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農業の特許技術
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農業の特許技術

2013-06-25 11:40
    農業は儲からない。農業はきつい。農業は年寄りの仕事。農業は天候に左右されやすい。農業を営む農家の収入は減少し農業従事者が減少する中で農業の復活 を模索する動きが盛んなのは、食への危機感があるためなのか。衣食住という3つの生活要素の中でも生きていくために不可欠な食への関心は特に高い。

     TPP問題からも自立しない農業は未来がない。農家にとって農協頼みの時代は終わった。出荷先(出口)を求めて日夜努力する一方で良いものを作らないと 生きていけない。6次産業化の時代(1次×2次×3次)で農業経営も変わる必要に迫られています。中小零細農家は独自の農業技術と栽培ノウハウを武器に世 界に打って出るチャンスが到来。若い農業従事者は汚い、苦しい、しんどい農業から明るい、楽しい、効率的な儲かる農業に向けて活路を見出そうとしている。

     イオンやヨーカ堂といった流通業者も独自の農場をグループ内で抱え、居酒屋チェーンや外食チェーンも自らの農場で食材を生産している。経済の2極化で安価な農産品と高くても良い食品を求める動きとに分かれている中で次代を担う農家は技術を蓄積しているように思われます。

     農家いじめの悪のイメージをもたれている強大な農協(一大金融業者)だって改革への意識はあると知人から聞いたことはありますが、組織の壁は大きいようです。

     農業分野に入った民間企業だって規模の拡大でIPOを目指す動きもあります。既にベルグアース(1383)という苗木の生産販売会社がJASDAQに上場していますが連作障害に強い苗木の開発に強みを持っている会社なのだとか言われています。
     売上高経常利益率は5%程度で収益性は低い(但し、ホーブや秋川牧園、雪国まいたけカネコ種苗なども一様に低い)のですが5つの接ぎ木に絡む特許技術 (6つ出願して5つ取れているようです。6打数5安打の確率です)を所有するなど農業分野での技術開発を前面に打ち出し、結果として農業生産の効率化に貢 献している点では価値があります。

     農業は自然との戦いです。生産は天候に左右されがちで経営は不安定ですが、接ぎ木で苗の品質を高めて市場に提供するというビジネスは種屋と農家を結ぶ新 たな成長産業と評価できます。同社の場合、まだ従業員の平均年収が38.6歳で303万円と低いですので、今後スケールアップしながらこの点の改善に迫ら れると考えられますが、ビジネス発展の方向性は上場によって見えてきたと考えられます。

    (炎)

    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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