嘘でもいいから勝たせてよ!
そういえば、水戸黄門が武田鉄矢さん主演で6年ぶりに復活したり、マクロスフロンティアのイベントがあったり、エウレカセブンの劇場版公開が決定したりと、何かとエンターテイメントの話題がパチンコ業界と繋がっているのはすでにおわかりのことでしょう。
今ホールにある台が、いわゆるパチンコマネーでテレビや映画を賑わせる時代です。
もちろん少し前までは、パチンコメーカー側が「北斗に続くヒットを飛ばせる版権はないか」「牙狼に続く盛り上がるバトル物はないか」と、あれこれ手をつけてはパチンコ化している時期もあったもんですが、いまやそんな大きな版権料を払う余裕がメーカー側になくなってきてしまいました。
そして時代の変遷を感じるのが、逆にアニメ会社がパチンコメーカーに企画の持ち込みをしている、ということです。
すでに続編が4本…いや、5本だっけな? 出ている歌姫の台なんて、本人含めプロダクション側がまだ続けさせてください、とメーカーに頭を下げている状況なんだとか。
それだけ多くのお金も動くのは当然のこと、パチンコファンが目にするということは、知名度を上げるチャンスでもあるということですね。
しかし、前述のとおり、メーカー側も余裕がありません。
決算期を迎え、いくつかのメーカーの純利益の情報が入ってきていたりしますが、その少なさに驚く人も多いんじゃないかっていうような状況です。
もちろん、赤字のメーカーも多い。
元がとんでもない大金持ちなので、倒産するようなことはなくとも、パチンコ事業をやめようか、なんて話はいつ上がってきてもおかしくない状況のメーカーも多いです。
そんな中、日本のエンターテイメント業界は必死にアニメ作品や芸能作品の持ち込みをメーカーにかけているような状況なんですね。
今の時代、北斗や牙狼のようなタイアップがうまくハマって大ヒット……という状況は難しいんじゃないでしょうか。
だって、あんなに強かったケンシロウも牙狼も、継続率が伴っていなければ「弱い、つまらない」と認定されてしまいますからね。
ケンシロウや牙狼が弱くなったんじゃない、時代が弱くさせているんだ! そう次郎は言いたいです。
そこで見直されてきているのが自社コンテンツ。
ジャグラーや海はもちろんのこと、大都の番長のように、ヒットするオリジナルコンテンツを持っているメーカーっていうのはやはり強いですね。
もうすぐ番長3が導入されますが、それ以外にも大都は社運を賭けた台を作成中とのウワサもあったりします。
地道にオリジナルコンテンツを育ててきたメーカーがトップに躍り出るような未来もあるのかもしれませんね。
しかし、そうなったら日本のエンターテイメント業界はどうなってしまうのか……
一抹の不安も残りますが、どちらも盛り上がってくれるに越したことはないですな。
というわけで今週はこの辺で。
それではまた来週お会いしましょう。