人気連載「みんなの部屋」vol.52。部屋づくりのアイデア、お気に入りの家具やアイテムなどの紹介を通して、リアルでさまざまな「暮らしの在り方」にフォーカスします。

ビジュアルアーティストのAugustin Doubletさんはフランス・パリ出身で、NYに移住して7年目。彼の家は、もともとは治安がよくないと言われていたブッシュウィックエリアにある、学校を改装した建物。これぞNYのアーティストの住まい! 「スクールハウス」と名付けられたこの物件には、なんと現在11人(くらい)が一緒に住んでいる。NYでポピュラーなクレイグスリストというコミュニティ掲示板でこの家を見つけたのが、7年前。それから彼はずっとここで暮らしている。

名前:Augustin Doubletiさん
職業:ビジュアルアーティスト
場所:アメリカ・NY Brooklyn Bushwick
面積:8Bed room 325平米(全体)
家賃:非公開
築年数:築125年(1890年竣工)


お気に入りの場所

大きな大きな共有スペース




リビングというには、広すぎるスペース。元学校の建物だけあって、天井が見えないほどの天井高だ。ピアノがあったり、ルームメイトが作った作品が飾られていたり。ギャラリーのように外部へ開放するイベントに参加することもあるという。古いコンピューターはみんなの伝言板。ルームメイトが多いので、これで予定のアップデートを確認しているんだそう。

「ここは駅がすぐ近くにあって、普通はうるさいと思うのかもしれないけど、窓から見える電車が僕は好きなんだ」

DIYした天窓



この家の中で、2回引っ越したAugustinさん。最終的には、自分で作ったアティック(屋根裏部屋)に落ち着くことになった。自分で少しずつDIYしたスペースなので愛着はひとしおだが、特にお気に入りはベッドの上に付けた天窓。

ちなみに、家具はほとんど外から拾ってきたもの。人の出入りが多いNYでは、街を歩いているだけで宝物に遭遇するなんてことも多いのだ。


キッチンスペース


とにかく開放的で、すごいスケール感のキッチンスペース。Augustinさんは家で仕事をすることが多いので、自然と料理をするようになったのだとか。得意料理はインドカレー。


リビングの中心にある大きな階段


彼が引っ越してくるより前に、テレビの撮影でスクールハウスを使用した時にセットされた大階段。撮影後も撤去されなかったので、そのまま使うことに。Augustinさんは、部屋がある2階からの眺めが気に入っている。

この部屋に決めた理由

前述の通り、クレイグスリストを利用して見つけたこの物件。最初に見にきて、即決したそうだ。

「とにかく、NYにアートをやりにきたわけだから、こういうところに住んでいろんなアーティストと知り合いたかったんだ。ここで出会ったものは人生でかけがえないのないものになっているよ。何より、ここで広がっていくコミュニティが大好きなんだ」



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