駅や商業施設などへのアクセスのよさもありながら、自然豊かで落ち着いたエリアの住宅街に、今回ご紹介する竹之下さんの住まいはありました。
お名前(職業):竹之下さん(食品加工会社勤務)場所:宮崎県都城市
広さ:40.39㎡/1LDK
家賃:5.1万円
住宅の形態:築13年 アパート
間取り図:
編集部作成
地元で見つけた新しい住まいをきっかけに、インテリアへの関心を持ち始めた竹之下さん。以前は大量の植物に囲まれた部屋で暮らしていたそうですが、今では古道具を中心とした落ち着きのある空間に。
さまざまなオーナーのもとで使い継がれた古道具を中心とした、統一感あるお部屋づくりについてお話を伺ってきました。
■目次1. お気に入りの場所
–古道具を中心とした落ち着くリビング
–DIYでリメイクした家具に囲まれた寝室
2. この部屋に決めた理由
3. お気に入りのアイテム
–住まいのテイストを変えるきっかけになった和箪笥
–フリマアプリで購入した古材のインテリア
–食器棚としても頼りがいのある箪笥
4. 暮らしのアイデア
5. これからの暮らし
お気に入りの場所
古道具を中心とした落ち着くリビングリビングは、和箪笥などの古道具を中心とした落ち着きのある空間。古く味のあるインテリアが好きで、少しづつ買い揃えていったといいます。
「数年前までは、植物を中心とした今とはかなり違う雰囲気の部屋でした。ただSNSを見ている中で、和テイストのインテリアに憧れを持ち始め、徐々に今のお部屋に変わっていきました」
そんな落ち着いた空間に彩りを添えていたのが、定期的に変えているというお花。
「近所に何軒かよく足を運ぶ花屋さんがあり、定期的に花を変えることで差し色を変え、インテリアを楽しんでいます」
家が好きだからこそ、とにかく居心地のいい空間をつくりたいと話す竹之下さん。古道具からつくられる落ち着きあるインテリアは、お部屋時間をゆったりと心穏やかなものにしてくれそうです。
DIYでリメイクした家具に囲まれた寝室植物中心のインテリアだった頃にリビングで活用していたものは、今では寝室にお引越ししていました。
「寝室は大きめのコアラマットレスのベッドとクローゼットを中心に構成されています。置いてある家具は以前植物棚として使っていたものも多いですが、どれも父親がDIYでキャスターを付けてくれていて移動もしやすくなっています」
「ロッキングチェアもリサイクルショップで購入したものを、座面のクッションを綺麗に外してもらい、改めて使えるようにしてもらいました。座り心地もよく気に入っています」
この部屋に決めた理由
広くて新しい住まい引っ越す前は、同じエリアの1Kのお部屋に住んでいたという竹之下さん。実家や職場への交通の利便性はそのままに、より広い住まいを求めて物件探しをスタートされたそう。
「住み慣れた今のエリアが気に入っていたものの、もう少し広い住まいがあればと探していた時に見つかったのが今のお部屋でした。新築で入れるというのもよかったですね」
間取りに癖がないためインテリアを楽しみやすく、日当たりも抜群。10年以上住んでいてもこの住まいが好きだと話されるほど、愛着のある住まいになっていました。
お気に入りのアイテム
住まいのテイストを変えるきっかけになった和箪笥リビングで存在感を放っていた趣のある和箪笥は、それまで植物を中心としていたインテリアを変えるきっかけとなった家具でした。
「近くのリサイクルショップでお店の方に紹介してもらったものです。3段に重なっていて高さもあったため、最初は購入するつもりはなかったのですが、母からそれぞれ分けられることを教えてもらい、それであればつくりたいお部屋の雰囲気に合うと思って決めました」
「実際に住まいに置いてみて、つくりたいお部屋のイメージがより鮮明になり、他のインテリアを揃えていくきっかけになりましたね」
こちらも購入後はお父さまの手入れが入って完成。インテリアとしての趣は残しつつ、リビングの貴重な収納スペースとして実用性もしっかり兼ね備えていました。
フリマアプリで購入した古材のインテリア和箪笥に続いて購入したというのが、リビングのちゃぶ台と籐のソファ。どちらもメルカリで見つけられたもの。
それまでにもオークションサイトで家具を購入していたそうですが、フリマアプリでも大型のインテリアを見つけられるんだと驚いたといいます。
「ネットでは意外な掘り出しものがあるので、定期的に見るようにしています。この2つのインテリアもそれぞれ1〜2万円台で手に入ったほか、配送も楽で分かりやすいのでオススメですよ」
食器棚としても頼りがいのある箪笥キッチンスペースで存在感を放っていたのが、リサイクルショップで購入したという箪笥。一見キッチン収納には見えない、重厚感のあるデザインです。
「住まいのテイストを和に変えていく中で購入したものの1つです。デザインの美しさもさることながら、大切な器類を安心して収納できるのが魅力です」
移動は大変そうですが、重さのある分、ちょっとやそっとの衝撃では大切な器類にも影響が出なさそうですね。
お気に入りのインテリアはどれも、以前誰かが使っていた歴史のあるものばかり。新品のキラキラした家具ではなく、使い込まれたものを磨いて、住まいに馴染ませていく。
使い継がれたものに囲まれた空間はどこか懐かしさを持って、お部屋に温かみを与えていました。
暮らしのアイデア
軸となるアイテムに合わせて統一感を出していく東京から地元である宮崎に戻られた当初は、インテリアにほとんど関心がなかったという竹之下さん。全体的にシックで落ち着いた印象を受ける現在のお部屋はどのようにつくられてきたのでしょうか。
「インテリアに関心を持つきっかけになったSNSや雑誌で得た情報から、イメージを膨らませています。お部屋づくりも最初から決めすぎず、なんとなくのテーマを決めてから統一感を持たせていくようにしていますね」
「今のお部屋はリビングの和箪笥を中心に決めていきましたが、以前はどの部屋でもりんご箱を多用して多肉植物と一緒に植物園のような空間をつくっていました。
軸となるアイテムが1つ決まれば、それに合わせてラグなどの大物のインテリアを考えていくと統一感を持たせながらお部屋を変えることができます。最後に照明など、目線の異なる位置にあるものも変えて完成です」
大きくテーマを変える際、それまで使っていた大型のインテリアはリサイクルショップに引き取ってもらい、りんご箱や植物の一部は、ご家族のいる実家へ。使わなくなったものも引き継ぎながら、全面的なお部屋のリニューアルを実現していました。
これからの暮らし
自ら手を加えることで変化を楽しめる暮らし今のお部屋がとにかくお気に入りだと話す竹之下さん。インテリアも揃い完成形だという空間で、これからは今の居心地のよさをそのままに、日々の変化を楽しめる暮らしが理想なのだとか。
「大物のインテリアは十分に揃ったので、季節ごとに花屋さんや実家の庭で気に入ったお花を手に入れて変化を楽しめたらと思っています」
「10年以上住んでも飽きないくらい今の部屋が好きなので、まだまだ先の話かもしれませんが、いつかは平家の一軒家に住んでみたいですね。賃貸アパートだと制限のある壁や床にも手が加えられるような古い一軒家を借りて、また違う住まいの楽しみ方に挑戦できたらと思います」
とにかくお部屋が好きだからこそ、常に居心地いい空間を目指されている竹之下さん。
日々の思い出が刻まれた部屋は住み手の心を映すように穏やかさと温かみを持って、これから起こりうる変化も受け入れる包容力を感じさせてくれました。
Photographed by tsubottlee
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