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韓国企業はなぜ中国から夜逃げするのか」(講談社)2008年
http://goo.gl/Cxcahp
ちょうどリーマンショックの年である2008年に本書を発刊したので、それからもう7年が経ったことになります。
当時は、マスコミがこぞって中国をはじめとする新興国を礼讃していた時代でしたので、本書の内容も世間からはかなり批判的に受け取られました。特に中国 関係の「コンサルタント」や「専門家」の方からは「中国の実態とはかけ離れている」という厳しいお言葉もいただきました。もっともこれは、「目の前に見え ていること」と「物事の本質は」全く違うという代表例でしょう。
今うまくいっているからと言って、5年後・10年後もうまくいくとは限りません。
確かに、彼らは「中国」を飯の種にしていたわけですから、「中国が崩壊してしまったら、おまんまの食い上げになる」という事情もあったのでしょう。
その当時中国を絶賛していた彼らが、これからどのようなコメントをするのか(あるいは沈黙を守るのか)興味深いところです。
本書の中にも書いてあるのですが、この本を発刊する前の年(2007年)に、2003年から積極的に行っていた中国株・韓国株への投資をすべて手仕舞い、日本株への投資に全面的に切り替えました。バフェットも同じころ、ペトロチャイナの保有株をすべて売却しました。
バフェットのこの判断は、当時色々と憶測を呼びました。最近、習近平による石油閥の弾圧(汚職摘発)が報道されましたが、当時からこのような不正・汚職 がはびこっていたことは容易に考えられ、何かのきっかけで問題の核心を知ったバフェットが、それを嫌って投資から撤退したということは十分考えられます。
私自身は、前記の問題もさることながら、鄧小平という傑出した人材(客家)が始めた「改革・解放」政策によって驚異的な成長を遂げた中国経済が、 1997年の彼の死後10年を経て<大きな変化を始めた>と判断したため売却しました。つまり、ヒットラー以上の8000万人を虐殺したとされる毛沢東の 暗黒時代への逆戻りの気配を感じたということです。
その後、2008年にリーマンショック、2011年に東日本大震災・福島原発事故が起こり、「日経平均2万円」への到達は、2015年までお預けになり ました。したがって、2007年に中国・韓国から撤退し、日本への投資に集中したことが短期的に良い判断であったかどうかは微妙なところですが、5年・ 10年単位で考えれば正しい選択であったと考えます。
バフェットが言うように、
「劇場が火事になればただ逃げればいい。しかし、金融市場が火事になれば、あなたは燃え盛る炎の中で、自分の座っている席を誰かに売らなければ逃げることはできない」
です。
すでに、中国の金融市場が火事になってしまったことが明らかな現在、脱出することは大変困難なわけですから(多くの中国上場企業の取引が停止されまし た)、私やバフェットの中国株売却は早すぎたかもしれませんが、火事になる前に逃げ出したのは賢明な判断であったと考えます。
ちなみに、今年の4月にバフェットが韓国ポスコの保有株をすべて売却したことが明らかになり、市場に激震が走りました。
現在、長期的に2020年の東京オリンピックや現在立候補している2026年札幌冬季オリンピックまでの日本経済の飛躍的成長やバブルを予想しています が、以前から述べているように短期的に(例えば今年)は、大きな波乱が予想されます。しかし、次のバフェットの言葉を忘れてはいけません。
「大衆が熱狂しているときは臆病に振る舞い、彼らが恐怖におびえているときには大胆に行動する」
★「韓国企業はなぜ中国から夜逃げするのか」(講談社)
http://goo.gl/Cxcahp
<目次>
第1章:激増する「夜逃げ」の舞台裏
第2章:韓国バブル経済の真実
第3章:中国国営企業の全内幕
第4章:中国は強国になれるのか
第5章:中国の少子高齢化の衝撃
第6章:底なし沼の不良債権問題
第7章:バフェットが見せる中国の将来
第8章:シンガポールと中国は何が違うのか
第9章:続々と撤退する外国企業
第10章:日本企業はどうする
(大原浩)
【大原浩の書籍】
<お知らせ>
★「賢人バフェットに学ぶ・投資と経営の成功法則」昇竜社(アマゾン・キン
ドル版)が発刊されました。バフェットの投資と経営に関する成功のエッセ
ンスを、1章当たり約3000字、全18章でコンパクトにまとめています。
http://goo.gl/UMxBYs
★『投資の神様』(バフェット流投資で、勝ち組投資家になる)<総合法令>
が発刊されました。ストーリー仕立てで、バフェットの投資の本質を直感的
にわかりやすく描いています。
http://goo.gl/MKtnf6
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)
http://goo.gl/Cxcahp
ちょうどリーマンショックの年である2008年に本書を発刊したので、それからもう7年が経ったことになります。
当時は、マスコミがこぞって中国をはじめとする新興国を礼讃していた時代でしたので、本書の内容も世間からはかなり批判的に受け取られました。特に中国 関係の「コンサルタント」や「専門家」の方からは「中国の実態とはかけ離れている」という厳しいお言葉もいただきました。もっともこれは、「目の前に見え ていること」と「物事の本質は」全く違うという代表例でしょう。
今うまくいっているからと言って、5年後・10年後もうまくいくとは限りません。
確かに、彼らは「中国」を飯の種にしていたわけですから、「中国が崩壊してしまったら、おまんまの食い上げになる」という事情もあったのでしょう。
その当時中国を絶賛していた彼らが、これからどのようなコメントをするのか(あるいは沈黙を守るのか)興味深いところです。
本書の中にも書いてあるのですが、この本を発刊する前の年(2007年)に、2003年から積極的に行っていた中国株・韓国株への投資をすべて手仕舞い、日本株への投資に全面的に切り替えました。バフェットも同じころ、ペトロチャイナの保有株をすべて売却しました。
バフェットのこの判断は、当時色々と憶測を呼びました。最近、習近平による石油閥の弾圧(汚職摘発)が報道されましたが、当時からこのような不正・汚職 がはびこっていたことは容易に考えられ、何かのきっかけで問題の核心を知ったバフェットが、それを嫌って投資から撤退したということは十分考えられます。
私自身は、前記の問題もさることながら、鄧小平という傑出した人材(客家)が始めた「改革・解放」政策によって驚異的な成長を遂げた中国経済が、 1997年の彼の死後10年を経て<大きな変化を始めた>と判断したため売却しました。つまり、ヒットラー以上の8000万人を虐殺したとされる毛沢東の 暗黒時代への逆戻りの気配を感じたということです。
その後、2008年にリーマンショック、2011年に東日本大震災・福島原発事故が起こり、「日経平均2万円」への到達は、2015年までお預けになり ました。したがって、2007年に中国・韓国から撤退し、日本への投資に集中したことが短期的に良い判断であったかどうかは微妙なところですが、5年・ 10年単位で考えれば正しい選択であったと考えます。
バフェットが言うように、
「劇場が火事になればただ逃げればいい。しかし、金融市場が火事になれば、あなたは燃え盛る炎の中で、自分の座っている席を誰かに売らなければ逃げることはできない」
です。
すでに、中国の金融市場が火事になってしまったことが明らかな現在、脱出することは大変困難なわけですから(多くの中国上場企業の取引が停止されまし た)、私やバフェットの中国株売却は早すぎたかもしれませんが、火事になる前に逃げ出したのは賢明な判断であったと考えます。
ちなみに、今年の4月にバフェットが韓国ポスコの保有株をすべて売却したことが明らかになり、市場に激震が走りました。
現在、長期的に2020年の東京オリンピックや現在立候補している2026年札幌冬季オリンピックまでの日本経済の飛躍的成長やバブルを予想しています が、以前から述べているように短期的に(例えば今年)は、大きな波乱が予想されます。しかし、次のバフェットの言葉を忘れてはいけません。
「大衆が熱狂しているときは臆病に振る舞い、彼らが恐怖におびえているときには大胆に行動する」
★「韓国企業はなぜ中国から夜逃げするのか」(講談社)
http://goo.gl/Cxcahp
<目次>
第1章:激増する「夜逃げ」の舞台裏
第2章:韓国バブル経済の真実
第3章:中国国営企業の全内幕
第4章:中国は強国になれるのか
第5章:中国の少子高齢化の衝撃
第6章:底なし沼の不良債権問題
第7章:バフェットが見せる中国の将来
第8章:シンガポールと中国は何が違うのか
第9章:続々と撤退する外国企業
第10章:日本企業はどうする
(大原浩)
【大原浩の書籍】
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ドル版)が発刊されました。バフェットの投資と経営に関する成功のエッセ
ンスを、1章当たり約3000字、全18章でコンパクトにまとめています。
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が発刊されました。ストーリー仕立てで、バフェットの投資の本質を直感的
にわかりやすく描いています。
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(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)