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【第10回】Pの中の人おすすめの何か(楽しいとは、現実を上手に見ないことである by久保ミツロウ氏)【む】
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【第10回】Pの中の人おすすめの何か(楽しいとは、現実を上手に見ないことである by久保ミツロウ氏)【む】

2014-06-20 16:39

    どうもこんにちは~。

    皆様、毎日を楽しく過ごされてますか?
    2014年6月現在、世の中がワールドカップで盛り上がっていますね。

    サッカーができない私は、どこを見てサッカーの試合を楽しめばいいのかわからず、結局毎日ゲーム画面かPC画面しか見てませんが、とても楽しい毎日です。

    先日は某マツモトキヨシの某クレンジングキャンペーンを諦め、ご本人様を直接拝む方向へシフト。某格闘ゲームのアニメイベントへ出かけたりなど、とても楽しい毎日です(大切なことなので2回言いました)。


    ということで今回「む」のオススメ商品はこちら。

    「ペルソナ3」「ペルソナ4」です。

    元々RPGなのですが、ゲームが大ヒットしまして、漫画・ドラマCD・テレビアニメ・演劇・対戦格闘ゲーム・リズムゲーム・劇場版アニメなどの様々なメディアミックス化も行われている作品です。

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    ペルソナ3

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    ペルソナ4

    どちらの作品も、何らかの理由で発生した「シャドウ」という敵に立ち向かいつつ、限られた時間の中で日々の学生生活を楽しみながら、様々な人と絆を築いていくお話です。

    その2作品のうちのひとつ「ペルソナ3」。
    こちらの劇場版第2章「PERSONA3 -#2 Midsummer Knight's Dream‐ 」が先日公開されました。

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    なので今回は「ペルソナ3」をご紹介します。


     

    「己の心のカタチを視覚化したモノ=「ペルソナ」」を、自ら死の間際まで追い詰めることによりそのペルソナを召喚する力を得た高校生達。

    彼らが常人には感知することのできない、午前0時以降に現れる本来は存在しない時間=「影時間」に現れる、「シャドウ」と呼ばれる魔物たちとの戦いを描いた物語、それがペルソナ3です。

    ペルソナ3の最大のテーマが「memento mori
    製作者の方によると「“終わりは必ず、すべてに訪れる”つまり全ての人に終わり=死は必ず訪れる」ということをテーマにしたかったそうで。

    ゲーム冒頭でも

    時は、待たない。
    すべてを等しく、終わりへと運んでゆく。
    限りある未来の輝きを、守らんとする者よ。
    1年間――
    その与えられた時を往くがいい。
    己の心の信ずるまま、
    穏やかなる日々にも、揺るぎなく進むのだ――

    ペルソナ3が他RPGと大きく異なる点として「ストーリーがプレーヤーの意思通りに止まってくれない、という点があげられます。 
    (さすがにゲーム機を起動しなければ物語は勝手に進んだりはしませんが)

    ストーリーのイベントが完全にカレンダーに従って進行したり、必ず訪れる満月の夜のボス戦までにそれなりにレベルを上げなければならなかったり、昼間は学生生活を過ごすので様々な人と仲良くなったり勉強したり…などなど、時間は限られているという感覚がしみ込んでいきます。

    その感覚こそ「時は、待たない。」ということで、人はみないずれ終わりがある(死)という人生の構図を「学園モノ(卒業という形なり、人それぞれですがいずれ誰しもが終わる学校生活)」という形で製作者の皆様はテーマを表現したのではないでしょうか…!




    映画版主人公の最初のセリフ「死ぬってそんなに怖いこと?」などからわかる、自分の命すら「どうでもいい」と言っていた主人公。

    仲間との戦いの日々の中、生きる意味を見いだせなかった主人公が仲間を得ることで生きる理由を見つける。
    仲間たちの「生きたいという意志」や「死に対する恐怖」を目の当たりにし、ただ一緒に戦うだけの人だった皆が友人になり、そして仲間になり絆が生まれ…。少しずつですが、主人公の変わっていく姿は感動モノです。

    ゲームだとこの主人公は自分自身になるので、主人公の心の変化がわかりにくいところがあったのですが、コミック版や映画版はそういった過程をとても繊細に描かれていると思い、何やらこみあげてくるものがあります。

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    上、画像はコミック版「ペルソナ3」。




    ペルソナ3は真正面から「生と死」に向き合っている作品なので、重いと思われる方もいらっしゃると思うのですが、いわゆる学園生活も描いているのでそれほどでもありません。
    生徒会をやったり部活動をやったり恋愛だったり友情だったり…とにかくイベント盛りだくさんです。ものすごくリア充生活です。

    こういったイベントの中で生まれる人間関係の描き方も素晴らしいこの作品。

    はじめから友好的だったり仲良しなわけではなく、お互い心の中では色々抱えているんだけど、それを悩んだりぶつけあったりして乗り越えていく過程にドラマが生まれているわけですが、そいういった各キャラクターの人間味も丁寧に描かれています。

    主人公以外も本当に魅力的に描かれているので、きっと皆さん誰かしらお気に入りの人に出会えるのではないでしょうか♪

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    またこの作品、ゲーム、コミック、映像とどれもすばらしいのですが、個人的には「音楽」もおすすめです。
    ゲーム音楽のサウンドトラックCDを全部揃えているのはこれが初めてかもしれません…。
    そこのアナタ!違法DLはダメですよ!
    ちゃんと買うか、レンタルしましょうね。



    最後に余談ですが、「む」は、劇場版第2章ももう見てきました(もちろん舞台挨拶を)。
    第2章も非常に物語がコンパクトにまとめられていて時間いっぱい飽きることなく、あっという間に上映時間が終わっていました。
    TVアニメ版ペルソナ4もそうだったのですが、スタッフさん達の作品への愛がものすごく伝わってくるんですよね。
    往年のファン達が入れて欲しいゲームの小ネタを、余すところなく物語にちりばめてくれていて…相変わらず細かいところまで本当に凝った作品でした。
    はやく第3章が見たいです////


    アニメやコミックからならきっとこのペルソナ3の物語に入りやすいと思いますので、ぜひ一読(一見)を!
    さらにゲームをプレイしたらハマっていただけること間違いないと思います。
    社会人の皆様は、今は戻れない学生時代をもう一度体感しているような気持ちになれますよ。
    ぜひぜひ~。

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    さて来週は最近とってもいそがしそうなジャーマネです。
    記事を書くころにはお仕事ひとまず落ち着いてくるのかな~。




    【む】
    PHP研究所 PHP-COMIXの業務担当およびTwitterの中の人その1。ひとり黙々と誰に見せることな、夜な夜なく落書きをして自己満足する日々。洞爺湖の木刀持ってる白髪の人と、某大人気プリンスさまっ♪関連を与えられると喜ぶ。中の人も大好き。


    ◎バックナンバー

    【第0回】
    ごあいさつ
    【第1回】『鳥海浩輔・安元洋貴の禁断生ラジオ本』
    【第2回】 九井諒子さんの作品集×3作品
    【第3回】『ヨルムンガンド』『乙嫁語り』『小南正太郎、家から出るをはじめました。』
    【第4回】 へんしゅうちょの机
    【第5回】『風の谷のナウシカ』
    【第6回】『ここはグリーン・ウッド』
    【第7回】『ワカコ酒』
    【第8回】『ピンポン』
    第9回『銭ゲバ』

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