お正月は家でまったり、とことん飲みたいなぁ。
そう思い立ってやってみました!「おうちde熱燗」。
温度や方法で味や風味は異なるのか、飲み比べてみました。
燗酒に合うお酒を選ぶ
温めるのに向いている日本酒といえば、「辛口」!【熱燗まめ知識_01】
……くらいしか思いつきません。さぁ、どうやって選びばいいのか。酒屋さんへ行くと、こんなふうに適した飲み方が書かれていますが、燗に向いているお酒、結構たくさんあって迷ってしまいますね。
そこで、2023年の「全国燗酒(かんさけ)コンテスト」で受賞したお酒の中から選んでみました。燗酒コンテストは、全国の蔵元からエントリーされた「燗に適した日本酒」を選ぶ世界で唯一のコンテスト【熱燗まめ知識_02】。2023年は最高金賞42点、金賞206点が選ばれました。
七笑酒造「七笑 辛口」1.8L 1,900円今回は、このうち近隣の酒店に置いてあった「七笑(辛口)」を選びました。蔵元は夏でも寒いと言われる信州木曽路の七笑酒造。「お値打ち熱燗部門」で金賞を受賞した日本酒【熱燗まめ知識_03】です。
最高金賞受賞のお酒も気になりますね。
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熱燗、上燗、ぬる燗……温度によって名称が違う!?
ところで、コンテストの審査部門には「熱燗部門」のほかに、「ぬる燗部門」があります。
熱燗とぬる燗、何がどう違うのか。
コンテストの公式サイトによれば、「熱燗」は50〜55度、「ぬる燗」は40~45度に温めた日本酒のことを指す【熱燗まめ知識_04】そうで、ほかにも「上燗」45~50度、「人肌燗」35~40度など温度によって異なる呼び方がある【熱燗まめ知識_05】とのこと。奥深いですね〜。
徳利でじんわり湯煎
湯煎、直火、電子レンジと、3種類の温め方を試してみました。
まず湯煎から。
徳利の目一杯よりやや少なめにお酒を入れて、お湯をはった鍋の中に浸します。このとき、徳利の注ぎ口にラップをすると、お酒の成分が飛びにくくなるようです【熱燗まめ知識_06】。
ポイントは、鍋のお湯が沸騰して火を止めたあとの余熱でお酒を温めること【熱燗まめ知識_07】。
2分ほどたつとお酒が徳利の口まで上がってくるので、それこそが飲み頃のサイン。お湯と一緒にグツグツ沸騰させたり、10分以上お湯に入れたままにしたりすると、アルコールが飛んでしまうので要注意です【熱燗まめ知識_08】。
耐熱陶器の片口でじっくり直火
続いて、直火で温められる耐熱陶器。数年前、陶器のお店で「熱燗にいいよ」【熱燗まめ知識_09】と聞いて即買いしたものの、急須と化していた片口です。
直火の魅力は、火を見ながらじんわり温められること【熱燗まめ知識_10】。ただ、火加減がちょっと難しく、何度か試して、弱火から中火程度で5分ほど温めるのがよい、という結論に至りつつあります。【熱燗まめ知識_11】
「早く飲みたい!」とうっかり火を強めにしたときは、まろやかさがイマイチでした。
忙しいときは電子レンジ!?
最後は電子レンジ。
酒屋さんに「高温で一気に温めると雑味やムラが出やすい」【熱燗まめ知識_12】と聞いたので少し控えめに、500Wで30秒ほど温めます。
が、少しぬるめだったので、もう一度15秒ほどチン。
湯煎や直火に比べて、風味が少しキツいかな【熱燗まめ知識_13】。混ぜてみると少しまろやさが出ますが、冷めやすいというデメリットもあります【熱燗まめ知識_14】。
とはいえ、忙しいときはこれでも十分だと個人的には思います。
燗酒は「究極の食中酒」
世界にはビールやワイン、ウィスキーなどいろんなお酒がありますが、適温の幅広さは日本酒が群を抜くそうです【熱燗まめ知識_15】。お酒を飲んでいると胃が冷えたり体が疲れたりすることがありますが、燗をつけると体がじんわり温まって馴染んでいくように感じます。
燗酒は「究極の食中酒」【熱燗まめ知識_16】とも呼ばれますが、お正月の料理を引き立たせてくれる絶好のお酒。
1年のはじまりは、やっぱり燗をつけた日本酒でまったりゆったり過ごしたいものです。
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日本酒と温度の密接な関係。「冷温をコントロールするガジェット」がお酒のポテンシャルを引き上げてくれたよ
せんべろメーカーでひとり正月を満喫すると決めた話。「年越し蕎麦」もつくれるかチャレンジしてみたよ