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なぜ慰謝料も財産もあきらめ、養育費だけなのに解決しないのか?
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なぜ慰謝料も財産もあきらめ、養育費だけなのに解決しないのか?

2015-08-12 11:41
    今夏一番の話題作「バケモノの子」を見てきました。
    露木行政書士事務所・露木幸彦と申します。

    てっきり「子離れできない親」の話かと思いきや、
    実は心の闇がテーマだったんですね。


    アニメですが、子供向けではなく、大人向け、
    特に子育てについて考えさせられる話です。


    言葉の1つ1つに全く無駄のない、
    洗練されたクオリティの高い作品でした。


    http://www.bakemono-no-ko.jp/index.html



    「慰謝料もいらない」

    「貸したお金も返さなくていい」

    「貯金は全部あげるわ」

    ・・・
    ・・・・
    ・・・・・・

    「でも、せめて養育費だけは!」

    そんなふうに他の権利をすべて放棄しても、
    養育費だけはきちんと約束したい!


    いかにも健気で謙虚で控えめな感じですが、
    「とにかく取れるものは全部取る!」と
    いう感じのイケイケドンドン系とは正反対です。


    どちらが良い悪いというわけではなく、
    あくまで個々人の考え方や価値観、性格です。


    ところで「養育費以外は何もいらない」と
    いうケースは最近、突然発生したり、
    急に増加したわけではなく、昔々から数ある相談のなかで
    一定数、存在していたので珍しくはないのですが、


    なぜでしょうか?



    今夏はこの手の相談は一段と目出すようになった印象です。




    誰がどう見ても夫が有利、妻が不利な条件なのですが、
    良し悪し(それでいいのかどうか)の話は
    とりあえず置いておきましょう。




    「とにかく養育費『だけ』は手に入れる」を
    どのように実現すれば良いのか。



    今回は良い機会ですので、具体的な流れ、
    手順、対処方法について紹介しながら、
    きちんとまとめておきたいと思います。




    ところで養育費は子供の権利で、それ以外
    (離婚の慰謝料、財産分与、婚姻費用、浮気相手への
    慰謝料など)は妻の権利です。




    だから「養育費だけもらえれば他は何もいらない」と
    いうのは自分の権利を放棄し、子供の権利を守るのと
    同じですが、やはり「子はかすがい」なのでしょう。




    自分はどうなっても構わないから、まずは子供を
    最優先にしたいという自己犠牲の精神が
    その背景にあるのですが、だからといって
    子供に対して見返りを求めているわけではないので



    (大人になったらお金を返して欲しい。
    自分が年老いたら面倒をみて欲しい。
    ここまで育ててあげたのだから感謝して欲しい、など)


    本当の意味で『無償の愛』だと言えるでしょう。



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    本来、慰謝料も財産分与も、そして婚姻費用も
    請求できるのに「養育費しか」請求しないのだから、
    決して高望みしているわけではなく、本当に最低限の条件であり、
    子供を育てていく上でギリギリの内容でしょう。


    とにかく夫にとって圧倒的に得なのだから
    「養育費だけもらえれば他は何もいらない」という条件は、
    まぁ誰がやっても間違いはなく、ほぼ100%上手く
    いきそうなものですが、本当にそうなのでしょうか?




    いや、そんなことはありません。


    とにかく安ければ安いほど良い、
    低ければ低いほど良い、
    タダより高いものはない・・・


    そして慰謝料も財産分与も婚姻費用も放棄させたのだから、
    「養育費も放棄させたい」。



    そんな妄言を本気で言うような相手だったら、
    どうなるでしょう。



    交渉事は当然、1人ではなく必ず相手方がいるので、
    相手方がどんな性格、価値観、性根なのかに
    左右されるのは致し方ありません。



    世の中にはアニメ「ドラえもん」のジャイアンや
    スネオのような輩は山のようにいるのです。



    皆が皆、のび太君のように気弱でシャイで
    押しに弱ければ良いのですが、そもそものび太君の
    ようなキャラなら、そもそも離婚には至らなかったでしょう。


    それなのに「養育費しか請求しないのだから大丈夫でしょ!」と
    余裕しゃくしゃくで臨んだとしたら、
    返り討ちに遭うに決まっています。




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    少なくとも夫にこう思わせる必要があります。


    「なるほど。俺にとって有利な条件なんだ。
    今、離婚すれば養育費だけでいいんだな?分かったよ」
    という具合に。


    そのため「養育費だけ請求するパターン」と
    「すべてを(養育費以外も)請求するパターン」を
    同時にバシっと提示することが大事です。


    どちらのパターンが有利なのか、
    ゆっくりじっくりと比較検討させるのです。


    押し付けがましく言うのではなく、
    自分の頭で考えさせることがコツです。




    (次回に続く)



    【ついに最終回。感動のフィナーレ!】

    現在私が執筆している日経新聞の連載「男と女のマネー学」ですが
    ついに本日、最終回が公開されました。

    最終回は『事実婚を解消 法律婚と大きく異なるマネー事情』です。
    おかげ様で1年間、連載を続けることができました。

    ありがとうございました。
    最終回もぜひぜひご覧ください。

    http://www.nikkei.com/money/features/75.aspx?g=DGXMZO8817468017062015000000&n_cid=DSTPCS008


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