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オフィスの四角いホワイトボード。便利だけれど、あくまで会議用のもので、味気ないかもしれない。ホワイトボードの可能性が広かったら……そこはどんな空間になり、どんなことが起こるのだろう。
Photographed by Akihiro Yoshida / Joakim Blockstrom (空間)
国内外で活躍するデザインオフィス・nendoが、ドイツのケルンで隔年開催されるオフィス家具最大の見本市・ORGATECに展示した空間インスタレーション「rolling workspace」では、そんな疑問に対するひとつの答えが導き出された。
自由に転がしたり、壁に立てかけたりできるように円形にデザインされたホワイトボード「rolling board」は、実用性に大きな変化をもたらした。
通常のホワイトボードよりもコンパクトなため小回りが利き、狭い場所でも使いやすい。また、スリットが設けられたデスクやベンチ、ハイカウンターと組み合わせて使えば、パーティションの役割も果たす。裏面がファブリックなので吸音効果もある。
床面にスリットを入れることで、部屋を仕切る建て具として使ったり、個室や収納棚の扉として利用することも可能。
そんな「rolling board」自体の収納方法は、壁面にスリットを開けて収めること。本来なら収納には成り得ない壁の中のスペースをうまく活用できるアイディアだ。
ちなみにデスクのスリットは自転車のスタンドにもなる。自転車を室内で保管している方には、うれしい使い道ではないだろうか。
四角から円形に。デザインの力がホワイトボードに異なる機能を与えた好例だ。
真新しい発想のホワイトボードは、どんなアイディアを生み出す場所になるのだろう。
rolling workspace [nendo]Photographed by Akihiro Yoshida / Joakim Blockstrom (空間)
RSSブログ情報:https://www.roomie.jp/2016/11/360558/