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3LDKをワンルームに。建築家夫婦に教わる「リノベに適した物件」って?(川崎市宮前平)|リノベストーリー
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3LDKをワンルームに。建築家夫婦に教わる「リノベに適した物件」って?(川崎市宮前平)|リノベストーリー

2018-03-30 11:00
    川崎市宮前区。「住みたい沿線」として人気の田園都市線が走るこのエリアで、築37年の中古マンションに住むのは、ご夫婦で一級建築士事務所「.8 / TENHACHI」を主宰する佐藤圭さん、佐々木倫子さん。

    7歳のお子さんと3人で暮らす部屋は、もともと3LDKだった部屋の壁を取り払って天井も抜いた、開放的なワンルーム。

    建築家が選ぶ中古マンションの条件……リノベーションを考える人なら、誰もが気になるところです。中古マンションの選び方やリノベーションの進め方など、お話をうかがいました。

    玄関から続く廊下

    リノベが前提の中古マンション、どう選びましたか?

    ポイントは建物の形状が「正方形」に近いこと

    「中古マンションを選ぶ上で、多くの人が懸念するのが『耐震性』だと思います。

    このマンションは1981年に建ったもので、旧耐震基準なんですが、3階以下の低層RC造だし、役所が近くにあって地盤がしっかりしていることが事前の調査でわかりました」

    ベッドスペースからリビングを見る

    「それと決め手になったのは、建物の形状が正方形に近かったことですね。

    細長い形より、正方形は地震のときに『揺れのねじれ』が少ないため、耐震性においては安心できるかなと思いました」

    「PS」の位置の動かしやすさも重要

    「給排水管やガス管、排気ダクト=PS(パイプスペース)は、共用部の配管や外部とつながっています。水まわりの位置変更が可能かどうかは、こうした配管やダクトの経路に大きく左右されるんです」

    「部屋の図面を確認して、比較的PSが動かしやすいことがわかったので、これなら思い描く間取りが設計できるなと思いました。

    購入前にリフォーム業者や建築家に診断してもらうといいですよ!」

    自邸をリノベする際、特にこだわったところは?

    空間に広がりを持たせること

    左がベッドスペース、右が水まわり

    「この家は67㎡で限られた面積だからこそ、できるだけ空間を広くとらえることを意識しました。

    部屋を仕切らないで開放的にし、家族がなんとなくつながっていられる間取りです」


    水まわり

    「あと、天井を抜くことでタテの『ヌケ感』を生み、閉塞感がないように工夫しました」

    壁にビニールクロスを使わない


    「これは僕たちのこだわりで、壁はビニールクロスを一切使わず、塗装とウッドパネルで仕上げています。ビニールクロスだとどうしても継ぎ目が目立ってしまうし、そもそも好きではなくて……。

    塗装なら、汚れたり気分を変えたいときに塗り替えることができるので気に入っています」

    空間を「部屋」で仕切らない

    「部屋で空間を仕切ることはしたくなかったんです。どこにいても家族の気配が感じられる間取りを意識しました」


    ベッドスペースの上のロフトは、今は子どもが遊ぶスペースに。

    バスルームもひと続きになっているので、お風呂の湿気がうまく分散してカビづらいし、お風呂に入りながらリビングのテレビを見ることもできます(笑)」

    リノベーションを成功させる秘訣は?

    床と設備だけはプロに任せる


    「DIY感覚で貼ることができる床材も増えていますが、床に関してはプロに任せることをおすすめします。どうしても軋みが出ますから……。

    あとキッチンやバスルーム、トイレなどの住宅設備の設置も、素人が施工するのはリスキーかも……」

    お化粧スペース

    「リノベーションは自分ですべて手がけたくなりますが、そこはしっかり割り切ることで、部屋のクオリティやその後の暮らしの快適さが変わってくると思いますよ」

    木に統一感を持たせる


    「使う木は、色や質感を統一することで、部屋全体が洗練された印象になります。

    それは壁や床だけではなく、家具も同じです。部屋の木の色味に合わせた家具を選ぶと、ちぐはぐなイメージがなくなりますよ」

    リノベーションの魅力ってなんですか?

    「まずは、新築に比べて予算が抑えられるところ。浮いた予算分、リノベーションに使う建材や設備にこだわれます。

    この家の場合は予算1,200万円でスタートしましたが、最終的には1,660万円ほどでした」

    また、中古マンションだからこそ、もともと持っている家具や家電に合わせて、スペースをつくっていくこともできましたよ。

    新築マンションは既成品なので、持っている家具に合わせてオーダーメイド……というわけにはいきません。そうした自由さもリノベーションの魅力ではないでしょうか」

    編集部ノート

    築37年のマンションを、フルリノベーションすることで空間に新たな命を吹き込んだ圭さん、倫子さんご夫妻。仕切りがほとんどなく、常に家族の息づかいが感じられる部屋でした。

    リノベーションの自由さってすごい! 改めてそう感じた川崎市宮前平のマンションは、イマジネーションをかたちにした驚きと開放感に満ち溢れていました。

    部屋の詳細や暮らしのアイデアは「みんなの部屋」で!

    Photographed by Kenya Chiba

    RSSブログ情報:https://www.roomie.jp/2018/03/420680/
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