結婚式やお葬式、馬のレースなどなど、イギリスの様々なイベントの中で欠かせないファッションアイテムが帽子。そんな帽子大好き大国のイギリスでは、鳥たちも帽子をかぶっちゃうんです。といっても、イラストの中で。
様々な鳥たちがいろんな帽子をかぶったイラスト『Birds in hats』シリーズを描き続けるイギリス人イラストレーター、アリス・タムさん。4歳から絵を描き続けてきたという彼女は、3年前、あることをきっかけにこのシリーズを描き始めたのだとか。
なんでも、大好きなふくろうの絵を描こうとしていたとき、なかなかうまく描くことができず、ふざけて野球帽をかぶらせたところ友達が大爆笑。このことをきっかけに、『Birds in hats』のイラストをシリーズ化するプロジェクトをスタートしたそうです。
アリスさんはこう言います。
「私のイラストを見て、ハッピーな気持ちになってくれたら嬉しいなって思っているの。私は誰かを笑わせたり、笑顔にさせたりすることがとっても大好きで、この絵のシリーズがそんな役割を担ってくれたらなあって願っているわ」
彼女は絵を描くときは基本的に、まず好きな鳥を選んでから、そのあと、鳥に似合いそうな帽子を吟味するそう。彼女の代表作は、鳩がトップハットをかぶっているイラストです。邪魔者扱いされがちな鳩たちも、彼女のイラストのマジックにかかれば、立派な英国バードです。
ちなみにアリスさんは、ロンドンの中でも最もファッショナブルなマーケットと呼ばれ、毎週日曜日ロンドン東部にて開催されるブリックレーン・マーケットで露店を出しています。
世界各国の食事が楽しめる露店、そしてロンドンの若手アーティストたちがこぞって露店を出すこのマーケットで、彼女は『Birds in hats』シリーズのイラストをモチーフにしたポストカードやバッグなどを販売中。数ある露店の中でも、人気なんです。
お誕生日、結婚式、出産祝いなどなど、様々なシチュエーションで、ちょっと人とは違ったカードを送りたい人たちが、こぞってアリスさんのカードを買っていくそう。
「わたしのイラストが描かれたカードをもらった誰かが、どこかで笑顔になってくれていると思うと嬉しいわ」
アリスさんは笑顔で話してくれました。
“鳥プラス帽子”のイラストを描き続けてきた彼女の次の挑戦はなんなの?と、尋ねてみたところ、「最近は、恐竜もしくは猫にセーターを着せたイラストを制作中なの! 今年中には、作品を販売てきたらいいなと思っているわ」と、現在制作中のイラストをこっそり見せてくれました。
コミックブック作りにもチャレンジしたいと意気込みを見せてくれた、アリスさんのこれからの活動も是非追いかけていきたいところです。
アリスさんの『Birds in hats』シリーズのイラストは、彼女のウェブサイトからご覧ください。
[Birds in hats]