派閥をつくる。
小さな組織の中のたたき合い。
作業員は上司や上役とはめったにやりあうことはなく、作業員同士でやりあうものなのです。
他者との接点を多くして時代の風にベクトルを合わせていけば、生きることは楽しくなるはずで、経済価値は高まっていくだろう。
好影響を与える人の価値は悪影響を与える人の価値の何百倍もあるだろう。
しかし、人材市場ではせいぜい3倍で売られてしまう。
それが格安であることに気が付いている企業がいくつかありますが、◎◎などはそういう企業のひとつかなと思ったりしている。
キョウキュウ・ノウリョクが無限に大きくなった21世紀。
茨木のり子風にいえば「恒星と恒星との間に光の友情の秘伝」が決める時代。
世の中のひがみや妬みというものをレバレッジをつかってアービトラージができることに気が付いた経営者も存在する。
たとえば給料の差が3倍しかないのに接点や影響力の差は100倍を超えることはざら。
会社経営は難しい。
恒星間の光のやり取りができる人を雇用しなければならないのだから。
詩人の茨木のり子さん(1926-2006)は詩「内部からくさる桃」で生きるとは「まことに自己の名において立つ」ことであると歌った。
「まことに自己の名において立つ」経営者がそういう人を仲間にして恒星間をつなぐ。
(NPO法人イノベーターズ・フォーラム理事 山本 潤)
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