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最近またIPOがラッシュとなって消化難に陥ってしまいましたが、結果的には投資家の多くは安定志向に走ったように思えます。
オンラインゲームのgumi(3903)やアサイ―輸入販売のフルッタフルッタ(2586)の業績下方修正、赤字転落が株価下落につながり失望感が出てしまったことがここでの安定志向につながっているのではないかと思いますが、株価低迷には誤解もあります。
昨年12月上場企業を再度見直してみてはどうでしょうか。
市場には成長性が高そうだという淡い期待感に基づいて上場する銘柄と、こんな企業、成長もしないだろうとハナから見向きもされない銘柄とに2分されてどこかの予想期間が当たりもしない注目度などを出しては投資家を戸惑わせているのが現状です。
だからちゃんと企業調査して本当の実力を知った上で投資すべきなのですが、ここまでIPOラッシュだと投資家もまともな判断などはっきり言ってできません。
それじゃ、IPO銘柄への投資ってどうすれば良いの?と言われるのかも知れませんが、ずばり言って時価総額の大きなきちんとしたビジネスをやっている企 業の株だけ買いなさい。何か成長性がありそうに思える銘柄でも、株価が落ち着くまで待つ方が良いのでは・・。と私がこう話しても言うことを聞かない投資家 は後を絶ちません。
何か面白そうなことやっているとか何とかで投資しては、財産をなくすことになります。
これはIPO銘柄に限ったことではなく、既存の銘柄でも言えること。一時良い思いをしても後でえらい目に遭ったりしてそうした覚悟をして臨む必要があるので注意しておきましょう。
現に、ある銘柄では株価の急騰後の急落でえらい目に遭った方が続出しています。
山高ければ谷深し・・。小型株投資につきものの投機的株高には注意しておく必要があります。ついている株価に惑わされず、企業価値のみに焦点を当てながら運用に努めることが求められる昨今です。
安心して投資できるのは結局はオールドエコノミーの安定成長企業なのではと二律背反の市場の潮流では起きがちな現象を2、3取り上げておきたいと思います。
昨年12月の上場時に株価が低迷したメタウォーター(9551)はこのところ高値を抜け、公募価格2400円から20%以上の上昇を見せています。浄水 場・下水処理場の各種プラントの設計・施工・管理会社なんて面白くないとたかをくくった投資家は上場時に投げてほかの銘柄を買ったのかも知れませんが、2 月の安値2240円から直近の高値2910円まで29.9%上昇。この間に58円の配当金ももらえてハッピーな投資家が満足そうな顔をしているのではない でしょうか。
この会社は実は電力株と同じ9500番台の銘柄なのです。日本の水道インフラを担っていますので電力株と同じ感覚で投資すれば良いのですが、出始めでなかなか評価できていないのが現状なのかも知れません。
個人投資家からどちらかと言えば外人投資家や機関投資家に株の主導権は移ったのかも知れません。出資企業は日本ガイシと富士電機なのですから安定株であるのは間違いありません。
最近は東レ系の水道機工などとともに海外インフラ構築の企業にもなってグローバル指向をしていることも注目されます。
同じような現象がテクノプロ(6028)でも起きています。同社はもともとはグッドウィルのビジネスを引き継いで設立された企業でビジネスは技術者の人材派遣・請負業です。
グッドウィルのイメージが悪く、上場時はまったくの不人気で安値は1799円でした。日本最大級の技術者派遣企業である点を再認識された買いが入り出し て、その安値から2倍以上の株価水準まで上昇しています。直近の高値は3670円ですが、売った人は残念。買った人はおめでとうの世界ですが、これだけの 時価総額(1100億円以上)の銘柄を上場時に買っていればハッピーだったに違いありません。
素直に買えれば成果を上げることができた筈ですが、実際には買ってもここまで保持することはできなかったに違いありません。
直近の上場ではハウスドゥ(3457)が公募価格3600円に対して上場後に高値5320円まで上昇したもののその後は3830円まで下落。PERは一時10倍台に接近しましたが、そこから見直し買いが入り、上昇トレンドに入ってきました。
もともと成長期待の高い銘柄にも関わらず発行済み株式数が少なく、押し目買いの格好の対象になったものと思われます。
不動産仲介というセンチュリー21と同様の昔ながらのFC展開に加え、リースバック事業が今後の成長を担うと期待され、上場後の知名度アップともあいまって株高の動きが今後も続くという見方ができます。
今後上場してくる銘柄にはIT系のサービス企業が多いのかも知れませんが、その中に交じって空調設備や厨房機器のメンテナンス事業を手掛ける三機サービ ス(6044)などのやや成長性がどうかと疑問を持たれる企業もありますが、こうした企業が不人気場面を迎えるタイミングを待って投資の機会を伺うことを 心掛けて頂くのも一法なのかも知れません。
なお、三機サービスの類似企業であるシンプロメンテ(6086)もライバル企業の上場に関心を寄せているようです。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
オンラインゲームのgumi(3903)やアサイ―輸入販売のフルッタフルッタ(2586)の業績下方修正、赤字転落が株価下落につながり失望感が出てしまったことがここでの安定志向につながっているのではないかと思いますが、株価低迷には誤解もあります。
昨年12月上場企業を再度見直してみてはどうでしょうか。
市場には成長性が高そうだという淡い期待感に基づいて上場する銘柄と、こんな企業、成長もしないだろうとハナから見向きもされない銘柄とに2分されてどこかの予想期間が当たりもしない注目度などを出しては投資家を戸惑わせているのが現状です。
だからちゃんと企業調査して本当の実力を知った上で投資すべきなのですが、ここまでIPOラッシュだと投資家もまともな判断などはっきり言ってできません。
それじゃ、IPO銘柄への投資ってどうすれば良いの?と言われるのかも知れませんが、ずばり言って時価総額の大きなきちんとしたビジネスをやっている企 業の株だけ買いなさい。何か成長性がありそうに思える銘柄でも、株価が落ち着くまで待つ方が良いのでは・・。と私がこう話しても言うことを聞かない投資家 は後を絶ちません。
何か面白そうなことやっているとか何とかで投資しては、財産をなくすことになります。
これはIPO銘柄に限ったことではなく、既存の銘柄でも言えること。一時良い思いをしても後でえらい目に遭ったりしてそうした覚悟をして臨む必要があるので注意しておきましょう。
現に、ある銘柄では株価の急騰後の急落でえらい目に遭った方が続出しています。
山高ければ谷深し・・。小型株投資につきものの投機的株高には注意しておく必要があります。ついている株価に惑わされず、企業価値のみに焦点を当てながら運用に努めることが求められる昨今です。
安心して投資できるのは結局はオールドエコノミーの安定成長企業なのではと二律背反の市場の潮流では起きがちな現象を2、3取り上げておきたいと思います。
昨年12月の上場時に株価が低迷したメタウォーター(9551)はこのところ高値を抜け、公募価格2400円から20%以上の上昇を見せています。浄水 場・下水処理場の各種プラントの設計・施工・管理会社なんて面白くないとたかをくくった投資家は上場時に投げてほかの銘柄を買ったのかも知れませんが、2 月の安値2240円から直近の高値2910円まで29.9%上昇。この間に58円の配当金ももらえてハッピーな投資家が満足そうな顔をしているのではない でしょうか。
この会社は実は電力株と同じ9500番台の銘柄なのです。日本の水道インフラを担っていますので電力株と同じ感覚で投資すれば良いのですが、出始めでなかなか評価できていないのが現状なのかも知れません。
個人投資家からどちらかと言えば外人投資家や機関投資家に株の主導権は移ったのかも知れません。出資企業は日本ガイシと富士電機なのですから安定株であるのは間違いありません。
最近は東レ系の水道機工などとともに海外インフラ構築の企業にもなってグローバル指向をしていることも注目されます。
同じような現象がテクノプロ(6028)でも起きています。同社はもともとはグッドウィルのビジネスを引き継いで設立された企業でビジネスは技術者の人材派遣・請負業です。
グッドウィルのイメージが悪く、上場時はまったくの不人気で安値は1799円でした。日本最大級の技術者派遣企業である点を再認識された買いが入り出し て、その安値から2倍以上の株価水準まで上昇しています。直近の高値は3670円ですが、売った人は残念。買った人はおめでとうの世界ですが、これだけの 時価総額(1100億円以上)の銘柄を上場時に買っていればハッピーだったに違いありません。
素直に買えれば成果を上げることができた筈ですが、実際には買ってもここまで保持することはできなかったに違いありません。
直近の上場ではハウスドゥ(3457)が公募価格3600円に対して上場後に高値5320円まで上昇したもののその後は3830円まで下落。PERは一時10倍台に接近しましたが、そこから見直し買いが入り、上昇トレンドに入ってきました。
もともと成長期待の高い銘柄にも関わらず発行済み株式数が少なく、押し目買いの格好の対象になったものと思われます。
不動産仲介というセンチュリー21と同様の昔ながらのFC展開に加え、リースバック事業が今後の成長を担うと期待され、上場後の知名度アップともあいまって株高の動きが今後も続くという見方ができます。
今後上場してくる銘柄にはIT系のサービス企業が多いのかも知れませんが、その中に交じって空調設備や厨房機器のメンテナンス事業を手掛ける三機サービ ス(6044)などのやや成長性がどうかと疑問を持たれる企業もありますが、こうした企業が不人気場面を迎えるタイミングを待って投資の機会を伺うことを 心掛けて頂くのも一法なのかも知れません。
なお、三機サービスの類似企業であるシンプロメンテ(6086)もライバル企業の上場に関心を寄せているようです。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)