福祉の世界では、不自由を補うという役割として介護食器がよく使われています。
それだけで良いのか? という思いから生まれたのが「てまる」プロジェクト。「すべての人に”美味しい”を」というテーマを掲げ、食器を通じて、楽しさ、美しさを感じてほしい、という思いが込められています。
使い手や作り手、高齢者、障がい者、子ども、家族…たくさんの人の「手」が輪(まる)となってつながり、「人と人」、 「人と社会」の結びとなってほしいという願いから誕生した器たち。
土や木の器や木のスプーンなど優しい口当たりと暖かさを感じるデザインで、岩手の職人がひとつひとつ手作業で大切に作っています。2011年のグッドデザイン賞作品です。
デザインもさることながら、熟練の手わざが効いている食器たちは、すくいやすい、持ちやすいといった介護食器としても点からも優れています。
毎日の食卓で使う、という実用面へのこだわりが静かに感じられる食器です。
[TeMaru]