前回に紹介したサードウェーブコーヒーショップ「PARKING COFFEE」。ここから歩いて5分の場所に、アパレル・雑貨を中心にセレクトしたショップ「PARKING」があります。



「PARKING」と「PARKNG COFFEE」は、ともにメンズウェアブランド「MARKAWARE」と「marka」のデザイナー石川俊介さんによるショップ。衣・住の「PARKING」、食の「PARKING COFFEE」、そしてそれをまとめて、メディアとして発信している「PARKING MAGAZINE」の3つを通じて、ライフスタイルを提案しています。



「PARKING」の店内には、アパレルショップには珍しいカウンター式のテーブルが設置してあり、ゆっくりできるのが特徴。このカウンターで、会話をたのしんだり、作業をしていく人もいるのだとか。

セレクトされているアイテムは、シンプルなデザインながらも高い機能性をもったものばかり。



メイドインジャパンにこだわったアパレルブランド「MARKAWARE」のスマイリーTシャツ。



スカルプシャンプーやマルセイユ石鹸、歯ブラシなど、バスグッズも揃います。オーガニック系のケアグッズも置いてありました。石川さんが実際に使っているお気に入りのアイテムを中心にセレクトされています。キッチングッズやバスグッズは、女性でも気になるものが見つかるのではないでしょうか。




置いてある什器は、男心をくすぐるようなものばかり。まさに、“男の隠れ家”と呼べるショップです。

今回、デザイナーの石川さんに、「PARKING」のコンセプトやコーヒーカルチャーについてお話を伺いました。



―PARKING・PARKING COFFEEの成り立ちを教えてください

数年前からファッションだけでなくて、衣・食・住・遊のトータルでの提案をしていきたいなという思いが、段々と強まっていきました。その答え探しの意味も込めて、アメリカでどういったことが起こっているかを探りはじめました。

アメリカは9.11以降、経済的な価値観が大きく変わっていきました。それを機に、世界が夜のカルチャーから昼のカルチャーに完全に意識転換していったと思います。それまでは夜はレストランでおいしいものを食べたり、ワインを飲んだりしていました。それが、もっと昼間に人とのつながりを大切にして、お金がなくても楽しめる方法でものづくりをすることに、むかっていったのです。

数年前にアメリカに行き、昼間版のワインとして、「昼の文化の社交場=コーヒーショップ」という位置づけができあがっているのを認識しました。「PARKING COFFEE × CACAO WORKS」というコーヒーショップを始めたことも、昼の文化の場所として、コーヒーショップが必要なんだという認識が根底にあります。

セレクトのアイテムもカッコいい。特にキッチンツールはおすすめ。


―PARKINGが目指しているところは?

生活と仕事と遊びの3つを1つにしていきたいです。わたしは、20~30代はずっと仕事をしていて、遊びの部分を何もできずにきてしまいました。もう一回生活を見直そうとおもったときに、この時間は仕事、この時間は遊び、この時間は生活、と切り分けて考えるのは、どこか違うなと。すべてが仕事につながって、すべてが遊びにつながって、すべてが生活につながっていくようにしたいという理想があります。それをPARKINGを通じて模索していきたいです。

インタビュー中に石川さんが語っていた中で、特に印象に残った言葉が、何事も突き詰めてストイックになりすぎないように遊びをつくるという意味の「抜け感」。PARKINGが自然と長居してしまう場所なのは、肩の力が入りすぎてない「抜け感」があるからかもしれません。

[PARKING]
住所:東京都目黒区中目黒1-3-8 渡辺ビル1F
営業時間:12:00~20:00
定休日:水曜日

[PARKING MAGAZINE]

RSS情報:http://www.roomie.jp/2013/10/107393/