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「汚れちまった悲しみに」
コメ0
草の根広告社 14ヶ月前
聞いておけば良かったと後悔することがある。たとえば、良かれと思って行動したことが相手を不快にさせてしまった時。親切が仇になった時。ありがた迷惑と思われてしまった時だ。
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「七年目のサンタクロース」
コメ0
草の根広告社 15ヶ月前
12月25日の朝、頼んだものと違うプレゼントが届いていた、という友達の話を娘から聞いた。「サンタさんが忙しくて間に合わなかったんだって」 頼んでいたプレゼントは後日宅配便で届いたのだという。物流・運送業界の2024年問題を先取りしたような出来事だと思った。
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「偏りのない情報を伝えること」
コメ0
草の根広告社 15ヶ月前
子育てをしていると視野が狭くなるよとよく言われる。2つの理由があると思う。ひとつは時間的な制約。子どもだけを見つめている時間が増えることでその向こうに広がっている社会に目を向ける時間が少なくなること。もうひとつは物理的な制約。自分の子どもに寄り添った子育てをしているうちにそれが常識だと勘違いして...
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「父ちゃん、ごめん」
コメ0
草の根広告社 16ヶ月前
ランドセルを背負った娘と一緒に家を出る。海辺の町を吹き抜けていく風もだいぶ冷たくなって来たものの例年ほどの寒さは感じられない。富士の高嶺に降り積もった雪だけが今年ももう終わりなんだなと感じさせてくれる。海沿いの国道を娘と手を繋いで歩く。「今日は絶対将棋だからね」と念押しされる。算数ドリルで桂馬...
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「サンタクロース陰謀論」
コメ0
草の根広告社 16ヶ月前
「ねえ、パパ。サンタクロースはパパとママなの?」 今年もクリスマスを指折り数え始めた娘が言った。無防備な姿勢でいきなり後ろから斬り付けられたような衝撃だった。
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「不真面目なことを真面目にやるのは不真面目じゃないからだ」
コメ0
草の根広告社 17ヶ月前
「行きたくないときは行かなくていいんだよ」 ぼくのそんな言葉通り、保育園をよく休んでいた娘が小学校に入学してからは一度も休んでいない。
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「仕方がないじゃ済まない話」
コメ0
草の根広告社 17ヶ月前
軽自動車が丁字路で下校中の小学生を巻き込む事故を起こした。小学2年生の男女合わせて3人が怪我をし、うち一人は重体。ハンドルを握っていた75歳の男性は現行犯逮捕されたという。同じ時間帯に同じような道を歩いて小学校に通学している子供を持つ親として背筋が凍った。
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「その挾間で揺らいでいる」
コメ0
草の根広告社 17ヶ月前
季節感の狂ったインフルエンザウイルスが猛威を振るっている。娘の小学校も戦々恐々だ。先週は娘の隣のクラスが学級閉鎖になった。他の学年でも幾つか閉鎖されたクラスがあるそうだ。海沿いの通学路を山頂から降り注ぐ朝日を浴びて歩いていく色とりどりのランドセルの数も心無しか減っている。
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「おおきい一年生とちいさい二年生」
コメ0
草の根広告社 18ヶ月前
ある自治体の条例案が全国的に批判を浴びて廃案になった。案を出した自民党県議会は陳謝した。ぼく自身もその案には違和感を憶えていた。でもその違和感は多くの人が感じていたものと少しだけ違っていたようだ。
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「2023年10月1日」
コメ0
草の根広告社 18ヶ月前
8月の延長みたいな9月が過ぎて、10月に入った。朝起きて海側の窓を開けたときに吹いてくる潮風にも秋の涼しさを感じるようになった。虫の声も蝉から鈴虫にバトンタッチしている。暑い夏を必死で走り続けていたようで、立ち止まって振り返ると何も残っていないような虚無感。季節の変わり目のせいだろうか。不定愁訴。...
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「平日の午後4時、誰の為に生きているか」
コメ0
草の根広告社 19ヶ月前
娘がスイミングスクールに通い始めた。レッスン日は放課後。つまり平日の夕方である。ぼくか妻、どちらか都合のつく方が地元の市民プールに送り迎えをする。娘がレッスンを受けている一時間、漫然と時を過ごすのもいかがなものかとこれまではぼくも別のレーンで泳いでいた。
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「あさとよるのてがみ」
コメ3
草の根広告社 20ヶ月前
仕事で数日間家を空ける日の朝、娘に手紙を貰った。「朝と夜に一回ずつ読んでね」 一通ずつが小さく折り畳まれて菓子袋に数日分入っていたその手紙は薬包紙に入った粉薬みたいだった。