佐藤陽亮さんと麻琴さんは、近頃注目を集める東東京エリアの、駅から歩いてすぐという好立地のマンションに引っ越したばかり。開放感あふれる広々としたリビング、充実した収納スペースなど、賃貸でありながら住み心地を大切にリノベーションされた部屋で暮らしている。ここは、陽亮さんが勤める不動産会社・goodroomのオリジナルリノベーションブランド「TOMOS」の中でも、住人がカスタマイズ可能な賃貸「conomy」の物件。丁寧に作られた空間には、二人の大好きなものがあふれていた。
名前:佐藤陽亮さん 麻琴さん職業:不動産会社・HAPTICの営業(陽亮さん) 都内ホテルのエグゼクティブラウンジ勤務(麻琴さん)
場所:東京都江戸川区瑞江
面積:約55㎡ 1LDK
家賃:14万円
築年数:築25年程度
お気に入りの場所
陽亮さんこだわりの椅子を置いたダイニング佐藤さん夫妻がいちばん気に入っているのが、大きな窓から太陽が差し込むリビング・ダイニング。仕事も食事も、リラックスタイムもここで過ごす。元々はダイニングと和室に分かれて壁が建っていたが、「conomy」の物件はリノベーションでの間取り変更が可能なため、部屋の間にあった壁を取り払い、開放感あふれる空間に生まれ変わらせた。
「僕たちは家に人を呼ぶのが好きなので、広々とした空間はとても嬉しいです。先日は友人を10人以上招待したのですが、まったく窮屈になりませんでしたね」(陽亮さん)
「床材に使われているのはオークの無垢材で、無垢材フローリングの部屋に住むのは初めてだったので、とても楽しみにしていました。さらさらの質感で、とても気持ちいいです」(麻琴さん)
「休日はずっとここに座っています」と陽亮さんが教えてくれたのが、パントンチェア。
「18歳の頃から憧れていた椅子で、この部屋に引っ越すのを機会に、購入しました。ダイニングテーブルまわりの他の椅子は、イームズのファイバーグラスシェルアームチェア、エーロ・サーリネンのチューリップチェア、グザビエ・ポシャールのAチェアと、色だけ白に統一して配置しています」(陽亮さん)
広々としたキッチン料理好きな麻琴さんのお気に入りは、シンクとレンジの間にたっぷりとした作業スペースがあるキッチン。調理用具のラックも含めて、これらは「TOMOS」の物件に共通で使われているものだが、無駄のないシンプルなデザインが使いやすそう。
「ぬか床を混ぜたり、野菜を切ったり、どんなに疲れて帰ってきたときも、料理をするとストレス発散になるんです」(麻琴さん)
「ふたりともお酒が大好きで、家で記憶がなくなるくらい飲んじゃうこともあります(笑)。いつも妻がおつまみを作ってくれて。僕がダイニングテーブルに座って、妻がキッチンに立って、という距離感で会話していることも多いですね」(陽亮さん)
陽亮さんの背の高さに合わせた、寝室の収納身長の高い陽亮さんに合わせて、施工時に大工さんが枕棚を高めに設置してくれた収納は、使い勝手がよさそう。ただ、小柄な麻琴さんだとハンガーに手が届かないのだとか。
「前は私の物も置いていたのですが、今は夫の物だけにして、私の物はリビング脇にあるウォークインクローゼットに入れています。結果的にお互いの収納の住み分けができたので、片付けがしやすいんですけどね(笑)」(麻琴さん)
木の風合いがかわいい洗面所
こちらも「TOMOS」の物件に共通で使われている洗面所は、木とタイルの風合いがかわいい。
この部屋に決めた理由
これまでは麻琴さんの職場が近いということで、中野新橋や富士見町などに住んできた佐藤さん夫妻がこの部屋に引っ越したのは、1ヶ月前。
「僕は新しい環境を求めたいタイプで、これまで同じエリアに長期間住むことはなかったですね。でも都心の物件は、家賃の割には使い勝手がよくなくて。前に借りていた部屋は半地下で、暗くて寒かったです……。そこで結婚したのを機に、妻の実家近くで部屋を探し始めて、このマンションに出会うことができました。今は陽射しが明るく、外への眺望がいいのが気に入っていますね」(陽亮さん)
残念なところ
リビング・ダイニングが広すぎて、テレビが遠い&ひとりだと手持ち無沙汰最大13人集まったことがあるというリビング・ダイニングは、広くて明るく、かなり開放的。ただ、ひとりで過ごすとちょっと手持ち無沙汰だという。
お気に入りのアイテム
麻琴さんが愛してやまないスター・ウォーズグッズ
陽亮さんによる切り絵
ペアウォッチもスター・ウォーズ
Aチェアにさりげなく置かれているダース・ベイダーのクッション、R2-D2のゴミ箱やソープディスペンサー、トイザらスで買ったというライトセーバー……。部屋を見回すと、麻琴さんが学生時代から大ファンだという映画『スター・ウォーズ』のグッズがあちこちに置かれている。
キャラクターグッズはひとつひとつの主張が強いことが多いが、シンプルな空間の効果的なアクセントになり、統一感があることに驚いた。スター・ウォーズグッズを陳列するために、家具全体を低めに配置し、目線の位置がごちゃつかないようにしているこだわりよう。
「夫からの贈り物であるR2-D2のゴミ箱は、ゴミ箱としてはもったいなくて使えないので、ホームパーティーでワインやシャンパンを冷やすのに使っています」(麻琴さん)
陽亮さんがDIYした、収納棚や黒板塗装した冷蔵庫キッチンとダイニングテーブルの間に置いた木のボックス収納は、DIYにハマっていた陽亮さんが以前作ったもの。
「炊飯器や水のストックなど、オープンにしたくないものを収納しています。上に置いてあるワインラックをどければカウンターになって、友人が遊びにきたときにも便利です」(陽亮さん)
黒板塗装した冷蔵庫は、普段は夫婦の伝言板や買い物メモに、ホームパーティーでは「Welcome!」の文字や、おしながきを書くボードになる。
ガラスのウォーターサーバー一般的なウォーターサーバーのデザインが気に入らず、陽亮さんが楽天で探したというガラス製のウォーターサーバー。ホームパーティのときには、氷やレモンを入れておけば見た目もよく、自由に飲んでもらうことができる。
暮らしのアイデア
生活感のあるものは見えない場所にしまう収納スペースがたっぷりあるのが、この部屋の魅力。寝室の収納には陽亮さんの私物、リビングルーム脇のウォークインクローゼットには麻琴さんの私物、シューズボックスの脇には掃除用具などの生活用品をしまっている。
「生活感が出てしまうものは、目につかない場所にしまっていますね。引っ越しのたびに必要のないものは処分してきたこともあって、余分な物は持たないようにしているのも、収納のポイントかもしれません。収納スペースが豊富なので、引っ越し翌日にはほとんど片付けられました」(陽亮さん)
これからの暮らし
これまでは短期間での引っ越しを繰り返していたが、自分たちが住みやすいようにリノベーションしてもらったこの部屋には、当分は住んでいたい思いが強いという。
「本当のことを言うと、僕は都心に住みたいタイプで(笑)。でも、都心で同じ家賃を払っても、こんなに快適な空間に住むことはできません。妻と過ごす家での時間を大切にしたいので、都心から離れていても、この場所がとても気に入っています。じつは引っ越してすぐに新婚旅行に行ったので、この部屋で休日を過ごしたのがつい最近なんです。昼間からリビングでビールを飲んでいたら、人間らしい生活ってこういうものなのか、と感じましたね(笑)」(陽亮さん)
Photographed by Kayoko Yamamoto