料理家の松本日奈さんが、キッチンにまつわるあれこれをつづる連載「キッチンにひと工夫」。

今回は、じゃがいものグラタン「グラタン・ドフィノア」をご紹介します。

シンプルだけど、味も見た目も大満足!

和風のお料理をいただくことの多いお正月、ちょっと洋風なものを食べたくなりますよね。

そんなときは、フランスの郷土料理「グラタン・ドフィノア」をつくってみてはどうでしょう。

年始の人が集まるテーブルにもぴったり。器ごとお出しすれば、わあっと歓声があがること間違いなしです。

私はこの年末に持ち寄りの会があり、焼いて持参しました。

グラタン・ドフィノア

おしゃれな名前と相反して、料理自体はとてもシンプル。

お鍋ひとつで、オーブンがなくてもトースターがあれば簡単にできますよ。

<材料(14cm×22cmのグラタン皿1つ分)>

・じゃがいも…3個
・生クリーム…100ml
・牛乳…100ml
・にんにく…1片
・塩・こしょう…各適量
・ナツメグ(あれば)…少々
・ピザ用チーズ…適量          

<つくり方>

1. じゃがいもは皮をむいてスライサーなどで薄くスライスする。

2. 鍋にじゃがいも、生クリーム、牛乳、すりおろしたにんにく、塩、こしょうを入れ、中火にかける。煮立ったら、蓋をして弱火にし、ときどき混ぜながらじゃがいもに火を通す。

3. グラタン皿に移し、あればナツメグを振る。

4. ピザ用チーズをたっぷりとのせる。トースターで焼き色がつくまで焼く。

<ポイント>

じゃがいもを生クリームで煮ると、じゃがいものデンプン質が溶け出てとろみがついてきます。鍋底が焦げつかないように、ときどき混ぜてください。

焦げつきそうなときは、牛乳を少し足して濃度をゆるめるといいでしょう。

今回はパセリがあったので、焼き上がったあとに散らしてみました。

ナツメグは、香りがじゃがいもと牛乳をつなげてくれてとても美味しくなりますので、もしお手持ちがあればぜひ入れてくださいね。

にんにくもお忘れなく。加えると、良いアクセントになってくれますよ。

グラタンとは「焦げ目をつける」という意味のフランス語。オーブンやトースターはもちろんですが、魚焼きグリルやバーナーでもOK。こんがりとうまく焼き色をつけてくださいね。

使いきれない大根は、カリカリもちもちの「大根もち」に。大根と家にある調味料だけでできるよ

余った白菜はこうして食べてみて。びっくりするほど美味しい「白菜ステーキ」

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