• このエントリーをはてなブックマークに追加
2020年の正月明けは、両国駅のホームでこたつに入りながらおでんと熱燗を楽しんでみない?
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

2020年の正月明けは、両国駅のホームでこたつに入りながらおでんと熱燗を楽しんでみない?

2020-01-10 17:30
    新年を迎えてまもなくですが、仕事や学校も始まり、いつもの慌ただしい日常が戻ってきましたね。

    早くも実家でだらだらと口にした美味しいお酒やご飯、そしてぽかぽかのこたつが恋しくなってしまう……。

    そんな抜けきらない正月気分を吹き飛ばす刺激的なイベントが開催されていると編集部から聞いた私は、さっそく総武線に飛び乗りJR両国駅へ。

    両国駅に集合!

    駅の構内を歩くと、現在は使われていない”幻の第3ホーム”になにやら人が吸い込まれていきます。

    階段を上がると、なんとホームに赤提灯や机が並び、美味しそうなおでんや熱燗を入れたおちょこを持った人がたくさん!

    大好きな赤提灯の雰囲気と、駅のホームというロケーションのギャップに初っ端からテンションが上がってきました……!

    まずはおでんを選ぼうっと

    そう、この1月9日(木)~12日(日)に開催されるのが「おでんで熱燗ステーション」。

    これは、2019年全国熱燗コンテストの受賞酒たちを、おでんと共に両国駅の使われていないホーム上で味わうことのできるぶっ飛んだイベントなんです。

    まずは入り口付近で紀文のレトルトおでん5種類の中から1つの味をチョイスしましょう。

    私が選んだのは新商品であるという「東京下町風おでん」。

    早速配られたおでん専用の容器にうつします

    開けた時の上品なダシの香りがたまりません、袋もアツアツ。

    せっかくだしこのおでんに合うお酒を選ぼうと思いましたが、会場には酒蔵ごとに用意された10個ものブースが! この中からどれを選べばいいのやら……。

    おでんと熱燗はマッチングが重要…?

    写真左:筆者 写真右:磯野さん

    そうして会場の真ん中で立ち尽くしている私に助け舟を出してくれたのは、唎酒師(ききざけし)の磯野カオリさん。

    日本酒の味わい方を知り尽くしたプロです。

    おでんと合う熱燗に出会うには、“ペアリング”と“マリアージュ”を意識するのが重要なんですよ!(磯野さん)

    ペアリングとマリアージュ? 普段はあまり聞き慣れない言葉が出てきました。

    ペアリングの基本は寄り添うこと。似たもの同士を仲良く組み合わせることで美味しさを引き出すという考えです。

    それに対して、全然ちがうもの同士を組み合わせてみるのがマリアージュですね。異なる味の組み合わせによる驚きを楽しむことができます(磯野さん)

    なるほど、食べ物との組み合わせを意識して日本酒を選ぶのか……。

    まずはペアリングを意識して

    ますはペアリングを意識して選んでみるということで、私が選んだ「下町風おでん」との相性が良いお酒から教わります。

    私がオススメするのは愛知の酒造が手がける「純米吟醸の半田郷」。こちらは全国熱燗コンテストで最高金賞を獲得したお酒です。下町風の少し甘辛いダシに、香り豊かな燗酒の甘みがマッチしますよ(磯野さん)

    参加者に配られる10杯分の試飲チケットをブーススタッフに渡して、お猪口に熱燗を注いでもらいます。

    ひとくち飲んでみると、嗅ぐだけで酔ってしまいそうなフルーティな香りと甘みが口と鼻に広がり、文句なく美味しい!

    早速、おでんとのペアリングを楽しんでみましょう。

    「東京下町風おでん」の甘みとコクの強いダシが染み込んだおでんの味は言わずもがなですが……

    そしてここにオススメされた半田郷をクイっと流し込むと、ダシの甘みと日本酒の甘みが重なって口の中が幸福感に包まれました。

    甘みと甘みが混ざり合うこの感覚は、日本酒の知識が乏しい私でもありありと感じれるほど。

    あぁ、寒い中お猪口で飲む熱燗ってなんでこんなに体に染み込むのだろう……。

    おでんと日本酒のマリアージュ

    さて、お次はマリアージュ! つまり意外性を狙った1杯です。

    マリアージュを考えるなら京都の「月桂冠 樽酒」にしてみましょう。月桂冠は有名ではあるのですが、若い世代の人にはパックのお酒というイメージがあるかもしれませんね。

    でも、実際に飲んでみればそのイメージは変わるはず。伏見の柔らかい軟水をつかった月桂冠は淡麗な味わいだけど口当たりがとにかく良くて、スイスイ飲めちゃいますよ(磯野さん)

    確かに、先ほどのコクと甘みのある半田郷よりもスッキリとしたキレのある飲み口。

    これを「東京下町風おでん」の限定具材、スジと一緒にいただきます。

    2杯目で少しできあがってきている

    樽酒ならではの、かすかに杉を感じさせる香りが甘みのあるダシにメリハリをつけてくれる感じ。確かに風味は違えど相性は抜群です!

    次は気になるお酒をこたつで味わう

    ペアリングとマリアージュの妙を楽しんだあとは、個人的に気になった米どころ新潟の「たかの井」をチョイス。

    ここでお酒を受け取ったあとは、会場の奥にあるフォトスポットへ。

    なんとここには、おでんの入った鍋が置かれたこたつが並んでいます!

    「え、ここ駅のホームだよね?」と思わずつぶやいてしまう不思議な空間。

    たまらず、用意された半纏を着込んでぽかぽかのこたつへIN……。

    向かいのホームに並ぶスーツ姿の駅利用者たちからの視線に、罪悪感と多少の優越感を感じながら熱燗をグイグイと口に運びます。

    ここからもう出たくないな……。

    これ最高のイベントなのでは?

    まさか駅の中でありながら、あつあつのおでんと全国熱燗コンテストに入賞した珠玉の日本酒たちを楽しめるなんて……。

    実際に体感してみると、日本酒が好きな方も、少し変わったデートを楽しみたい方も、両国周辺で呑みに行く前の肩慣らしをしたい方も楽しめる、抜群なイベントでした!

    会期中は磯野さんのような日本酒に精通したスタッフも在中しているので、ペアリングやマリアージュを楽しんでみたい方は、ぜひ伺ってみるといいかもしれません。

    10日(金)と、11~12(土日)では日本酒のラインナップも変わるようなので、2パターン楽しんでみるのも良いかもしれませんね。

    家の中でダラダラしてしまいたくなる正月気分も、おでんと熱燗をホームで味わうという非日常感のおかげで吹き飛んだ気がします。

    さて、なかなか機会がないと足を運ぶことがない両国の街、2軒目探しに出かけるとしますか!

    イベント名:おでんで熱燗ステーション
    会場:JR両国駅 3番線ホーム
    開催期間:2020年1月9日(木)~2020年1月12日(日)
    開催時間:
    10日(金)17:30~/18:45~/20:00~
    11日(土)12:30~/13:45~/15:00~/17:30~/18:45~/20:00~
    12日(日)12:30~/13:45~/15:00~ ※各回50分入れ替え制
    参加費:一般券 前売り券2,500円(税込)、当日券3,000円(税込)
    こたつマス席(4名分):各回3席限定 12,000円(税込)
    前売り券購入:おでんで熱燗ステーション 公式サイトから

    あわせて読みたい:

    スタンレーにお酒のお供があったって知ってた? これぞロマン装備よ|アウトドアな家暮らし - ROOMIE(ルーミー)

    小籠包は食べない、お酒もほとんど飲まず。旅行だけではわからない台湾の「飲食文化」 - ROOMIE(ルーミー)

    RSSブログ情報:https://www.roomie.jp/2020/01/586954/
    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。