寒くなる前の心地よい季節、実りの秋! うれしい!
部屋に季節感を取り入れてステキライフを送るために、「秋の花を部屋でどう楽しむか?」を花生師・岡本典子さんに教えていただきました。
秋の草花の飾りかた。くすみ色が気になる
岡本典子さん
花の仕事に就いて20年の岡本さん。
その花の楽しみ方は「ホッとするなつかしいものでありつつ、ドキドキするような新しさもほしい」とおっしゃいます。
例えば、花器を額縁の上に置いて、インテリアとともに楽しんでみる。
花は1、2本でも、高低差を出したり、枯れた花びらを散らしてみたり……これだけで思い思いの空間が生み出せます。
岡本さんオススメの花器はピッチャー。そのまま飾っても、花を生けてもいいし、料理にも使えます。
「花を生けるときはアジサイのように頭の大きい子から生けると、バランスが取りやすいですよ。
秋だから、まわりに実のついた枝や豆を散らしてもいいですね」(岡本さん)
アンティークな色を取り入れれば、部屋を手軽にアンティークな雰囲気にチェンジできます。
生からドライまで長〜くたのしめる「スワッグ」
さてさて、部屋で草花を楽しむのに、岡本さんのイチオシが「スワッグ」。
スワッグは、束ねた草花を壁にかけて、ドライになる過程をたのしむもの。リースよりカンタンにつくれるんですって。
ポイントは、セミドライや生の草花を束ねること。ドライになっているパリパリの花より束ねやすく、部屋に花の香りがただよって幸せ気分になれます。
「作品の8割は花材選びで決まる」と岡本さん。
花屋さんで花材を選ぶときは、軽くて細い葉と、モヤモヤ重たい葉どちらも混ぜるといいそうです。
また、ドライにしやすい花かどれか店員さんにたずねてみましょう。
初心者でもカンタンな、スワッグのつくりかた
1:まずヒモやリボンを用意して、壁にかけるための結び目をつくる。
2:花材は利き手じゃない方の手に、下向きに持つ。テーブルに置きっぱなしで進めてOK。
壁にかけるので、テーブルの上が背面になると思って、後ろ側は平らに。
3:あとは、ただ重ねていくだけ。
はじめに長い葉っぱ系を背面に置いて、上にいくほど短くて重いものを……というのがスタンダード。
茎がしっかりしたもの、枝分かれしたものは背面のクッションになりやすい。
部屋のどこに飾るかを考えて「左側がよく見えるから、そこにお気に入りの花を入れよう」など、工夫してみよう。
細い葉であえて花を隠し“チラリズム”するのもオススメ。
4:すべて束ねたら、輪ゴム2本をいちばん太い枝にかけて、引っ張って茎全体のまわりをクルクル……。どれかの枝に引っかけて束ねる。
5:ヒモかリボンの結び目を背面に持ってきて、輪ゴムのまわりを1周まわすごとにギュッと強く巻いて隠し、後ろで固結びしたら完成。
ドライになると花が痩せるので、ギュッと強く巻く。
ドライになるまでは、早いと数週間。
ドライになると色褪せるので、あえて濃い色を選ぶと長くカラーが楽しめるそうです。
「花材を買うときは、ひとつのお店に気に入ったものがそろっていないこともあるので、いくつかのお店をまわって、自分が気にいるものを集めるといいですよ」(岡本さん)
注意点:スワッグが苦手なもの3つ…
・湿気・直射日光
・衝撃
カビたり、色が早く退色したり、崩れたり……。
特に水分が多い花を束ねるとカビができやすいので、置く場所に注意しましょう。
オーガニックコットンを身近に置いてみる
今回のイベントは、オーガニックコットンをもっと身近に、ということで、オーガニックコットンを手がけて13年のコットン普及プロジェクト・オーガビッツが主催したもの。
3年以上化学肥料を使っていない農地で有機栽培されたコットンのことで、殺虫剤や化学肥料を使わないから、生産者にやさしく、サステナブルなんです。
でも、現在オーガニックコットンの生産量は、コットン全体の1%ほど。
今回のスワッグは、コットンを身近に感じてほしい……ということで、ワタの枝がメインになっていました。
ふわふわで秋らしく、それだけでかわいいワタの枝、オーガビッツでは自宅でカンタンにできる、再生紙100%エコポットの栽培セットも販売していますよ〜。
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