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まだ5月なのに初夏のような陽気ですね。
露木行政書士事務所・露木幸彦と申します。
寒いのか暑いのか、ハッキリして欲しいですし
いつになったら春服を着れるなんだろうと
天気予報と1日中にらめっこですね。
さて、ここからが本題です。
<今までの経緯>
夫の都合(浮気相手と一緒になりたい)で
離婚せざるを得ないのならせめてお金の条件
(養育費、慰謝料、財産分与など)はせめて妻の希望通りに。
しかも、決して高望みではなく、離婚後の生活において
必要最小限の金額に過ぎません。
それなのに夫は二兎を追おうとするので(離婚成立+支払は最小限)
上手くいかないことが多いのですが、なぜ、当たり前のことを当たり前に
言っているだけなのに、ごたごたと揉めてしまうのでしょうか?
このような無責任でいい加減な金の亡者をどのように
説得すれば良いのでしょうか?
具体的な流れ、手順、対処方法を紹介していきましょう。
<今回の登場人物>
夫(36歳、会社員、年収500万円)
妻(34歳、パートタイマー、年収120万円)
子(10歳)
<妻の希望条件(離婚に応じるのなら)>
養育費 毎月6万円×20歳まで
慰謝料 150万円
過去の未払い生活費 42万円
前回お話しした通り、夫が加害者、妻が被害者で
あることは間違いないのですが、
このように非人間的で非常識で自己中心的すぎる人間の味方をし、
肩を持ち、さらに「性欲を『我慢できない』から
妻と離婚して他の女と性交渉したい」という
悪事の実現できるよう手を尽くすような輩は
世の中に存在するのでしょうか?
例えば、不貞の時期が別居前だということは
親戚や友人に確認すれば一目瞭然なのに
「別居前だから慰謝料は1円たりとも払わない」と断言したり
妻が家計を管理し、毎月、すずめの涙程度の貯金を
積み立てているのに、そのことを一切無視して
「数百万円の貯金があるはずだ。貯金は数百万円より
少ないのなら、それは妻が浪費したからに違いない」と断言したり
夫には会社員としての給与とは親からの援助
(贈与税対策。年130万円)があるのにも関わらず、
意図的にそれを隠して養育費を低くおさえようと企んだり、
加害者が被害者を傷つけ、困らせ、怒らせるような行為は
言語道断でしょう。
ただでさえ、被害者は加害者のせいで傷ついて
いるのだから、どうしても両者間で責任問題について
話し合わなければならないのなら、
当然のことながら、加害者は被害者の傷口が
広がらないよう慎重には慎重を重ねて言葉を選んだり、
態度を工夫したりして、細心の注意をすべきでしょう。
具体的には何か言葉を発するのなら、事実関係は
すべて完璧に調査し、確たる裏付け、証拠、理由を用意し、
さらに120%の確証がある場合に限り、被害者に
伝えることが許されるのです。
逆に加害者の言い分を全く疑わずに真に受けて、
事実関係の真偽について全く調査をせず、
裏をとろうとせず、たいした確証もないのに物事を
断定的に伝えた揚句、加害者が嘘をついたら、
どうなるのでしょうか?
遅かれ早かれ、嘘がバレるのですが、
「この前、慰謝料を払わないと言ったけれど、
やはり払うことにしたよ」などと二転三転するようなことは
あってはならないし、
加害者は被害者に対して真っ先に謝罪するのが筋でしょう。
それなのに加害者が被害者に対して自分が
仕出かした悪事を棚に上げて
「自分は一切悪くない。すべて相手が悪いのだ」
などと吐いて捨てたのです。
これは愚の骨頂です。
何度も繰り返しますが、このような輩の後ろ盾に
なるような人間など存在しないと信じたいのです。
しかし、両親や親戚、職場の同僚や上司、そして
浮気相手など…
万が一、被害者の二次被害に積極的に加担し
続けるのなら、それらの人間に対しても、
しかるべき責任をとるよう求めることも
検討しなければなりません。