平日は仕事、休日はリラックスタイムを楽しみたい。そうなると、長い休暇がない限り、大掛かりな模様替えは難しい。という風に考えると、年末年始のようなタイミングはぜひともうまく活用したい。
というわけで今回は、ROOMIE ADVISERの窪田俊さんに「インテリアコーディネート」の基本的なポイントを教えてもらった。ぜひチェックしてみて、自分の部屋を眺めつつ、年末年始に模様替えを予定している方はぜひ参考にしてほしい。
インテリアスタイリスト・窪田俊
インテリアショップを経てインテリアスタイリストとして活動中。スタイルの枠にとらわれず様々なものを組み合わせた自由な提案を住空間や雑誌・広告等の場にて行っている。Instagram :sisusta_kubota_shun
まずは「どんな生活をしたいのか」を考える
1番最初に「どんな部屋にしたいか」を考えがちですが、その前にまずは「どんな生活をしたいのか」ということを考えてみましょう。
1人暮らし、カップル、ペットを飼っている、音楽が趣味、読書が大好きなど、人によってライフスタイルは多種多様です。自分のライフスタイルを改めて整理すると、自ずとどんな部屋にしたいのかということも見えてくる傾向があります。
当然ではあるが、自分が叶えたい生活を考えることは大切。何も考えずに好きな家具をどんどん購入してしまい、後々後悔したという経験がある人も多いのでは。
「リビングにはソファ」と決まっているわけではない
~この部屋に何が必要か~
どんな部屋にしたいのか整理ができたら次は欲しいアイテムを整理して行きましょう。ここで注意しておきたいのは固定概念を捨てることです。
わかりやすい例で言うと「リビングにはソファ」というのは、多くの人がそうしているだけで、特に誰かが言った・決めたものではありません。例えば、自分のライフスタイルを整理したときに「リビングを広く使いたい」と考えた場合、無理矢理大きいソファを置く必要はなく、ラウンジチェアを置けばリビングは広々と使うことができます。
自分のライフスタイルにあった形や大きさ、機能を持ったアイテム選びを心がけましょう。
言われてみれば、確かに決められているものではない……。自分の部屋だから自由に、思ったように使えば良いのだ。
何を優先させるのか。自分が部屋に何を求めているかが大切
~部屋内での自分の動きに合わせた配置を~
欲しいアイテムが決まったら具体的なアイテム選びになります。ここで大切になってくるのは空間とのバランスです。
まずはどこに何を置くかを考えて行きますが、ここでも自分のライフスタイルをしっかり考えます。
ソファはテレビの正面というのが一般的かもしれませんが、テレビをあまり見ない人は必ずしもソファがテレビの真正面でなくてもいいのですし、ワンルームにどうしてもソファを置いてくつろぎの空間が欲しいなら、ベッドをベランダに出る窓の前に置くのもいいでしょう。配置に関しても固定概念は捨てて、自分のライフスタイルにあった最適な位置を探すのもインテリアコーディネートの楽しみのひとつです。
パソコン、スマホ、テレビ、レジオ、本、映画……今や嗜好によって生活スタイルはさまざまな。どんな時間を大切にしたいか、を考えて家具の配置を決めていこう。
大きな家具以外は、ファッションで言うところのバッグやピアス
~簡単に雰囲気を変えるには「小物」を使う~
家具が決まったらそこに自分の好きな小物や雑貨を入れて空間に彩りを添えましょう。
旅先に見つけた現地ならではのもの、お気に入りのショップで購入したクッション、お気に入りの作家さんが作った手作りの器など、「置いてはいけないもの」はありません。自分の好きなものを置くことで住む人独自の空気が入り、本当の意味での自分の空間になっていきます。
ファッションでも靴やバッグ、ネックレスやピアスなど小物を変えることで雰囲気を変えることができますよね。インテリアもその考え方と一緒なのです。
大きい家具を変えるのは中々難しいですが小物は簡単に変えることが出来るます。雰囲気を変えたいときは小物を変えると良いでしょう。
あと、お花やグリーンは空間に彩りを加えてくれるので、各お部屋にひとつはお花やグリーンを置くことをおすすめします。
年末年始という、気持ちの切り替えという面でも良きタイミングに、模様替えを考えている方はぜひ参考にしてほしい。
次回以降、窪田さんにより具体的な「コーディネート方法」についてうかがっていく予定なので、部屋のコーディネートを考えている方はぜひチェックを!
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