-
■久瀬太一/8月13日/21時23分
コメ0 3D小説「bell」本編 125ヶ月前
オレはひとり掛けにしては大きな、黒いソファーと、サイドテーブルがあるだけのがらんとした部屋に入れられていた。 壁にはひとつ窓があり、そこから隣の部屋の様子がみえる。ファーブルがソルから送られてきた謎を解いている部屋だ。 オレは窓ガラス越しにその様子をみていた。 ――あんまり近くで騒がれて、集中力...
-
■久瀬太一/8月13日/20時30分
コメ0 3D小説「bell」本編 125ヶ月前
安いビジネスホテルの、申し訳程度のロビーにある、小さなソファーに座っていた。新聞があったからそれを手に取ったけれど、あまり文字を追う気にもなれなくて、すぐに元に戻した。 ファーブルが現れたのは、20時30分ちょうどだった。彼は他に、ふたりの男を連れていた。ファーブル自身はピンク色のポロシャツを着て...
-
■vsレオン(仮称) 生放送告知
コメ0 3D小説「bell」本編 125ヶ月前
3D小説:今北 @imkt_3d_bot 2014-08-13 11:22:02今北 1/3:チキチキファーブルにクイズ出す大会開催.既にツイッターやスプレットシート等にて凶悪な難易度の問題が多数問題案として書き込まれていたりKURAMOTO Itaru @a33_amimi 2014-08-13 14:56:35ときに皆さんこのページ見えます(アンケート結果の分析ページ)?htt...
-
■久瀬太一/8月12日/24時10分
コメ0 3D小説「bell」本編 125ヶ月前
「夜分遅くに申し訳ありません」 と、スマートフォンからファーブルの声が聞こえて、ソルたちが動いてくれたのだと確信した。「急な話で申し訳ありませんが、明日、ある人物と簡単なゲームをすることになりました。つきましてはそのゲームの立会人として、貴方にもいらしていただきたいのですが、いかがでしょう?」 ...
-
■久瀬太一/8月8日/24時10分
コメ0 3D小説「bell」本編 125ヶ月前
シンプルなアナウンスが聞こえた。 ――次は、8月15日です。 窓の外にみえた景色に、オレは、息を飲んだ。 ※ そこにいたのは八千代だった。 八千代は縛られて倒れていた。 うつぶせで、顔はみえない。だが頭部の辺りから、じっとりと血が広がっている。 ――聖夜協会は、人を殺さないんじゃなかったの...
-
■久瀬太一/8月8日/14時
コメ0 3D小説「bell」本編 125ヶ月前
ホテルの部屋に戻って、違和感に気づいた。 鞄の位置が変わっている。 ――誰かが、この部屋に入った? 書き物机の引き出しを開ける。 そこになければならないものが、なかった。 思わず舌打ちがもれた。視界が暗くなったような気がした。 オレは部屋を飛び出し、すぐ隣の八千代の部屋をノックする。 ドアはすぐ...
-
■久瀬太一/8月8日/13時45分
コメ0 3D小説「bell」本編 125ヶ月前
ファーブルとの面会は、表面上は何事もなく終了した。彼とはファミリーレストランを出てすぐに別れた。 オレは当事者にみえて、当事者ではなかったのだと思う。これはきっと、八千代とファーブルとのつばぜり合いのようなものだ。 オレのみたところ、その結果は引き分けだった。 八千代の「魔法の言葉」は確かにフ...
-
■久瀬太一/8月8日/13時
コメ1 3D小説「bell」本編 125ヶ月前
真面目に目一杯高いランチを探したけれど、聖夜協会員と長ったらしいコースを食う気にもなれなかった。 だんだんどうでもよくなって、オレはホテルからそう離れていない駅前にファーブルを呼び出した。直接店を指定すると、事前に仲間を送り込まれる可能性があるように思ったのだ。一応、警戒した。 13時になる頃、...
-
■久瀬太一/8月6日/16時
コメ0 3D小説「bell」本編 125ヶ月前
八千代は当然のように、ホテルのオレの部屋までやってきて、フィッシュバーガーにかみついていた。「さっさと食えよ。アイス溶けるぜ?」 と彼は言った。「ああ。そりゃ大変だ」 オレはいまいち食欲がないまま、フライドポテトを口に運ぶ。 フィッシュバーカーの包装紙を丁寧に折り畳んでゴミ箱に捨てて、八千代は...