今の日本を俯瞰してみると、幾つか「何故にこんなことを直ぐに解決出来ないの?」と感じる問題があります。

1)靖国問題
 詳しいことは承知していませんが、まずはA級戦犯と言われる方々の遺骨をどこかに分祀するか、または何処かに国を代表する追悼施設を造れば済む話しと思 うのですが、何故に1970年代になって靖国神社に合祀したのか?…の疑問も含めて、何故に分かり易い説明や対処が出来ないのか?一部の近隣国からの因縁 を排除するためにも。

2)農業問題
 農業系族議員やJAなど一部の既得権者の利権を圧縮し、儲かりそうな産業に変えていければ人も知恵も集まり変革出来そうなものなのに、これが何十年も進 展しません。漸く動き出す気配がありますが、今回の自民党のマニュフェストでは後戻りの感さえあります。マニュフェストは選挙対策だったとして選挙後に無 視するのでしょうか?

3)票格差問題
 民主主義を謳っているのだから票格差は限りなく1倍に近づけるべきで、少なくとも2倍以内程度に抑える方式を取り入れれば良いだけ。本当はとても簡単な話しですが、今回の総選挙でも小手先の修正だけで済ますことになりそうです。

4)少子高齢化問題と老若格差
 ただでさえ無駄な医療費がアチコチに偏在していることや、資産があるのに所得が無いだけで高額な年金が支給されていることなどが分かっているのだから、社会保障予算の配分を厳密にシステム化し、その幾分かを削って子育て世代に廻せば良いだけ。

5)メディア(電波)の解放
 民放5局だけに電波利権を独占させず、もう少し増やせば利権の解消にも質の向上にも繋がると思うのですが、何故にいつまでもNHKと民放5局にだけ与えておくのか?

 ちょっと考えるだけで幾つも思い付きますが、その殆どにおいてゴキブリ政治家と一部のキャリア官僚が障害になっているものばかりです。これらが解決できれば財政問題など日本の課題の相当部分が解決できそうです。日本には地力がありますから。
 体制側に付いているマスメディアはこれらを掘り下げることができず、ゴキブリとグルになって国民の眼から問題を逸らそうとします。


 さて、我々庶民に出来ることとは、これらの改革をアッサリとやってのけてくれる政党や政治家に票を入れることなのでしょう。

 色々な理屈が並べられているものの、今回の選挙の目的は、

1.最大抵抗勢力である、自民党内部や一部の野党に居座る保守派(既得権)議員の力を削ぎ、安倍執行部の権限強化を目指すことと、
2.野党の混乱期を突いて一層の弱体化を促すこと、

の2点が中心と思われますが、果たして安倍政権にとって構造改革や政治改革が出来るほどの政権安定化が叶うのか?なども注目です。

 今回の選挙では個人的には、与党への対案一つも示せず、ひたすら批判しか出来ず、且つ耳触りの良い非現実的なスローガンしか掲げられない、存在自体が無 駄な中小野党や、責任与党内に籍を置くにも関わらず隠れて票格差是正に反対しているゴキブリ議員などは、この際この選挙で全員落選して欲しい。
 票格差の問題については1970年代から40年以上も続く民主主義の巨大欠陥であるにもかかわらず、与野党内全てにおいてゴキブリ達は何代も世襲しながらこの大問題を放置してきました。このようなゴキブリを根絶やしにする選挙制度改革を大多数の国民が待ち望んでいます。

 いよいよ来週から投票日までの2週間は「国策による株価支援策」も交えた年末ラリーがあるかもしれません。その後のラリーの可否については新政権の強い意志と倫理観次第かと考えています。


(街のコンサルタント)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)