先週はソフトバンクのヒューマノイドロボット「Pepper」の話題で盛り上がりました。孫流演出でサイトでも楽しませてもらいました。

 その孫社長率いるソフトバンクの上場は1994年7月。今からおよそ20年前に上場しました。当時のソフトバンクはコンピュータソフトの卸会社としての 立ち位置でしたが、ヤフーの買収、携帯電話分野への参入と何かと話題を集め、上場20年目のこの時にヒト型ロボットを市場に投入するとして更に話題を集め ているのです。
 相次ぐ企業買収での錬金術。株式市場を巧みに利用しての事業拡張は誰にも真似ができない孫流の手法だと言えます。
 事業拡大とともに有利子負債が膨らんでいますが、それはお構いなし。自己資本比率12%も成長指向で、前向きに評価されて株価は上昇し今や時価総額は日本2位、トヨタの20兆円に次ぐ9.2兆円で巨大企業となっています。

 20年もの間、これほどアグレッシブな事業拡大策を取ってきた企業は見い出せず、その結果、株式市場には放置され続けている企業が数多く存在しています。特に、上場時に高く評価されたのに20年経過して業績が停滞気味の企業は主幹事証券も放置したままとなっています。

 実際にはそうした老舗企業にこそ投資チャンス、ビジネスチャンスがあるのかも知れません。本日はいくつかの銘柄をチェックして株価復活のポイントを挙げてみたいと思います。


■東京コスモス電機(6772)

時価166円 上場来高値比 0.09
上場来高値1810円(1990年2月)
同安値45円(2001年12月)

ポイント:
1)M2M関連
2)非接触型センサー
3)今期は先行投資期で減益


■大成温調(1904)

時価433円  上場来高値比0.076
上場来高値5660円(1991年12月)
同安値170円(2002年11月)

ポイント:
1)公共投資関連
2)海外成長
3)前期上方修正、今期は上方修正含み


■テノックス(1905)

時価540円 上場来高値比0.062
上場来高値8700円(1992年2月)
同安値175円(2003年4月)

ポイント:
1)国土強靭化関連
2)技術指向
3)今期は減益予想だが上方修正余地


■応用地質(9755)

時価1658円 上場来高値比0.13
上場来高値12600円(1991年10月)
同安値550円(2011年3月)

ポイント:
1)国土強靭化関連
2)地質調査
3)今期業績進捗率高く通期上方修正余地


■コンセック(9895)

時価149円 上場来高値比0.032
上場来高値4600円(1991年6月)
同安値85円(2011年12月)

ポイント:
1)国土強靭化関連
2)燃料電池
3)M&A効果で今期も業績堅調

(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)