Photographed by Aiko Shibata
革製品と聞くと、何となく海外ブランドが頭に浮かぶ人は多いと思います。ところが実は、日本の皮革産業も歴史が古く、鎌倉時代から行われていたのだそうです。特に兵庫県たつの市を含む兵庫県西播磨一帯は、国産革のシェア率70%を誇る一大産地。「播州レザー」として知られてきました。今回は、その播州レザーのデッドストックを、一挙大放出するプロジェクトです。名付けて、「本革製品福袋8点セット2024」。どうぞご覧ください。
そもそも革のデッドストックは、なぜ生まれるか?
「皮」から「革」に加工する工程を「鞣し(なめし)」といい、その鞣す工程を行う職人さんたちを指して、タンナーと呼びます。革製品を扱うメーカーから「質感、色、厚み、柔らかさ」などの細かいオーダーがあると、タンナーは薬剤や工程をさまざま試し、これぞという革を作り上げるのです。
その試作段階で作られた革は、どんなに品質が良くても、市場に出回ることがありません。タンナーがデッドストックとして抱えることになります。
また、革はもともと生きていた動物の皮でできているので、傷跡、血管が通っていた跡、しわ等、加工前の状態が残ります。そうした革は、メーカーから返品されてきますが、使えないのは一部だけで、実際には、市場に流通する革に比べて、遜色のないものばかりです。しかし、これらもデッドストックとなってしまいます。
革はとってもサスティナブル
播州レザーは、牛の革を加工して作られています。牛は主に食肉や牛乳を得るために成育されており、皮の部分は副産物。つまり、本来なら食べられないために捨てられていた部位を、大事に加工して作られているのが「革」なのです。
こうした行き場のないデッドストック革を解消することで、環境問題を解消したいという目的の元、昨年からこの「革製品福袋」プロジェクトをスタートしています。目的に賛同してくださった、たつの市内の業者さんたちの協力を得て行っているのです。
普段使い出来る革製品を選んで福袋に!
デッドストックとして眠る高品質な革を市場に流通させたい、というのが本プロジェクトの目的ですので、価格は市価よりずいぶんとお値打ちになっています。また、アソート品ですので、どんな色のものが届くのか、開けてみるまで分からない楽しみもあると思います。
一例として、トートバッグとコースターのカラーサンプルを載せてみましたが、実際には、もっと豊富なカラーバリエーションの中から無作為にピックアップした革製品が、福袋に入って届きます。
お気に入りの一品に逢えるかどうかは、時の運。ただ、バッグ類は、普段使いしやすいように落ち着いた色合いを多く採用していますので、ご安心ください。(※トートバッグLサイズに限り、赤は赤系をお選び頂いた方のみのお届けとなります)
どんな製品があるのか、どんなカラーが展開されているのか、見ているだけでも楽しい革製品福袋の詳細は、下記のページからご確認いただけます。
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