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「天国から地獄へ急降下」が嫌なら何をすべきか
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「天国から地獄へ急降下」が嫌なら何をすべきか

2016-11-07 14:03
    先日はいきものががりのライブを見てきました。
    露木行政書士事務所・露木幸彦と申します。

    10周年おめでとうございます。短いようで長いですね~感動しました!


    さて、ここからが本題です。

    さて前回は妊娠がきっかけで結婚(できちゃった婚)をした女性が
    わずか半年で喧嘩別れをし、ワーキングプアに転落したという話をしましたが、
    今回はその続きです。



    このメールのバックナンバーは「ブログ」で読むことができます。
    http://ameblo.jp/yukihiko55/





    ■ 婚活にまつわる「命」の問題



    彼女に突きつけられたのはお金の問題、
    気持ちの問題だけではありません。
    同時に命の問題も抱えていました。

    彼女が事務所に来たときには、すでに妊娠3カ月。
    私が何より心配したのは身ごもっている胎児のことです。



    私は「1人で育てていく選択肢もある」とアドバイスしましたが、
    彼女の気持ちは決まっているようで、考えは変わりませんでした。


    それから1週間後、彼女は病院で中絶手術を
    受けました。


    やはり、嫌いな男性の子供を産み、
    育てていく気持ちにはなれなかったようです。

    他の問題と同じく、命の問題についても、
    最悪の結果になりました。



    彼女が初めて事務所に来てから1年。


    彼女から1通の手紙が届きました。
    男性と別れた後は実家に戻り、連絡をとっていないようです。


    今も中絶の後遺症に悩み、
    その影響で1日2,3時間しか眠れない日が続き、
    また食事がとれる日、とれない日が交互に続きます。



    問題が発覚して8ヶ月間で、
    彼女は12キロも体重を減らし、急激にやせ細りましたが
    今もその体重は戻っていません。


    そういった理由で、まだ仕事には復帰できていません。



    手紙の最後には、こう書いてありました。

    「後から知ったんですが、彼の一家はみんな、離婚しているようです。
    両親のことは知っていましたが、兄弟、従妹、伯父さんまで・・・
    なんでもっと早く気付かなかったんでしょうか?」



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    郵便には手紙と一緒に、彼女の趣味であるハーブの茶葉が入っていました。
    この手紙を受け取ってから、もう1年になろうとしていますが、
    私は今だに使う気にはなれません。



    別れ際に味わった悔しさや失望感。
    それは1年経った今でも、まだ彼女の尾を引いているのです。


    婚活の失敗は、一瞬限りの苦しみではなく、
    今後の人生に暗い影を落とすことになります。


    過去を振り返れば振り返るほど、
    その悔しさや失望感は再燃します。


    なぜなら、彼女が婚活の失敗で失ったものは、
    すでに取り返しがつかないからです。



    彼女が社会人になってから、今まで築き上げ、
    そして今回の結婚で一気に失ったものの一覧です。


    ・30万円(結婚式等のキャンセル料)と50万円(子供のための貯金)

    ・結婚するときに買った家財一式

    ・新卒で就職し、10年間勤めてきた会社での仕事と安定した収入
    (化粧品会社の総合職で、年収500万円)

    ・人生で一番大事な時間を過ごす幸福感

    ・この世に産まれてこなかった小さな命





    ■ 婚活に失敗すると、女性はワーキングプアに


    今回は婚活「後」に失敗することで貧困層の仲間入りをし、
    格差社会の底辺に固定されるというお話をしました。



    彼女が仮に出産に踏み切ったとしても「貧困」「格差」という
    キーワードは共通です。

    お金の面でいえば、もっと酷い現実が待ち構えています。

    シングルで子供を出産すると、
    多くはワーキンプアになるというデータがあります。
    母子家庭の平均所得は、わずか212万円。(平成14年、厚生労働省調べ)


    昼夜問わず働いても働いても、所得が
    生活保護の基準を下回るという地獄絵図です。



    また父親(元夫)から養育費をもらっている母子家庭は
    全体のたった34%です。


    誰にも援助を頼めない、でも自分の力では
    どうしようもないと絶望的な現実です。



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    彼女は傍から見れば、婚活の勝ち組でした。
    ヤフーのサイトで結婚相手を見つけ、専業主婦になった時点では、です。
    しかし、直後に負け組に転落します。



    夫との間で金銭トラブルが発生し、
    結婚生活を続けられなくなったからです。

    その後は子供を中絶し、仕事を失い、
    両親に迷惑をかけることに。


    仮に出産したとしても、女手1つで赤ん坊を育て、
    育児の合間に低賃金で働き、元夫からの援助を期待できない。


    勝ち組と負け組の落差は、天国と地獄ほど極端に離れています。



    私は彼女の悲劇の現場に立会い、しばらくは、
    そのことを思い出すのも嫌になりました。


    しかし、どういうわけか、その後も同じような
    相談が立て続けに寄せられるのです。



    それなのに、自分の都合で現実から目を背けることはできません。


    そして婚活「後」の失敗を未然に防ぐことはできないのか、
    1年以上ずっと、考えてきました。


    いろいろ試行錯誤した結果、得られた結論は、
    「やはり防げる悲劇だった」ということです。



    (次回に続く)

    現在私が執筆しているダイヤモンドオンラインの連載
    『実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」』ですが
    おかげ様で19回目が公開されました。

    今回は『逆玉のはずが守銭奴一家に搾取され30年!
    遺産ゼロで絶縁を選んだ56歳夫』です。

    男性はもちろん、夫の作戦を守って知りたいという女性にも
    役立つ内容です。立場を逆にすれば、きっと応用できるはず?!

    ぜひぜひご覧いただければ嬉しいです。

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