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ツイッターを眺めていたら、「ひとりぼっち惑星」という
アプリが面白いとのことだったので、ためしに遊んでみた。
アプリを始めてみると、
なんの説明も無く、物寂しげな音とともに、不思議な画面が出てきた。
なにをすればいいのかもわからない。
ただ、小さな四角い機械が動き回っているだけだ。
画面下部、惑星のようなところに、ガラクタのようなものがばら撒かれていて、
それを触ると、中央の数字が増えていく。
画面を動かすと、なにを表しているのかも分からない、
丸いものが連なっていた。
画面にはときどきノイズが走り、どうやらここは電波状況が良くない環境なのだと分かる。
さらに画面を右、左にずらすと、そこには文字が記されていた。
「あたらしいジンコウチノウ」
「でんぱ じぞくじかん」
なんのことだかわからないが、下に数字が記されているので、
おそらく、先ほど集めたガラクタのようなものの数字を使うのではないか、と判断できる。
ほかにも、「じゅしん」や「あんてな」という文字があり、
そこにも数字が記されている。
ガラクタをたくさん集めれば、それらが機能するのだろうと判断し、
ひたすらガラクタを集め続ける。
ためしに、左側の「ジンコウチノウ」に集めたガラクタを入れてみた。
すると、大きな機械が現れ、先ほどの小さな四角い箱のような機械をけちらしていく。
そして、それらが壊れると、ガラクタが生成されるようだ。
ガラクタ集めの効率が良くなるのだろうと考え、
さらにもっと多くのガラクタを左側の丸に投入する。
すると、空を飛ぶ物体が現れ、それらがミサイルを掃射した。
物体から放たれたミサイルは、四方へと拡散し、地表を動く機械を破壊する。
「あたらしいジンコウチノウが せんそうに さんかする」
左側の円の中に小さく書かれていた文字の意味が、ここにきてなんとなく分かった。
これらはすべて人工知能であり、どういうわけか、戦争をしているのだ。
では、人はどこへ行ったのだろう。
自分はいったい何者なのだろう。
だいぶガラクタもたまったところで、
こんどは「あんてな」と「じゅしん」を触ってみる。
すると、
「いみんせん のあ」
というところから、メッセージが届いた。
地球へ向けて、ということだから、おそらくここは地球なのだろう。
「でも もし この こえが とどいている の なら
ちきゅう は もう だいじょうぶ だという
こと なの かな」
そんなメッセージが送られてくる。
地球は、大丈夫ではなくなってしまったらしい。
このメッセージを送った人は、はるか遠い宇宙を漂っているであろう
「移民船 ノア」におり、
そこからメッセージを送ってきたのだ。
その後も、ガラクタを集め、新しい機械を投入し、さらにガラクタを集め続ける。
画面中央の電波マークのようなものを押してみると、
バケットホイールエクスカベーターのような巨大な機械が現れた。
その巨大な機械は、繰り出されるミサイルなんかはものともせずに、
ひたすら回りのものを蹴散らし、やがて、消えてしまった。
そんなことが起こりながらも、
アンテナを伸ばし続けると、
さまざまな人からメッセージが届いてきた。
おばあさん、こども、メッセージを送ってくる人は様々だったけれど、
遥か彼方からの電波、一方的な受信でしかないので、
あちらの様子がほんの少し伺えるだけ。
まるで、海岸に流れ着いたビンの中に入った手紙を受け取るような、
そんな感覚だ。
双方向のやり取りが当たり前となってしまった昨今。
こうして一方的な情報を受け取るだけなのが、
なんとも歯がゆい。
メッセージを受け取っていることを、
その事実を伝えたいのだけれど、どうやったって伝えられない。
「そうしん」という円がある。
たくさんのポイントを使って、送信が出来るようだ。
それはおそらく、メッセージを送ってきた彼らに、ではないだろう。
この宇宙のどこかにいる、誰かに、
僕もメッセージを送れる、ということなんだろう。
どこの誰に、
ほんとうに届くのかどうかも分からない文章を送った。
誰にも向けていない、独り言のようなメッセージだ。
届いたとして、返事は無いだろう。
どこかの誰かが読むのかもしれないし、
誰にも読まれず漂い続けるのかもしれない。
ただ、送った、という事実があるだけ。
その先は求めない。
これは、それで満足するものなのだ。
ひょっとすると、僕のところにも、そんなメッセージが届くのだろうか。
一方的な文章を読むのはやはり寂しいけれど、
どこかの誰かが、何かを思って投げたメッセージを読んでみたい。
「ひとりぼっち惑星」
最近では珍しいくらい、何の説明も用意されておらず、
果たして僕の考えが当たっているのかさえ怪しいのだけれど、
不思議な気持ちになるアプリだ。
アプリが面白いとのことだったので、ためしに遊んでみた。
アプリを始めてみると、
なんの説明も無く、物寂しげな音とともに、不思議な画面が出てきた。
なにをすればいいのかもわからない。
ただ、小さな四角い機械が動き回っているだけだ。
画面下部、惑星のようなところに、ガラクタのようなものがばら撒かれていて、
それを触ると、中央の数字が増えていく。
画面を動かすと、なにを表しているのかも分からない、
丸いものが連なっていた。
画面にはときどきノイズが走り、どうやらここは電波状況が良くない環境なのだと分かる。
さらに画面を右、左にずらすと、そこには文字が記されていた。
「あたらしいジンコウチノウ」
「でんぱ じぞくじかん」
なんのことだかわからないが、下に数字が記されているので、
おそらく、先ほど集めたガラクタのようなものの数字を使うのではないか、と判断できる。
ほかにも、「じゅしん」や「あんてな」という文字があり、
そこにも数字が記されている。
ガラクタをたくさん集めれば、それらが機能するのだろうと判断し、
ひたすらガラクタを集め続ける。
ためしに、左側の「ジンコウチノウ」に集めたガラクタを入れてみた。
すると、大きな機械が現れ、先ほどの小さな四角い箱のような機械をけちらしていく。
そして、それらが壊れると、ガラクタが生成されるようだ。
ガラクタ集めの効率が良くなるのだろうと考え、
さらにもっと多くのガラクタを左側の丸に投入する。
すると、空を飛ぶ物体が現れ、それらがミサイルを掃射した。
物体から放たれたミサイルは、四方へと拡散し、地表を動く機械を破壊する。
「あたらしいジンコウチノウが せんそうに さんかする」
左側の円の中に小さく書かれていた文字の意味が、ここにきてなんとなく分かった。
これらはすべて人工知能であり、どういうわけか、戦争をしているのだ。
では、人はどこへ行ったのだろう。
自分はいったい何者なのだろう。
だいぶガラクタもたまったところで、
こんどは「あんてな」と「じゅしん」を触ってみる。
すると、
「いみんせん のあ」
というところから、メッセージが届いた。
地球へ向けて、ということだから、おそらくここは地球なのだろう。
「でも もし この こえが とどいている の なら
ちきゅう は もう だいじょうぶ だという
こと なの かな」
そんなメッセージが送られてくる。
地球は、大丈夫ではなくなってしまったらしい。
このメッセージを送った人は、はるか遠い宇宙を漂っているであろう
「移民船 ノア」におり、
そこからメッセージを送ってきたのだ。
その後も、ガラクタを集め、新しい機械を投入し、さらにガラクタを集め続ける。
画面中央の電波マークのようなものを押してみると、
バケットホイールエクスカベーターのような巨大な機械が現れた。
その巨大な機械は、繰り出されるミサイルなんかはものともせずに、
ひたすら回りのものを蹴散らし、やがて、消えてしまった。
そんなことが起こりながらも、
アンテナを伸ばし続けると、
さまざまな人からメッセージが届いてきた。
おばあさん、こども、メッセージを送ってくる人は様々だったけれど、
遥か彼方からの電波、一方的な受信でしかないので、
あちらの様子がほんの少し伺えるだけ。
まるで、海岸に流れ着いたビンの中に入った手紙を受け取るような、
そんな感覚だ。
双方向のやり取りが当たり前となってしまった昨今。
こうして一方的な情報を受け取るだけなのが、
なんとも歯がゆい。
メッセージを受け取っていることを、
その事実を伝えたいのだけれど、どうやったって伝えられない。
「そうしん」という円がある。
たくさんのポイントを使って、送信が出来るようだ。
それはおそらく、メッセージを送ってきた彼らに、ではないだろう。
この宇宙のどこかにいる、誰かに、
僕もメッセージを送れる、ということなんだろう。
どこの誰に、
ほんとうに届くのかどうかも分からない文章を送った。
誰にも向けていない、独り言のようなメッセージだ。
届いたとして、返事は無いだろう。
どこかの誰かが読むのかもしれないし、
誰にも読まれず漂い続けるのかもしれない。
ただ、送った、という事実があるだけ。
その先は求めない。
これは、それで満足するものなのだ。
ひょっとすると、僕のところにも、そんなメッセージが届くのだろうか。
一方的な文章を読むのはやはり寂しいけれど、
どこかの誰かが、何かを思って投げたメッセージを読んでみたい。
「ひとりぼっち惑星」
最近では珍しいくらい、何の説明も用意されておらず、
果たして僕の考えが当たっているのかさえ怪しいのだけれど、
不思議な気持ちになるアプリだ。
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コメント
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小さくて綺麗な物語を読み終えた気分です。
鉄塔さんの文章にはいつも心癒されます。
すいません、初めてブロマガ読みました。
鉄塔さんの本、読みたくなりました!