熊本県の山鹿市と言う、ど田舎(失礼)に本社を置く、リブワーク(1431)という住宅メーカーが先週決算説明会と新中期計画の説明会をアナリスト協会で開催しました。
 社長の瀬口さんは弁護士志望でしたがお父さんの工務店のお仕事を引き継ぎ、今や成長意欲旺盛な上場企業にまで育てた訳ですが、瀬口社長にしてみればまだまだ成長の入口と言ったところです。

 熊本と言えばいまや台湾TSMCの最先端半導体工場建設で沸いているエリア。そうした泡のようなビジネスチャンスの話などではなく独自の驚くような成長戦略を語ったため、一緒に出席した老獪なベテラン投資家には訝しげに映ったのかも知れませんが、異次元の成長戦略を語ることで今の市場での評価を妥当なものとしたと言う風にわたしには感じられました。

 単なる住宅メーカーではない住宅のプラットフォームを展開するという話には工務店に提供するマイホームロボやniko and…などのファッションブランドを活用してのIPライセンス事業、さらには業界初の本格的な3Dプリンター住宅事業と成長のネタを披露しながら3年後に実績営業利益を10倍にするという野望は瀬口社長の説明では比較的実現性が高いのではとも感じられたが、世の中はそう甘くないことも事実。
 過去のマクロ経済動向を読みきれずに前期業績を下方修正したように紆余曲折あるに違いない。それでも筆者は瀬口社長のチャレンジを大いに応援したいと思う。

 大手住宅メーカー何するものぞ、大手にはできない新たな試みが実を結ぶか見守っていきたいと思う。


(炎)


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