今週(4月20日~24日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で367円、率にして1.9%上昇。22日には約15年ぶりに終値で2万円台に乗せて取引を終えました。

 先週の当コラムでは「株価は直近の上昇ペースが速かったことで、当面は調整するものと予想します」と記述いたしましたが、今週も総じて強い動きが継続しました。
 中国人民銀行の金融緩和、欧米株の上昇などに加え、30日に予定される金融政策決定会合で日銀が追加緩和に踏み切るなどの思惑も相場の上昇を後押しました。

 ただ、週末を控えた本日(24日)は、来週から本格化する国内企業の決算発表の内容を見極めたいとのムードも広がり、利益確定売りが増加。日経平均は前日比167円安の2万20円で取引を終えました。
 もっとも、23日の米株式市場でナスダック総合株価指数が過去最高値を更新しており、来週も基本的に好地合いを引き継ぐものと思われます。
 ゴールデンウィークの大型連休に入りますので、週後半には模様眺め気運が広がるとは思いますが。


 決算発表があった個別銘柄をみますと、オービック(4684)、野村総研(4307)など株主還元の拡充、自社株買い、ROE(自己資本利益率)の目標引き上げなどを発表した銘柄が素直に好感されて買われています。
 来週以降も期待したいと思います。

(水島寒月)


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