ぐるりと見渡すことで、きっとその本来の姿が見えてくることがあるんだ。
東京と台北を拠点に活動する建築・デザイン集団「noiz architects」の一員として活躍する建築家・デザイナーである大野友資さん。360°に開くことで、繊細な3Dの世界が広がる本「360°Book」を製作しました。
その世界の中では見る角度によって、別々のシーンを体験することができ、ぐるりと見渡すとそのストーリーのすべてを知ることができるようになっています。
「360°Book Christmas Version」
「360°Book In a Cheese」
「360°Book Jack and Beanstalk」
「360°Book Sweet Home」
「360°Book Jungle Book」
「360°Book しらゆきひめ」
「360°Book Fujiyama」
優しく繊細なデザインの「360°Book」は、1ページずつレザーカッターで裁断しているそう。
二次元から三次元を立ち上げる斬新なアイデアが見事です。
2014年のカンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル(Cannes Lions International Festival of Creativity)のデザイン部門、ブックカテゴリーにおいて、入賞にあたるショートリスト選出。
第93回ニューヨークADC(NEW YORK ART DIRECTORS CLUB)アワードの、デザイン部門の「BOOK DESIGN」セクションにてシルバーキューブ賞受賞。
またイギリスのD&AD賞においても、ブランディング部門の「Brand Expression in Print」カテゴリーにて、入賞にあたる「In Book」に選出。
…と「360°Book」(FabCafe Brand Book)の素晴らしさは、世界的にも評価されています。
また、シリーズの中の「Sweet Home」、「In a Cheese」など、360°Bookと同じ仕組みの照明が、ロサンゼルスのartecnica社から販売されているのだそうですよ。幻想的な明かりを楽しむことができそうですね!
本であり、インテリアであり、アートであり、魔法の世界を表現したようでもある。
きっと、ここから新しいアイデアや世界観、価値観が広がっていくに違いない。
ぐるりと見渡すと見えるものがあるんだ。ぐるりと見渡さないと見えないものがあるんだ。
360°Book by 大野友資All Photo by 大野友資