• このエントリーをはてなブックマークに追加
白めがね大津尚之の書くby佐世保 Vol.14
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

白めがね大津尚之の書くby佐世保 Vol.14

2017-11-03 12:38
  • 1

 1025日。


させぼ競輪場で九州地区プロ自転車競技大会が行われた。

その様子がニコニコ生放送で配信されたのだが、司会に抜擢されたのは普段は解説を担当されているヒラマサこと平尾昌也さんだった。

平尾さん一人で約7時間の生放送。


どんな放送になるのだろうとワクワクしながら観ていると、闘将こと佐々木明彦さんを始め、多数の現役選手がゲストとして来て下さり盛り立てていた。

各選手と話している表情を見て、改めて平尾さんの人望の厚さを感じたものだ。

(総勢30名のゲストの方にご出演頂いた:番組調べ) 

当初の予定では司会のみ。


ゲストも難しいとのことだったので、本番前からとても緊張されていた。

私も幾度となく「どうやったら緊張しないのか。」「オープニングは、おはようございますの喋り出しの後に、どういう話をしたら良いのか。」など色々なことを質問された。

そりゃ不安にもなる。

収録であれば、最悪まずいところは編集でどうとでもなるが一発勝負の生放送。

しかもニコニコ生放送はリアルタイムで視聴者からコメントが来るので、

その重圧は計り知れない。

e7151d723a04171e90192853144574e4f23aeb35
チームスプリント:長崎(井上昌己、佐藤幸治、山崎賢人)1分15秒948
他支部を寄せ付けない強さを見せつけた 

させぼ競輪場では中継司会という立場で仕事をしている私だが、別の競輪場では実況を担当している。

今年で6年目になるのだが未だに「着順を間違えたらどうしよう。」「大事なところで言葉を噛んでしまったら・・・。」なんてことを考えドキドキしてしまう。

だから、出来るだけ同じ気持ちでのぞめるようにルーティンワークを行っている。

行っているのだが、いかんせん多い。

もう最近は自分でも何が何だかわからないくらいだ。

 

まず朝起きて神棚に水を供え拍手を打つ。

そこから熱いシャワーを浴び、苺のジャムパンとポタージュをの朝食をいただく。

電車が出発する6分前に家を出て、白の〇印3番の一番端の車両に乗り込む。

最初の移動時間は読書に費やし、乗換駅の一つ前の駅で本を閉じ、ドア付近に移動する。

乗換駅ではエスカレーターを使わずに階段を使用する。 

競輪場に着くと正門からではなく裏門から入り、

(実況席に用意してくれているのだが)自分で出走表を2部取って行く。

実況席に入ったら、自動販売機でエネルギー飲料とアメリカンコーヒーを購入。

それを飲みながらスタッフと談笑。


925分から仕込みをし、10時のオンエア開始と同時にラジオ体操を始める(オンエア開始は10時だけど、実況の喋出しは大体40分後くらいなのです。)

ラジオ体操をすると同時に白湯を用意しておくことも忘れない。

そしてストレッチチューブを使いつつ、発声練習。

選手紹介の3分前までに済ませ、トイレに行く。

発走1分前に

(今日も選手・お客さん・スタッフ一同が事故なく競輪を楽しめますように)との願いを込め、実況マイクに向かって拍手を打つ。

 

で、ようやく喋り始める。

 

うーむ。


改めて読み返すとやっぱり多い。

でも一つでも止めてしまうと運気が逃げてしまう気がするから止められない。 

こんなにやっても喋り出しでいきなり噛むこともあるんですけどね。 

「あんなにやって噛むんかーい。」と。

そんな僕のルーティンを平尾さんにお話ししたところ

「面倒くさっ。そんな覚えられんばい。」

と笑われてしまった。

 

あんなに本番前は不安そうだった平尾さん。

しかし本番ではいつも通りの笑顔でリラックスした表情でお話をされていた。

さすがは元プロスポーツ選手。


一発勝負に強い。

平尾さんの凄さを垣間見た九州地区プロ自転車競技大会だった。

コメント コメントを書く

フリからの落ちが完璧すぎで面白かったです。大津さんも平尾さんも面白すぎます

No.1 77ヶ月前
コメントを書く
コメントをするにはログインして下さい。