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【無料公開】田中良紹:アベノミクスの支離滅裂
コメ85 THE JOURNAL 139ヶ月前
第二次安倍政権が誕生した時、「ごった煮のような政権」と書いたことがある。考え方の違う人材をあちこちから集め万全の構えを取ったように見せたが、小泉路線と反小泉路線が入り混じる政権の政策は一貫性を欠く。従って参議院選挙を乗り切るまではそれをごまかしていくしかない。そう思って「三本の矢」が出揃うのを見...
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【無料公開】田中良紹:岸信介を裏切るアベノミクス
コメ2 THE JOURNAL 140ヶ月前
円安・株高をもてはやす昨今のメディアは、アベノミクスに水を差すと「日本の希望が失われる」とでも言いたげである。しかし「巡り巡って格差社会」でも書いたように、アベノミクスは国民の格差を広げ、さらに日本を経済大国に押し上げた過去の成功要因をことごとく破壊していく。かつて岸信介らによって生み出された日...
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【無料公開】田中良紹:何が「国益」か
コメ3 THE JOURNAL 140ヶ月前
川口順子参議院環境委員長の解任決議案が可決され、与党は「国益」を考えていないと野党を批判している。川口氏は国会を留守にしても中国要人との会合に出席した方が「国益」になったと主張しているのである。しかし中国要人との会合に出席する事が「国益」になったのか、出席しない方が「国益」だったのかは両方あり得...
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【無料公開】田中良紹:馬鹿なポピュリズムを生み出す改憲論
コメ1 THE JOURNAL 140ヶ月前
私は改憲論者である。日本国憲法が一度も変更されずにきたことを良かったとは思っていない。しかしだからと言って憲法の改正手続きを緩和しようとする96条改正には反対である。憲法記念日に96条緩和を主張する改憲派の理屈を聞いて反吐が出そうになった。「憲法を国民の手に取り戻す」などと馬鹿な事を言ったからで...
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【無料公開】田中良紹:主権回復を目指す日
コメ2 THE JOURNAL 140ヶ月前
サンフランシスコ講和条約が発効した1952年4月28日を記念して政府主催の式典が開かれる。政府はその日を「主権回復の日」と呼ぶ。しかし日本の現状を直視すれば「主権は完全に回復された」などとおめでたい事を言う気になれない。この国の主権を本気で考えるなら、その日を「主権回復を目指す日」とすべきである...
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【無料公開】田中良紹:なめきられる日本
コメ1 THE JOURNAL 141ヶ月前
TPPの日米事前交渉に於ける日本の弱腰はかつてないものであった。これを見れば世界は安倍政権をなめきってくること間違いない。にもかかわらず安倍総理は「TPP交渉は日本が主導する」と強がりを言った。世界は笑ったのではないか。安倍総理とオバマ大統領は思想も政治手法も対照的な政治家である。ところが安倍総...
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【無料公開】田中良紹:サッチャー元首相の訃報に思う
コメ1 THE JOURNAL 141ヶ月前
サッチャー元首相の訃報に思う 昔、ダウニング街10番地にある英国首相官邸でサッチャー首相にお目にかかった事がある。フォークランド紛争に勝利し、高い国民の支持を背景に「サッチャー革命」に取り掛かった頃で、間近で会った本人は写真やテレビより色白で太り目に見えた。 私が首相官邸でサッチャー首相と会ったの...
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【無料公開】田中良紹:憲法改正の政治術
コメ1 THE JOURNAL 141ヶ月前
スティーブン・スピルバーグ監督のハリウッド映画「リンカーン」を観た。スピルバーグが作る映画と言えば娯楽性の高い作品を想像するが、これは奴隷制を廃止する憲法改正が成立するまでの28日間の議会審議に焦点を当てた政治映画である。政治のリアリズムに関心がある方には面白いだろうが、政治を理想化して考えるタ...
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【無料公開】田中良紹:普天間移設の交渉力
コメ1 THE JOURNAL 141ヶ月前
安倍総理は5日、沖縄にある米軍基地の返還計画でアメリカ側と合意した事を発表し、「日米双方が沖縄の負担軽減について強い意志を示すことになった」と胸を張った。しかし合意の内容を見るととても胸を張れるものではない。TPPを巡ってもそうだったが、それを成果のように言いくるめるパフォーマンスだけが先行し...
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田中良紹:なめるなよ「0増5減」<無料>
コメ1 THE JOURNAL 141ヶ月前
ついに選挙無効の判決が出た。25日の広島高裁は昨年末の衆議院選挙を「違憲」として広島1,2区の選挙を無効とする判決を下した。翌26日には広島高裁岡山支部が岡山2区を選挙無効とした。2年前に最高裁が小選挙区の区割りを「違憲状態」と判断したにもかかわらず、その区割りのまま選挙をした事に対する断罪であ...
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田中良紹:アメリカの嘘<無料>
コメ1 THE JOURNAL 142ヶ月前
イラク開戦10周年の日にたまたまハリウッド映画「フェア・ゲーム」を見た。アメリカの元外交官ジョゼフ・ウィルソンの妻ヴァレリー・プレイム・ウィルソンがCIAのエージェントである事をブッシュ政権がマスコミに暴露し、全米を騒がせた「プレイムゲート」を映画化したものである。ブッシュ政権が大量破壊兵器の存...
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田中良紹:TPPの交渉力
コメ0 THE JOURNAL 142ヶ月前
自民党は安倍政権のTPP(環太平洋連携協定)交渉参加を当初からの筋書き通りに容認した。選挙前には反対のような顔をして農村票を獲得し、選挙に勝てば色々と言いつくろって既成事実化する。自民党の得意技である。自民党の反対派はコメなどの重要品目と国民皆保険制度を「聖域」扱いするよう要求し、「聖域を確保で...
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【無料記事】田中良紹:アベノパフォーマンス
コメ0 THE JOURNAL 142ヶ月前
日米首脳会談の後で安倍総理が「オバマ大統領とはケミストリーが合う」と発言したのを聞いてのけぞりそうになった。安倍総理とオバマ大統領はキャリアも思想も正反対なのに「ケミストリー(相性)が合う」とは無理があり過ぎではないか。 首脳会談前に御用評論家や御用学者がしきりに「首脳同士の個人的関係が日米同盟に...
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田中良紹:オバマと安倍 2つの演説<音声配信>
コメ0 THE JOURNAL 142ヶ月前
「参議院選挙まで期待感を持続させるためのただのパフォーマンス」と安倍首相の所信表明演説を評した田中良紹氏。 それに対し、田中氏は1月21日のオバマ大統領の就任演説を「アメリカ型競争社会とは異なる『価値観』のアメリカを創り出そうとする意欲が感じられた」と評価する。この2つの差はどこからうまれるのか。国...
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田中良紹:格差大国の狭間
コメ0 THE JOURNAL 142ヶ月前
安倍政権が最重要視していた日米首脳会談は想定通りの結果となった。安倍総理は「日米同盟の強い絆が戻ってきた」と胸を張ったが、アメリカの要求をすべて受け入れてみせたのだからそれは当然である。報道された会談要旨を見るとそう思わざるを得ない。 1).原発ゼロを目指す前政権の方針を見直してアメリカが望む原...
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田中良紹:パフォーマンスのてんこ盛り
コメ0 THE JOURNAL 143ヶ月前
このひと月余りの安倍政権は、打ち上げ花火を次々に仕掛けてメディアを巻き込み、パフォーマンスに全力を挙げてきた。高い支持率でスタートを切らないと先行きに不安があるからである。 総理自身が「ロケットスタート」を頻繁に口にするのは、小泉政権の発足当初の高い支持率を意識している。それが長期政権をもたら...
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田中良紹:民主党惨敗の責任と安倍新政権<音声配信>
コメ1 THE JOURNAL 143ヶ月前
「民主党惨敗の責任は言うまでもなく解散を断行した野田総理にある」という田中良紹氏。 昨年末12月に開催された壬辰田中塾(毎月最終水曜開催・参加費1,500円)では、総選挙の結果から見えたものや安倍政権について独自の見解を次々と展開した。今月も田中塾の模様を質疑応答を除き、音声でお伝えします。■田中良紹:...
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田中良紹:めくらましの「第三極」
コメ1 THE JOURNAL 145ヶ月前
依然としてマスコミでは「第三極」はどこかという話題で持ちきりだが、そんな中で「『第三極』はまやかしだ」というのは作家で『メディア裏支配』の著者・田中良紹氏だ。「世の中は民主 vs 自公 vs『第三極』というがそうではない。あくまでも、民・自・公 vs『第二極』の対立軸だ」と指摘する。田中氏は総選挙の見方だ...
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田中良紹:違憲総選挙の行方<無料>
コメ0 THE JOURNAL 146ヶ月前
14日の党首討論で野田総理は選挙制度改革の実現を条件に「16日に解散する」と 発言した。これに自民、公明の両党が協力する姿勢を打ち出したことから、12月16日総選挙の流れが固まった。しかしこの選挙は選挙制度改革を条件にして いるとは言え、あくまでも憲法違反の状態の中で行われる違憲総選挙である。 野...
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【特捜部完全非公認番組】特捜vs小沢 仁義なき抗争が終結!?
コメ0 THE JOURNAL 153ヶ月前
小沢一郎民主党元代表の陸山会の資金団体をめぐる政治資金規正法違反に問われた事件の判決が26日午前10時、東京地裁で言い渡される。2009年3月の事件発生当初から検察問題に切り込んできたTHE JOURNALでは、判決を迎えるこの日、生放送特別番組を放送する。陸山会事件の本質とは何なのか。特捜検察はいったい何を考えて...