北島秀一・山路力也・山本剛志 共同責任編集
【目次】
□クロスレビュー「必食の一杯」
博多鶏ソバ 華味鳥@都庁前「博多極上鶏白湯ソバ」
■侃々諤々!
□告知/スケジュール
■編集後記
■巻頭コラム
「ラーメンが空を飛んだワケ」(山本剛志)
「すごい!煮干しラーメン凪」を展開するラーメン凪が、昨年12月、大宮の「凪豚王」が「空飛ぶラーメン凪」にリニューアルされた。「空飛ぶ」と聞くと驚くが、回転寿司店で見られる「特急レーン」の仕組みをラーメンに応用したもの。つまり、カウンター席の前を走るレーンに、出来上がったラーメンを乗せて移動させるスタイル。注文もiPadにQRコードをかざし、麺の固さや味の濃さなどを、その画面にタッチすることで確定させる。ユニークなゲームなども用意している。
店で提供されるラーメンは「煮干王」からの煮干味がベースだが、何故このスタイルを採用したのか、生田代表に聞いてみた。エンタメ性だけが理由ではなく、「スタッフが不足している」事を理由に挙げた。スタッフが足りないなら時給を上げればいいのでは?と聞いてみると「時給が高くなると、"あの仕事は厳しいに違いない"と思われる」との事。確かに、フロアの仕事は様々あって大変。注文を聞く時に味の好みを聞き間違えればトラブルになるし、配膳は丼を揺らさずに運ばねばならない。しかし、スタッフが足りなければ営業はままならない。最近でも「人手不足」を理由にしたラーメン店の閉店が相次いでいる。
「空飛ぶラーメン凪」では、「注文を聞く」「配膳する」作業を自動化させる事でスタッフの仕事を減らし、その分、お客さんとのコミュニケーションを増やしたいという。iPadのミニゲームや、スタンプカードなどをきっかけにして、お客さんとのスタッフが楽しくやりとりできればというのが、生田代表の狙いとの事。改装にトータルで5000万円かかったという事で、それだけの規模が無ければできない投資ではあるが、単に人手不足を解消するだけではなく、新しい何かを生み出す場になるのではないか。そう思って、期待をしています。
□クロスレビュー「必食の一杯」
一杯のラーメンを三人が食べて語る。北島、山路、山本の三人が、今最も注目しているラーメン店の同じ一杯をクロスレビュー。それぞれの経験、それぞれの舌、それぞれの視点から浮かび上がる立体的なラーメンの姿。今回は今年20周年を迎える麺屋武蔵の限定ラーメン「金乃武蔵 葱鮪ら〜麺」を山路と山本が食べて、語ります。
「金乃武蔵 葱鮪ら〜麺」2,160円
(1/21〜24、1日10食限定)