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東京ラーメンショー2015 第二幕速報!
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東京ラーメンショー2015 第二幕速報!

2015-11-02 01:00

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    ■「東京ラーメンショー2015」第二幕に行ってきた!

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     東京ラーメンショー。10/29(木)から第二幕へ。シェアされた分を含めて20杯のラーメンを賞味しました。まずはこの2点!


    最終日、11/3は早い時間がオススメ!
    特にオススメは
    「05:なにわの黄金塩ラーメン」「12:酒田ワンタンメン」「18:山口牛骨中華そば」「19:福島鶏白湯」


     10/31まではやや出足が遅かった来場客も、11/1は徐々に伸びて後半にかけて増えてきている。11/2は平日で雨の予想の為、11/3にお客さんが集中する可能性もある。最終日は18時までなので、早めの来場が吉。人気は昨年も並んでいた「金沢味噌」や、前評判の高い「酒田ワンタンメン」などに集まっていた。

     なお、昨年に続いて、人気カキ氷店「雪うさぎ」が出店し、食後のスイーツに好適なカキ氷を提供。今年は12日間フルの出店で、11時からの販売。ラーメンに比べると提供に時間がかかる為、ここが一番並んでいるタイミングも多かった。


    【01】信州☆王国の味噌らーめん
    <信州麺友会>

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     昨年に続いて、ラーメン処になった信州の店主達が、味噌ラーメンで団結。「信州味噌」を使った味噌ダレは甘すぎず辛すぎず、隠し味に使ったリンゴの効果もあって、すっきりと喉を通り過ぎていく。

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    【02】鹿児島 黒豚しゃぶしゃぶラーメン
    <麺屋剛×麺屋二郎>

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     去年に続いて、鹿児島老舗「くろいわ」出身の2店舗がコラボ出店。鶏と豚の動物系をミックスしたまろやかな味わいは去年と同様だが、たっぷりの黒豚をしゃぶしゃぶ風に乗せている事が今年の特徴。

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    【03】青森津軽煮干 中華そば
    <津軽煮干ラーメン横山>

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     今年の「津軽煮干中華そば」は、青森市の「横山」による単独出店。知らない店だなぁと思っていたら、青森の繁華街で夜遅くからの営業ということで、自分は未訪だった。
     あっさり澄んで煮干しのきいたスープは、まさに津軽中華のスタイル。チャーシューにもスープの味が染みていて、ややしょっぱく感じる人がいるかも。鶏油と煮干しを加えたトッピング「ギラギラ鳥油」が気になる。
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    【04】濃厚味噌「炎・炙」肉盛そば~加賀百年蔵出し2015バージョン~
    <金沢麺達兼六会>

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     昨年と一昨年、売上杯数一位を記録した「濃厚味噌」が今年も登場。まだ食べていないが、行列はしっかり伸びている。
    【追記】
     味噌が存分に効いた味付けに、たっぷりの肉でお得感もあり、人気ぶりに納得。

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    【05】なにわの黄金塩らーめん~肉祭りバージョン~
    <きんせい×JunkStory>
    ※たこやきトッピング

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     昨年「金の塩」で出店した「きんせい」が、この店に師事して「JunkStory」で独立したご主人とタッグを組んでのコラボ出店。あっさりした鶏ガラと魚介系のダブルスープはそのままに、具にはたっぷりのバラ肉を加えている。トッピングに「たこやき」を加えたのは、大阪らしい遊び心。和出汁を感じるたこやきなので、どちらかというと明石焼のイメージも感じられる。
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    【06】海老そば
    <エビスコ酒場×つけめんえびすこ>
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     プロレス団体DDTが経営する歌舞伎町「エビスコ酒場」と、格闘家だった小路晃氏が富山で営む「つけめん えびすこ」のコラボ。が今年も登場。「えびすこ」をプロデュースした渡辺樹庵氏が味作りした「海老そば」。海老の味を存分に出しつつ、ラーメンとしてのまとまりも失われていない。
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    【07】らぁ麺 フロマージュ
    <DueItalian>
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     市ヶ谷、汐留、横浜青葉台に出店している「DueItalian」が単独出店。澄んだ塩味のスープに、たっぷりのチーズを乗せた「らぁ麺フロマージュ」を提供している。チーズはやや匂いが強いので、チーズ好きにお勧めしたい一杯。ブースの前に長いレッドカーペットを敷いているせいなのか、けっこう長い列ができていた。
    【追記】
     コンビニでカップ麺が発売されたタイミングというのも、人気を集めた要因かも。
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    【08】プレミアム 黒豚肉そば 札幌味噌スタイル
    <白樺山荘×けいすけ>
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     一昨年、昨年に続いて、札幌と東京の人気店がコラボ。今年は「肉そばけいすけ」のチャーシューと、「白樺山荘」の味噌ダレの組み合わせ。たっぷり乗った肉そばに生姜を乗せるスタイルが、味噌味ともマッチして食べ応えは十分。
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    【09】伊達の炙り牛タンネギ塩そば
    <らーめんなると家×麺屋政宗>
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     昨年に続き、仙台の二店舗が東京ラーメンショーに出店。あっさりしの感じる塩ラーメンに、蒲鉾の上に乗せた炙り牛タンを3つトッピング。牛タンとラーメンをそれぞれに楽しめる。
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    【10】京都ぎをん 鶏ねぎそば
    <京都祗園らぁ~めん京>
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     昨年は「鶏つくね塩そば」で2日間出店していた京都のラーメン店が、今回は6日間、鶏ねぎそばで出店。各地のラーメンイベントでも出店していて慣れている感じ。鶏白湯のスープをじんわりとした後味で出している。
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    【11】元祖とんこつ!久留米ラーメン
    <本田商店×味壱家>
    ※海苔トッピング
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     3年連続で登場の久留米ラーメンコラボ。今年は本田商店と味壱家の2軒で、店頭ではモヒカン姿の「味壱家」の店主が元気よく呼び込み。久留米の味わいを出しつつ、スープの濃さに頼らず旨味ある久留米の味を出している。
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    【12】山形・酒田の自家製ふわ・とろ ワンタンメン
    <酒田のラーメンを考える会>

     昨年話題を呼んだ酒田のワンタンメンが今年も登場。あっさりした鶏ガラベースにアゴ出汁も加わった、淡い醤油のスープ。そこに細麺を合わせている。ワンタンは、肉が少量で皮を主体にした酒田のスタイルだが、去年と比べると肉の味付けにアクセントが加えられていて、酒田のワンタンメンを食べたことがない人にも、その味と啜り心地を楽しませるようになっている。
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    【13】札幌炙り味噌ラーメン-焦がし香味油のしずく-
    <風來堂×真武咲弥>
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     札幌味噌ラーメンの「真武咲弥」が、今年は札幌でつけ麺が人気の「風來堂」とコラボ。焦がした香味油の香りが札幌らしさを表現している。もちろんアツアツ。
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    【14】クラムチャウダー・ヌードル from NY
    <博多一風堂>
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     ニューヨークで大行列を作る一風堂が、ご当地限定メニューを東京ラーメンショーに持ってきた。クラムチャウダースープに、太平麺をあわせたもの。スープのしょっぱさが麺を通じてしっかりと舌に印象をつけてくれる。チャーシューの代わりにベーコンを乗せてきた所も楽しい。
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    【15】尾張肉盛り玉子そば
    <麺家喜多楽×麺屋白神×麺座かたぶつ>
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     昨年と同様に、東海の実力派3軒がコラボ。名古屋の萬珍軒発祥の「玉子とじラーメン」をベースにしている。タレに溶き卵を加えている為、スープに玉子がしっかり絡んでいる。肉盛りを増やしてインパクトもあり。
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    【16】王道の濃厚豚骨魚介ラーメン
    <とみ田>
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     昨年はコラボ出店だったが、今年は「とみ田」が単独で出店。そして、味も「王道の濃厚豚骨魚介」ということで、とみ田の味を彷彿とさせるもの。濃厚で魚介の旨味も存分に出されたスープに力強い中太麺。行列の絶えない人気店と言うこともあり、提供ペースの速さもポイント。
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    【17】とんこつラーメン
    <無鉄砲>

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     「豚骨馬鹿」を自称する無鉄砲が単独出店。水と豚骨だけをひたすらに煮込んだスープは絶大なインパクトを出している。麺も力強くなっていてスープに負けていない。
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    【18】山口牛骨中華そば
    <麺彩房×大山家×丸め×十二分屋>
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     大成食品が運営する「鳥居式ラーメン塾」出身の「大山家」や、大成食品が営む「麺彩房」などがコラボして出店。昨年は和歌山ラーメンを提供して話題を呼んだ。今年は山口県の光市、下松市エリアで知られる「牛骨中華そば」を、実際に現地に足を運んで学び、その味を再現。濃厚に煮出したタイプもあるが、今回は光市の人気店「めんいち」の澄んだスープにインスパイアされている。あっさりに見えるが、牛骨の旨みと甘さがじんわりと広がっていて奥深い味わい。
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    【19】福島鶏白湯
    <福島ラーメン組っ!獅子奮迅隊>
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     昨年に続いて、福島の人気店が集って鶏白湯を提供。川俣シャモなどを使った鶏の旨みは、油を強くは感じさせすぎず、十分な旨みが細麺を通じてしっかりと楽しめる。こってり派にも、あっさり派にもオススメできるじんわりした一杯。
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    【20】魚介和ダシ醤油ラーメン
    <日本ラーメン協会:第2回新人王グランプリ>
    (10/29・10/30)

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    【追記】
     第2回の新人王グランプリで優勝し、鶴岡の「久太」で働く鈴木さんが提供するのは、あっさり和風を感じる醤油ラーメン。魚介をメインにした和出汁のスープは、カナガシラの焼干しという、珍しくもじんわりと旨みが広がる食材もプラスして、ちょっと違う味わいになっている。コシがありながら滑らかな「シルク麺」も印象に残った。

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    【20】シー・チキンラーメン
    <日本ラーメン協会:第3回新人王グランプリ>
    (10/31・11/1)

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    【追記】

     第3回の新人王グランプリで優勝した、自作派サラリーマンの神田さんの一杯。マグロ(シー)と丸鶏(チキン)で「シー・チキン」。マグロがスープに奥深い旨みと個性を出している。マグロのソテーを1枚乗せていて、チャーシューのように仕上げつつもアクセントを表現している。


    【20】鯛の塩ラーメン
    <日本ラーメン協会:第1回新人王グランプリ>
    (11/2・11/3)
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    【追記】

     第1回の新人王グランプリで優勝し、現在は「ぶたコング」店主の白橋さんの一杯。鶏の澄んだスープに鯛を合わせている。魚介を感じられるが、鯛の味がスープと馴染んでいて、鯛のクセが引っ込んでいたようにも感じられた。タルタルソースで味を変えるアイデアはよかったが、イベントだと丼を席まで運ぶ間に溶け始めてしまうのがもったいない。

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    2015.11.02:公開
    2015.11.04:追記


    c557c6830f3e2bc329f263c11be51fa2cf589930山本剛志:ラーメン評論家、ラーメン王。1969年生まれ。東京都出身、東京都在住。TVチャンピオン第6回ラーメン王。KADOKAWA「ラーメンwalker」百麺人

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