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皆様、ハッピーニュー年度! ストレートエッジの編集Siriです。
気づけばもう4月なんですよね……日によっては夏日なんてこともあって、
季節の移り変わりやべえってなる今日このごろです。
さて、今回のコラムですが、
わたくしSiriのこれまでの編集キャリアで身に着けた知識の、
一部をご紹介しようと思います。
それは、フォント。
日本語で言うと、書体ですね。
自分はストレートエッジ入社までの編集キャリアは漫画編集一筋だったため、
入社後も何作品か漫画作品の編集を担当しているのですが、
フォントは、そんな漫画を彩るうえでは欠かせない要素なんです。
今回、ストレートエッジが編集している
(残念ながら担当は自分ではありませんが)
原作:三秋縋先生、作画・ストーリー構成:loundraw先生の漫画作品
『あおぞらとくもりぞら』を参照しながらフォントの話を進めていこうと思います。
※漫画『あおぞらとくもりぞら』はこちらから無料で読めますので、ぜひ読んでみてください!→https://note.com/straightedge/n/nb841ab800f10
まずは、こちらを見てもらいましょう。
こちら、何の変哲もない通常の漫画の1コマですね。
このコマで使われているフォントは、
漢字がゴシック系、かなが明朝系です。
かなは正しくはアンチック体というものを使っていまして、
現在ではこの組み合わせは、漫画のセリフの標準書体となっています。
(現在では、と前置いているのは貸本時代や過去の作品だとそうでもなかったからです)
この書体は通常、アンチGやアンチゴチと呼ばれます。
アンチック体+ゴシ(チ)ック体の略語ですね。
アンチック体、ゴシック体と一口に言ってもたくさんの書体があるのですが、
日本最大の書体ベンダー・モリサワを使う場合は、
アンチックAN1と太ゴB101の組み合わせであることが多いです。
漫画は、基本このアンチGを使っておけば間違いないです。
実際、ビッグコミック本誌などの硬派な青年~壮年誌や、同人誌などだとすべてアンチGで
構成されていることも多いです。
この漫画『あおぞらとくもりぞら』も実は全部アンチGなんですよ。
ただ、少年誌や若者向けの青年誌など、
感情の変化をより強調して描きたい媒体の場合は、
ここにいくつかの書体を足して構成します。
たとえばこのコマ。
これらはすべてモノローグです。
モノローグにも、お決まりの書体があります。
上記はアンチGで構成されていますが、
フキダシのフォントを、
モノローグに使われることの多い、
2種類のフォントに置き換えてみましょう。
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