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SUNNY BOY BOOKSで、キミにぴったりの本と巡り逢おう
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SUNNY BOY BOOKSで、キミにぴったりの本と巡り逢おう

2014-12-19 18:00
    これまでに読んだことのないジャンル、作家さんの本を読むきっかけは、なかなか掴みにくいもの。

    新しい本の世界に触れたい、でもなかなかその扉が開かない。そんな悩みを解決してくれる本屋さんを見つけました。

    東急東横線学芸大学駅から5分ほど歩いた住宅街の一角に佇む、小さな古本屋「SUNNY BOY BOOKS」。


    店内は、裸電球の温かな光と、雑誌から文芸、写真集までジャンルを問わないたくさんの本で満たされています。

    キャッチーなフレーズをやさしい字で書かれたポップが、本棚のアクセントに。

    「日本文学」「海外文学」「新書」…といった明確な区切りはありません。でも一冊一冊見逃すことなく目を通したくなる本棚は、不思議な魅力を持っています。


    お店の大きさは、わずか5坪。雑貨が並べられた中央のテーブルの下まで、ぎっしりと本が並べられています。

    そんな「SUNNY BOY BOOKS」には、新しい読書の世界を広げてくれるちょっと変わったサービスがあるんです。

    読みたい本の雰囲気、イメージなどを伝えると、お題に合った本を1000円の範囲内でセレクトしてくれるサービス。その名も、”おまかセット”。

    セレクトされた本は、ささやかな推薦文が添えられ、渡されます。

    例えば、

    ・読み返す度にくすぐったくなるような幸福感のある文章
    ・エッセイや小説、自伝 etc
    ・表紙や装丁はそっけない位無愛想なものが好み
    ・ずっと手元においておきたい。トイレとかに。

    と申し込むと…

    『山田さんの鈴虫』/ 庄野潤三…「親が子を、子が親を恨むようなニュースが嘘みたいなほど、のほほんとしています。あっぱれ! 庄野節(ブシ)。」

    『トリツカレ男』/ いしいしんじ…「無駄な事なんて何もない。すべて幸せになるためさ。そんな空気に包まれた物語。」

    『女生徒』/ 太宰治・作 佐内正史・写真…「一瞬しかないから永遠なんです、ギッラギラ。」

    この3冊がワンセットに。

    ・読む前とあとで、すこし世界(まわりの景色とか)の見え方がちがってみえるようなエッセイ
    ・その人の目を通してみる世界がまるでちいさな旅行みたいに読み手にとって感じられるもの
    ・題材はとても身近なものでOK
    ・たまによみ返したくなるかんじ。

    と申し込むと…

    『魔法のことば』/ 星野道夫…「遠い遠い土地のことを言葉は伝えてくれます。アラスカで暮らす人々の生活によった本書も、アラスカからやってきたかのような言葉の集まり。」

    『目であるく、かたちをきく、さわってみる』/ マーシャ・ブラウン・文と写真 谷川俊太郎・訳…「私たちは人と、動物と、自然と、世界と生きている。そんなことを優しく教えてくれます。」

    この2冊がワンセットでセレクトされました。

    古本屋さんの特性上、申し込まれたお題に合った本がいつお店に用意できるかがわからないため、すぐに受け取れるわけではありません。3週間から1か月の時間を要することから、別名”おまたセット”とも呼ばれているそう。

    お題にあわせて本のセレクトをしてくれるのは、店長の高橋さん。

    ジャンルにしばられず雑多なのに不思議な統一感がある本のセレクト方法や、ユニークなサービスをはじめたきっかけを伺いました。

    ーーSUNNY BOY BOOKSのはじまりについて教えてください

    もともと学生時代から6年間同じ本屋で働いていました。その後、違う本屋に移ってしばらくして、知り合いとアトリエのような本屋のようなショップを始めたんです。そのときは、看板もないし、営業時間も特に決まっていないようなお店で。いま考えると、本屋さんごっこのようなことをしていました。

    そこが、今のSUNNY BOY BOOKSの前身で、はじまりです。今のお店は、1年半前にオープンしました。



    ーーお店に置く本は、どんなふうに選んでいますか?

    最初は、それまでに読んだ本、読みたい本、あとは以前働いていた書店で好評だった本などを並べていました。でも古本屋さんなので、売ってもらう本の中には自分が仕入れようと思ったものでないものも入ってくるんです。そして、その本が意外と売れたりする。そうすると、自分が選ぶってそもそもなんだろう…なんて揺さぶられるんですよね。

    最近では、お客さんをイメージして本を並べることもあります。挨拶を交わすようなお客さんが増えたので、「あのお客さんは、こんな本が好きなんじゃないかな?」…なんて考えながら並べているんです。

    選び方は常に変わり続けているもので、明確な基準があるわけではないですね。



    ーー本棚を作るときに、どんなことを意識していますか?

    文と文を繋げて文章が作られるように、世界観の近い本同士を結びつけるように並べ、読まれる本棚を作り上げることを意識して作っています。それが、SUNNY BOY BOOKSの本棚のテーマです。



    ーーおまかセットを作ったきっかけはなんでしょうか?

    僕の幼いころからの友人には、あまり本を読む人がいません。その友人たちからは、何を読んだらいいかわからないという悩みを相談されることが多いんです。読みたい本の雰囲気やイメージは持っていても、具体的にどの本を読んだらいいかわからない人のためにおまかセットを作りました。


    渡されるときは、こんな風に袋に入っているそう。空けるときには、わくわくしてしまいそうですね。

    ーーおまかセットはどのような頼み方をすればいいですか?

    漠然としたイメージ、雰囲気を伝えていただいた方が、おすすめしやすいですね。すごく細かい指定をされるとき、実はお客さんのなかで、すでに答えがあると思うんです。

    “おまかセット”は、これまでに読んだことのないような本の世界への扉を開きたいという思いで頼んでほしいと思っています。大きな枠のイメージを伝えてもらって、思いもよらない本と出会う。興味の枠、好奇心の枠を広げるきっかけになると嬉しいですね。



    ーーすでに読んだことのある本が選ばれてしまった場合は…

    そのタイミングで前に読んだことのある本が選ばれたというのは、何か意味があるんじゃないかなって思って読むと、同じ本でも2度目には違う発見があるものだと思います。なので、ぜひもう一度読み返してみてほしいです。



    ーーお客さんには、どんな気持ちでお店に来てほしいですか?

    欲しい本が決まっていて、特定の本を探しているのであれば、なかなか期待には応えられないと思います。SUNNY BOY BOOKSには、「何かあるかな?」そういう気持ちで来ていただいて、本との偶然の出会いを楽しんでもらえればと思っています。

    本棚の作り方やユニークなサービスで、新しい本の世界と出会うきっかけを作ってくれるSUNNY BOY BOOKS。

    なんとなく、その時々に読みたい本のイメージを持っていても、そのイメージにぴったりと合う本と出会うのはなかなか難しいもの。それは、書店に何度足を運んだからといって解決することではなく、タイミングや縁のようなものもあるのかもしれません。

    そんな時、SUNNY BOY BOOKSは、これまですれ違っていた私たちと、本を結びつける赤い糸になってくれるのです。

    今日は本との素敵な出会いがあるかなあ、なんて期待を胸に訪れたい本屋さん。

    新しい本との巡り合いを求めて、SUNNY BOY BOOKSを訪れてみてはいかがでしょうか?

    [SUNNY BOY BOOKS]
    住所:〒152-0004 東京都目黒区鷹番2-14-15
    営業時間:平日 13:00-23:00 / 水・木 15:00-22:00 / 土日祝 12:00-21:00 SUNNY BOY BOOKS

    RSSブログ情報:http://www.roomie.jp/2014/12/221535/
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