ニューヨークを拠点に活動するShinichi Maruyama氏は、これまで長い間、「動き」と「時間」が生み出すインタラクションを研究してきた日本人アーティスト。その中でも「Water Sculpture(水の彫刻)」は有名な動画作品ですが、こんどは静止画に動きと時間を凝縮する作品を発表しています。
一見すると長時間露光のように見えるこの写真、じつは1万枚を超える静止画を重ねて、流れる動きの美しさを表したのだそう。
「人間がもつ形状と動きの美しさを両方捉える試みを行いました。彫刻のようなこの形は、ダンサーの写真を1万枚つなぎあわせています。連続する瞬間を合わせることで生まれる画像は、どこか現実離れしたものに見えることでしょう」
あらためて見ると、たしかに普通の長時間露光よりも肉厚で深みがありますよね。形状と動きを結合することで、人間の生という存在感の力強さやしなやかさが伝わってくるようです。
各作品の全体像および同シリーズの写真一覧はMaruyama氏のWebサイトでどうぞ。
風のようでいて生命力に満ちた存在。この美しいアートの正体は「女性のヌード」[GIZMODO JAPAN]