d26bb912097a4bab0817948b28aeda09a35c2a71

北島秀一・山路力也・山本剛志 共同責任編集
「ラーマガ」THE RAMEN MAGAZINE
#017

・北島秀一・山路力也・山本剛志 共同責任編集
・2014年3月20日発行(月3回)3月第2号(通刊第18号)

【目次】

■巻頭コラム
 「深夜のラーメン談義」(山路力也)

□クロスレビュー「必食の一杯」
 中華そば 萬福@東銀座「中華そば」

■ラーメン実食レビュー
【北島秀一】
  熊本ラーメン桂花ラーメン 池袋店@池袋「太肉一本盛」
  東京荻窪中華そば 春木屋めんめん@中目黒「中華そば」+味玉半個、固ゆで味玉半個
  ひごもんず@西荻窪「角煮ラーメン」
  博多一風堂 クロスガーデン川崎店@矢向「博多ブラックCURRY」+「ライスセット」
  ちゃんぽん浪漫食堂@子安「ちゃんぽん麺(ベーシック)」
【山路力也】
  尾道らーめん めでたい屋@茅場町「尾道らーめん」
  麺屋武蔵二天@池袋「濃厚二天つけ麺」
  松戸富田製麺 ららぽーとTOKYO-BAY店@南船橋「淡麗鶏そば」
  麺処ゆきち@北習志野「船橋ソースラーメン」
  つけ麺雀@四ツ橋「雀つけ麺」+「味付け玉子」
【山本剛志】
  ソラノイロ japanese soup noodle free style@半蔵門「ソラのとろとろワカメラーメン 緑茶仕立て」
  牛骨らぁ麺マタドール@北千住「新若芽創作 若竹そば」
  らーめんえんや@王子「新わかめの塩ラーメン」
  えにしんぷる@戸越銀座「すっぱわからーめん 新わかめ2014」
  麺場ながれぼし@京急蒲田「新若茸酸辣湯麺」

□拉麺人インタビュー 
 河原秀登<博多だるま 店主>②
 「だるまではない、自分の味を求めて」(聞き手 山路力也)

■クロスコラム
 「『台湾まぜそば』が流行ると思う理由」(山本剛志)

□異論激論!
 今回のお題「ラーメンの写真撮影に思うこと」

■告知/スケジュール

□編集後記


■巻頭コラム
「深夜のラーメン談義」山路力也

 つい先日のことだが深夜に面白い顔ぶれで呑んだことがあった。メンバーはミシュランで星も獲得しているイタリアンのシェフと、ベテランの和食料理人、食に精通しているタレントさん、そして私の4人。私が間を繋ぐ形で集まったので、基本的には初顔合わせの4人である。

 それぞれの持ち場というか、当然得意分野があるので、例えばシェフがイタリア本場のピッツァと日本の違いを語ったり、和食料理人が旬の素材の活かし方を話したり、タレントさんや私はロケや取材で最近出会った店の話をしたりと、一人が話しているのを他の3人は真剣に聞いて、時々質問をしたり。それぞれ食についてはこだわりがあるメンバー揃いだけに、食材の話から調理方法、最近のレストランの動向に至るまで、話が止まることなく楽しい宴は明け方近くまで続いた。

 そんな中で唯一皆が俺に語らせろ、というノリでクロストークになった話題が「ラーメン」であった。やれ麺の茹で加減はどうだ、スープの温度はどうだ、つけ麺は是か非か、ラーメンの油分や塩分濃度はどうだ、しまいには◯◯ラーメンはアリかナシかまで、非常に幅の広い内容について皆キラキラとした目で喋りまくっていたのがとても面白かった。明らかに本場のピッツァの話よりも、旬の素材についてよりも場のテンションが上がるのがラーメンだったのだ。

 過日、あるアンケート調査でラーメンを好きか嫌いかという質問が出され、「大好き・好き」と回答した人が77%、「嫌い・大嫌い」と回答した人が2%という結果を見た。落ち着いて考えたらこれは凄い数字であって、嫌いな人が2%という食べ物が他にあるだろうか。イタリアンのシェフも和食のベテラン料理人も同じ様に熱く語れる食べ物が他にあるだろうか。これはラーメンにどっぷり浸かっているとなかなか気づかないこと。午前3時のラーメン談義の中で、ラーメンの凄さ、そして楽しさをあらためて感じたのであった。


□クロスレビュー「必食の一杯」

 一杯のラーメンを三人が食べて語る。北島、山路、山本の三人が、今最も注目しているラーメン店の同じ一杯をクロスレビュー。それぞれの経験、それぞれの舌、それぞれの視点から浮かび上がる立体的なラーメンの姿。今回は90年近い歴史を誇る老舗『中華そば 萬福』の「中華そば」を三人が食べて、語ります。

6fc5e7fc51521ce2fdd555c2c745a62b2dee0055
中華そば 萬福@東銀座
「中華そば」65
0円