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【第15回】Pの中の人おすすめの何か(読書感想文にはおすすめしません)【ジャーマネ】
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【第15回】Pの中の人おすすめの何か(読書感想文にはおすすめしません)【ジャーマネ】

2014-07-25 20:30


    みなさま、こんにちは|。・ω・)ノ 今日も楽しくお仕事中のジャーマネです。
    学生のみなさまは、夏休みを満喫されている頃でしょうか?
    社会人にも短い、もう、大変短い夏休みがあるのですが、かえって暇を持て余しそうで怖いなと思う今日この頃です(;´Д`)


    さて、今回で15回目を数える「Pの中の人おすすめの何か」。
    ここはやはり夏に絡んだ作品をご紹介したいと思い、マイ本棚を探したのっですが……うーん、相応しい作品がなかなか見つかりません(-ω-;)ウーン
    いえね、『夏の前日』『イリヤの空 UFOの夏』、いっそのこと『デジモンアドベンチャー』などなど、紹介したい作品なら色々あるんですよ。
    でも、このブロマガを読んで下さっている読者の方には、ちょっと大人向けだったり、古かったりするんですよねぇ……( ´・ω・`)


    で、さんざん迷ってこちらをご紹介することにしました!

    [my本棚]・ω・´)っ夏と花火と私の死体(乙一


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    ……タイトルだけ見たら、色々と疑われる一冊ですよね_(:q 」∠)_
    でも、若いうちにぜひ読んでいただきたい、めっちゃ面白い小説なんです(*゜∀゜)=3!!

    あらすじはこんな感じ(´ゝω・)σ

    わたしは五月(さつき)。9歳。

    夏休みのある日、友達の弥生(やよい)ちゃんと一緒にいるとき、わたしはあっけなく殺されてしまいました。

    弥生ちゃんはわたしを殺したことを、事故だったとウソをついて、お兄さんの健くんに相談しました。

    そうしたら、健くんは、今話題になっている誘拐事件に偽装して、わたしの死体を隠そうって提案したんです。

    こうして、大人たちの目からわたしの死体を隠し続ける弥生ちゃんと健くん、そして死体となったわたしの奇妙な夏休みが始まったのです……。



    ……そう、このお話は、殺されてしまった「わたし=五月=死体」の視点で進んでいく、普通とはちょっと変わったホラー小説なんです(゚д゚lll)

    ホラー小説というと、みなさんはどんな話を思い浮かべるでしょうか?
    ゾンビがでてきて人間を襲うとか、幽霊が生きている人間を呪うとか、血や内蔵がドバーっと出るとか、怪物に追いかけられるとか、そういうお話しだと思いますよね?

    この小説は全然違います。そういう怖さは一切ありません。
    じゃあ、どこが怖いのか? 色々とあるのでネタバレにならないように言えば……それは冷静さです。

    主人公たちは、みな、小学生です。それいでいて、殺人者で、死体遺棄犯で、死体です。
    弥生はふとしたきっかけで簡単に殺人を行い、健は冷静に死体を隠し続け、そしてわたし(五月)は淡々と自分の体の変化について語っていきます。
    この後の展開がどうやっても読めないまま、いつばれるか、どうばれるかを気にしながら、どんどん普通に夏休みが進行して……。
    そのうち、だんだん、自分も一緒に死体を隠している気になり、同時にもう殺されているような気にもなってきて……。
    そして、ラストが……
    ガタガタガタガタ(゚д゚lll)ガタガタガタガタ


    あとは、ぜひ、ご自身でお楽しみください(。・ ω<)☆


    そうそう、この本について2つ補足を。

    この本が初めて世に出たのは、2000年の5月でした。
    この頃は、未成年の凶悪犯罪や殺人事件などが大きく取りざたされて、「理解できない、アブない少年少女像」といったものが社会問題として語られていました。
    そのタイミングで本書が出たことは、非常に意味深いものだったと私は考えています。


    そして、もう一つの補足ですが、これもある意味でとても怖いことです。

    この本を乙一さんが執筆してデビューしたとき、彼はまだ

    16歳

    でした。

    16歳といったら、高校1年生です。この本の読者とそうそう変わらない年齢です。
    私がこの本を読んだのは17歳でしたが、読書感想文ですら満足に書けませんでした。
    大人になった今でも、こんな話を書くのは10000%不可能です。
    読み終わった後で、ほとんど年齢が変わらないと知った衝撃の大きさと言ったら……。
    自分が到底持ちえない才能に触れる恐怖。みなさまも、ぜひ一度、ご体験ください。


    今回の「Pの中のおすすめの何か」はここまでです(=゚ω゚)

    夏ということで、今回はホラー小説をご紹介させていただきました(*゚∀゚*)
    これからどんどん暑くなりますから、本書で涼むのも一興かと。

    タイトルにも書きましたが、この本を読書感想文に出すと、先生のうけが悪くなるかもしれませんので、ご注意を(;´Д`)
    他の乙一さんの作品もとっても面白いので、ぜひそちらで書いてみてください!
    君にしか聞こえない』『暗いところで待ち合わせ』とか、書きやすいと思います(*`・ω・´*)

    ご精読ありがとうございました! ではでは、よい夏休みをお過ごしください(`・ω・´)ノシ


    【ジャーマネ】

    PHP研究所 PHP-COMIXの編集および広報全般担当。各種WEBサイト管理人、Twitterの中の人その2として活動中。サスペンス映画やゾンビ映画などはあんまり見ませんが『小泉八雲集』に載っている日本の古典怪談は大好きです。体重が増えることが今一番怖いアラサー編集者(>ω<、)マタフエタ


     ◎バックナンバー

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    【第1回】『鳥海浩輔・安元洋貴の禁断生ラジオ本』
    【第2回】 九井諒子さんの作品集×3作品
    【第3回】『ヨルムンガンド』『乙嫁語り』『小南正太郎、家から出るをはじめました。』
    【第4回】 へんしゅうちょの机
    【第5回】『風の谷のナウシカ』
    【第6回】『ここはグリーン・ウッド』
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    【第8回】『ピンポン』
    【第9回】『銭ゲバ』
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