閉じる
閉じる
×
決算説明会のラッシュに続き株主総会の季節到来です。皆さんも投資された企業から株主総会の案内がお手元に届いているかと思います。そんな(損な?)ものは関心ないという方もいればきちんと目を通す方、中には出席しようという方もお見えになるかも知れません。
私の知り合いの机も配当目当てで投資されたこの方への株主総会への案内が山のように来ています。3600社の上場企業の多くは3月期決算であり、今月半ば以降が総会のラッシュとなります。
上場企業にとっては1年間の総括の日でもあり、株主への報告と議定を行う日です。
多くの株主総会は形式的なもので少数株主が出席しても余り意味がないということで、出席する株主は大企業以外は少ないのかと思います。
また、時に大勢集まる総会もあれば少人数ですぐに終わる総会もあります。
もめる総会もあったりしますが、企業はこれをクリアして次の決算に向けた活動がスタートします。
企業の多くは株価の意識がないようで、大半が業績の説明に終始します。
株価は知ったことではないという経営者は無責任です。株価が上がって総会なら良いけど上がらずに評価が低い状態で株主総会を迎えるのは気がひけるでしょうが、株主総会の終了後の懇親会などは株主へのアピールをしっかりするチャンスだからそこはしっかりやるべきです。
大成温調やKSKという私が先日来書いているバリュー企業の株主総会にはぜひ出席してみたいと思っています。なぜかというとこれらは時価総額が保有している現預金よりも少ない状況となっているのは企業側の株価意識が低いと思うからです。
通常は企業価値評価ではPBRという指標で1倍割れ銘柄は解散価値を下回っているので割安だなどと言いますが、現在の株式市場はPBR1倍以下の方が多 いので目立ちません。PBR1倍という指標よりも自社株を除く実質時価総額が有利子負債を引いた実質現預金を大きく下回っている企業は更に評価が低い状態 となっていて、株主はこの状態で売りモノを拾い続けていければ、よほどの急激な決算悪化がなければ結果としてコストゼロでこの会社の浮動株を一定数買える ことになります(ただ、評価が高まり大きく上がったら売れば良いのです)。
私はこうした手法の投資を「我慢の価値(勝ち)投資」と呼んでいます。我慢して売り物をじっくり集めていくと結構大きなリターンがあがるという意味合いが含まれています。
【大成温調の場合】
発行済み株式数 1436.4万株
浮動株比率29%
浮動株416万株
株価433円
時価総額62.2億円
自己株127万株
実質時価総額56.7億円
保有実質現預金(保有現預金―有利子負債)124億円(株価換算947円)
保有実質現預金―実質時価総額=67.3億円(潜在価値)
浮動株時価総額 18億円
浮動株潜在価値67.3億円×29%=19.5億円
2012年売買高164.5万株
高値安値平均株価309円
売買金額5.1億円
2013年売買高186.9万株
高値安値平均株価361円
売買金額6.7億円
2014年売買高 88.9万株
高値安値平均株価433円
売買金額3.8億円
売買高合計 440.3万株
売買金額合計15.6億円
浮動株の10% 42万株(7位株主)
時価433円
売買金額 1.8億円
【KSKの場合】
発行済み株式数 763.6万株
浮動株比率12.6%
浮動株96.2万株
株価671円
時価総額51.2億円
自己株128万株
実質時価総額42.6億円
保有実質現預金(保有現預金―有利子負債)50.0億円(株価換算788円)
保有実質現預金―実質時価総額=7.4億円(潜在価値)
浮動株時価総額 6.5億円
浮動株潜在価値7.4億円×12.6%=0.9億円
2012年売買高25.22万株
高値安値平均株価459円
売買金額1.16億円
2013年売買高80.78万株
高値安値平均株価710円
売買金額5.74億円
2014年売買高19.82万株
高値安値平均株価682円
売買金額1.35億円
売買高合計 125.8万株
売買金額合計8.25億円
浮動株の10% 9.6万株
時価671円
売買金額 0.64億円
事業内容にもよりますが、比較的まとまった資金を持っていて大きなリターンを狙いたい投資家なら有効な手法なのかも知れません。時価総額が100億円以下の企業にはそうした可能性があります。
気がついていない会社は株価も放置されたままですが、特定の投資家によるまとめ買いが下値で起きれば反転のきっかけにもなります。
会社の意識が成長指向していればいずれは業績も上がり、投資したお金は回収できますので、中長期投資の手法としては有効だと思います。
会社側に意識があるのかないのかを株主総会で確かめてもっと投資すべきかを確認してみたいと思うわけです。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
私の知り合いの机も配当目当てで投資されたこの方への株主総会への案内が山のように来ています。3600社の上場企業の多くは3月期決算であり、今月半ば以降が総会のラッシュとなります。
上場企業にとっては1年間の総括の日でもあり、株主への報告と議定を行う日です。
多くの株主総会は形式的なもので少数株主が出席しても余り意味がないということで、出席する株主は大企業以外は少ないのかと思います。
また、時に大勢集まる総会もあれば少人数ですぐに終わる総会もあります。
もめる総会もあったりしますが、企業はこれをクリアして次の決算に向けた活動がスタートします。
企業の多くは株価の意識がないようで、大半が業績の説明に終始します。
株価は知ったことではないという経営者は無責任です。株価が上がって総会なら良いけど上がらずに評価が低い状態で株主総会を迎えるのは気がひけるでしょうが、株主総会の終了後の懇親会などは株主へのアピールをしっかりするチャンスだからそこはしっかりやるべきです。
大成温調やKSKという私が先日来書いているバリュー企業の株主総会にはぜひ出席してみたいと思っています。なぜかというとこれらは時価総額が保有している現預金よりも少ない状況となっているのは企業側の株価意識が低いと思うからです。
通常は企業価値評価ではPBRという指標で1倍割れ銘柄は解散価値を下回っているので割安だなどと言いますが、現在の株式市場はPBR1倍以下の方が多 いので目立ちません。PBR1倍という指標よりも自社株を除く実質時価総額が有利子負債を引いた実質現預金を大きく下回っている企業は更に評価が低い状態 となっていて、株主はこの状態で売りモノを拾い続けていければ、よほどの急激な決算悪化がなければ結果としてコストゼロでこの会社の浮動株を一定数買える ことになります(ただ、評価が高まり大きく上がったら売れば良いのです)。
私はこうした手法の投資を「我慢の価値(勝ち)投資」と呼んでいます。我慢して売り物をじっくり集めていくと結構大きなリターンがあがるという意味合いが含まれています。
【大成温調の場合】
発行済み株式数 1436.4万株
浮動株比率29%
浮動株416万株
株価433円
時価総額62.2億円
自己株127万株
実質時価総額56.7億円
保有実質現預金(保有現預金―有利子負債)124億円(株価換算947円)
保有実質現預金―実質時価総額=67.3億円(潜在価値)
浮動株時価総額 18億円
浮動株潜在価値67.3億円×29%=19.5億円
2012年売買高164.5万株
高値安値平均株価309円
売買金額5.1億円
2013年売買高186.9万株
高値安値平均株価361円
売買金額6.7億円
2014年売買高 88.9万株
高値安値平均株価433円
売買金額3.8億円
売買高合計 440.3万株
売買金額合計15.6億円
浮動株の10% 42万株(7位株主)
時価433円
売買金額 1.8億円
【KSKの場合】
発行済み株式数 763.6万株
浮動株比率12.6%
浮動株96.2万株
株価671円
時価総額51.2億円
自己株128万株
実質時価総額42.6億円
保有実質現預金(保有現預金―有利子負債)50.0億円(株価換算788円)
保有実質現預金―実質時価総額=7.4億円(潜在価値)
浮動株時価総額 6.5億円
浮動株潜在価値7.4億円×12.6%=0.9億円
2012年売買高25.22万株
高値安値平均株価459円
売買金額1.16億円
2013年売買高80.78万株
高値安値平均株価710円
売買金額5.74億円
2014年売買高19.82万株
高値安値平均株価682円
売買金額1.35億円
売買高合計 125.8万株
売買金額合計8.25億円
浮動株の10% 9.6万株
時価671円
売買金額 0.64億円
事業内容にもよりますが、比較的まとまった資金を持っていて大きなリターンを狙いたい投資家なら有効な手法なのかも知れません。時価総額が100億円以下の企業にはそうした可能性があります。
気がついていない会社は株価も放置されたままですが、特定の投資家によるまとめ買いが下値で起きれば反転のきっかけにもなります。
会社の意識が成長指向していればいずれは業績も上がり、投資したお金は回収できますので、中長期投資の手法としては有効だと思います。
会社側に意識があるのかないのかを株主総会で確かめてもっと投資すべきかを確認してみたいと思うわけです。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)