■「ラーマガ」本誌に載せきれなかったレビューを掲載する「ラーメンレビュー増刊号」です
「ラーマガ」本誌では、各号で7件の個別レビューを掲載しています。遠征や連食などで、そこに収まらない私のレビューを、随時「ら~マニア共和国」で掲載します。
今回は巻頭コラムの「ラーメン246亭」の「珈琲旅」を無料公開、そしてGW遠征で伺った、新潟県と山形県の10杯のレビューを合わせて、11件を掲載します。ラーマガ本誌と合わせてお楽しみください。
□目次
1.巻頭無料公開レビュー
・ラーメン246亭「珈琲旅」
<本誌68号で「久太」「満び」「麺屋酒田inみなと」「麺場くうが?」のレビューを掲載>
<レビュー増刊25号で「大沼食堂」「よしのや食堂」「八幡屋」「いさご食堂」のレビューを無料掲載>
・宝来軒総本店@高田<リニューアル直後で大混乱?>
・ニューハルピン@直江津<静かな店の前に置かれたバイク>
・塚田そば店@直江津<直江津の人たちに愛される「かけ中か」>
・そばよし@柏崎<駅前で、チャーシューメンが人気の中華屋さん>
・くら田@新潟<あっさり澄んだスープの新潟朝ラーメン>
・麺絆英@鶴岡<東池袋大勝軒本店出身の店>
・満月@酒田<酒田ラーメンの有名店でつけめんを発見>
・麺処あべ@酒田<五色のワンタンが乗った、酒田の老舗>
・そば処かつら@寒河江<肉そばもある人気蕎麦店で、中華そばを食べる>
1.巻頭無料公開レビュー
【ラーメン246亭@青葉台】
「珈琲旅」800円
「コーヒーラーメン」と聞くと、どうしてもイロモノっぽい印象を抱いてしまう。七色の麺の一つとしてコーヒーで色をつけた「一寸法師@下関」と、喫茶店で「珈琲味ラーメン」を提供している「亜呂摩@お花茶屋」が有名だが、両店とも気が向かず未訪。(なお、亜呂摩の息子さんが開店した「らーめん あろま@堀切菖蒲園」では、現在コーヒー麺をメニューに置いていない)
そんな中、週替わりの限定麺を意欲的に出している横浜青葉台の「ラーメン246亭」が、レギュラーメニューとしてコーヒーラーメンを始めたという。これはまずは食べてみないと、と思って訪問。
その「珈琲旅(コーヒージャーニー」は、コロンビアとコスタリカのコーヒー豆を使い、注文の都度挽いている。ラーメンに合うブレンドを、コーヒー豆の専門家に選んでもらったとのこと。
デミタスカップに淹れた、そのコーヒーをまずはいただく。深みある旨みだが苦みは強すぎず、ブラックでも素直に飲める。
そして登場した「珈琲旅」。白醤油を使ったタレを入れ、コーヒーに鰹出汁を加え、麺は通常のものを使用。具も薬味もなく、コーヒーと直接向き合うしかない。そしてその味が、自然にラーメンの味にまとまっているから驚かされる。コーヒーが持つ仄かな酸味を、鰹出汁の甘みが程よく下支えをしている。両者を繋ぐキーワードは「焙煎」。その香ばしさが、ラーメンらしさを演出している。この一杯は決してイロモノではなく、美味しいラーメンとして成立している。
麺を食べ終わったら、ついてくるライスにスープをかける「珈琲雑炊」の出番。これも驚かされる組み合わせだが、ご飯の甘みが相性よく絡み、そこに乗った揚げネギも「焙煎」つながりで更に薫り高く。スープを最後の一滴まで味わえる。ラーメン好き、コーヒー好きの両者にオススメしたい新しい味です。
さて、「珈琲旅」はここで終わらない。誰でも注文できるレギュラー版に加え、2016年は月替わりで、2種類のコーヒースープが登場する。12ヶ月×2種類で、全24品が登場予定。それを食べるには、パスポートサイズの写真を用意(店舗での撮影も可能)し、発行手数料500円を払う事でゲットできる「パスポート」が必要になる。
パスポートなので、注文すればビザも押してくれます(笑)
1月は「グァテマラ」と「ブラジル」の2種類。そして、このシリーズは鰹出汁をブレンドしない「コーヒー100%」になるとの事。コーヒー豆の違いで、毎月本格的な「珈琲旅」が楽しめるとの事。こちらも是非いただいてみたい。
ラーメン 246亭
神奈川県横浜市青葉区桜台26-3
東急田園都市線「青葉台」駅から徒歩12分
2.GW遠征完全版
【宝来軒本店@高田】
「焙煎老麺」848円