閉じる
閉じる
×
久しぶりに投資クラブで検討した銘柄紹介です。
日本株をやっている読者の方々には楽しみにしていただいているコーナーです。
それでは、いつもの通りこれまで投資クラブで重視している企業選択の4つのポイントを確認してみましょう。
・売上に対する粗利益率、当期利益率が高い会社
・財務的に安定している会社
・ROEが高い会社
・多額の設備投資が必要でない会社
の4点を投資クラブでは重視しています。
第一実業はマイナーな会社だと思いますが、産業機械やプラントに必要な器具の輸出入商社です。
つまり産業機械やプラント開発、エレクトロニクス投資などへの設備投資が盛り上がってくれば業績が良くなる銘柄です。
1.売上に対する粗利益率、当期利益率が高い会社
平成26年3月度決算の売上高は1221億円、売上総利益が173億円、当期純利益が24.6億円です。
粗利益率14.2%、当期利益率2.0%となっています。
決して両数字とも高い数字ではありませんので、商社(卸業)の一般的な数字は粗利益率2%程度、近年直接投資を積極的に行っている総合商社で15%程度であることを考えれば、総合商社並の収益率を誇っています。
2.財務的に安定している企業
自己資本比率は38.2%でそれほど高い数字ではありませんが、今後も安定的な純利益を積み上げて高まっていくことが予想されます。
3.ROEが高い会社
平成26年3月期のROEは8.2%です。財務的なレバレッジがかかっていますので、もう少し高い数字を期待したいところです。ただし、これまで数年間は
平成23年3月 10.9%
平成24年3月 10.8%
平成25年3月 11.2%
平成26年3月 8.2%
と今年度を除けば、二桁の水準は維持しています。
平成26年度の利益水準の低下は、給与の上昇と負ののれん代の償却が大きな要因ですので、今年度の数字が注目されます。
平成27年3月期決算予測では、概ね10%程度が予想されています。
4.多額の設備投資が必要でない会社
商社ですので、資金繰りに変動はありそうですが、設備投資という意味では多額の資金は必要ありません。
例年投資のキャッシュフローは数億円(一桁)といったレベルです。
5.株価
現在の株価は429円(5月22日終値)、予想PER7.4倍、PBR0.73倍という水準です。PBR、PERともに割安な水準で放置されています。
配当利回りも3.7%と高水準ですので、長期で保有するには適切な銘柄のように思います。
6.その他評価
最近では、取締役以上の報酬を株価インセンティブのあるストックオプションで支給する等、株価を意識した経営層に変化しつつあるように見受けます。その行動を投資家としては評価したいところです。
株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一
http://www.mlplanning.co.jp/
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
日本株をやっている読者の方々には楽しみにしていただいているコーナーです。
それでは、いつもの通りこれまで投資クラブで重視している企業選択の4つのポイントを確認してみましょう。
・売上に対する粗利益率、当期利益率が高い会社
・財務的に安定している会社
・ROEが高い会社
・多額の設備投資が必要でない会社
の4点を投資クラブでは重視しています。
第一実業はマイナーな会社だと思いますが、産業機械やプラントに必要な器具の輸出入商社です。
つまり産業機械やプラント開発、エレクトロニクス投資などへの設備投資が盛り上がってくれば業績が良くなる銘柄です。
1.売上に対する粗利益率、当期利益率が高い会社
平成26年3月度決算の売上高は1221億円、売上総利益が173億円、当期純利益が24.6億円です。
粗利益率14.2%、当期利益率2.0%となっています。
決して両数字とも高い数字ではありませんので、商社(卸業)の一般的な数字は粗利益率2%程度、近年直接投資を積極的に行っている総合商社で15%程度であることを考えれば、総合商社並の収益率を誇っています。
2.財務的に安定している企業
自己資本比率は38.2%でそれほど高い数字ではありませんが、今後も安定的な純利益を積み上げて高まっていくことが予想されます。
3.ROEが高い会社
平成26年3月期のROEは8.2%です。財務的なレバレッジがかかっていますので、もう少し高い数字を期待したいところです。ただし、これまで数年間は
平成23年3月 10.9%
平成24年3月 10.8%
平成25年3月 11.2%
平成26年3月 8.2%
と今年度を除けば、二桁の水準は維持しています。
平成26年度の利益水準の低下は、給与の上昇と負ののれん代の償却が大きな要因ですので、今年度の数字が注目されます。
平成27年3月期決算予測では、概ね10%程度が予想されています。
4.多額の設備投資が必要でない会社
商社ですので、資金繰りに変動はありそうですが、設備投資という意味では多額の資金は必要ありません。
例年投資のキャッシュフローは数億円(一桁)といったレベルです。
5.株価
現在の株価は429円(5月22日終値)、予想PER7.4倍、PBR0.73倍という水準です。PBR、PERともに割安な水準で放置されています。
配当利回りも3.7%と高水準ですので、長期で保有するには適切な銘柄のように思います。
6.その他評価
最近では、取締役以上の報酬を株価インセンティブのあるストックオプションで支給する等、株価を意識した経営層に変化しつつあるように見受けます。その行動を投資家としては評価したいところです。
株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一
http://www.mlplanning.co.jp/
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)