本日紹介するのは、元兵士で現在ホームレスの男性を、ジェントルマンに変身させる、というプロジェクトです。
こちらは、ホームレスの社会復帰をサポートするDegage Ministryというボランティア組織の後援者が作ったビデオです。
長いこと、大切に扱われることのなかった、彼の髪や肌や洋服。
最初こそ、外見を変えることへの意味を見いだせずにいたのか、変化の見えなかった表情でしたが、髭を、髪を、肌をケアされて、パリっとしたシャツに、一流の紳士のようなスーツを着た自分を鏡で見た直後にスタイリストと交わしたハグは、新たに彼の中に芽生えた希望のように見えます。
決して、外見を変えたからといって、彼の抱えている問題が解決するわけではなく、また、外見で人を判断する社会の基準に合わせただけ、という意見もあるでしょう。
ただ、なによりも、「こうなろう」「こうなれるんだ」というイメージを、彼自身の体で見ることができたというのはすごいことのように思います。これからは特にホームレスの彼らにとっては厳しい季節。少しでも多くの人が、希望を胸に一歩を踏み出せることを願ってやみません。