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2012年11月の記事 1件

第2回 セロトニン欠乏度チェック 前編

セロトニンという癒しと元気をもたらす脳内物質について、私が研究をはじめようと思ったきっかけは、実は「海」にあります。  海は確かに激しく、荒々しい側面がありますが、母性的でどこまでも深淵な癒しをもたらす側面もあります。私はその美しく深淵なる海に学生時代に夢中になりました。  私の大学時代は、まさに学生運動真っただ中でした。東大闘争と呼ばれるその時期に私は、まさにその中心の医学部におりました。大学は1年間休学になり、学内は紛糾状態。今とは違いますが、別の意味で学生達はストレスフルな状態にあったと私は思っています。  そんな中、私は当時まだそれほど普及していなかったダイビングにのめり込みました。東大に潜水クラブをつくり、日本中をテントを携えて仲間と旅して回りました。今で言うアウトドア趣向のはしりと言えるかもしれません。  しかしながら、当時はキャンプ場や施設が整備されているはずもなく、浜辺に場所をみつけてテントを立て、食べ物はモリで突き、山の植物を採取しては食べるというまさに野性的な旅でした。  その時に大自然から受け取った感動がまさにセロトニン的感覚の発見だったのだと思っています。

第2回 セロトニン欠乏度チェック 前編
今を生きる人のためのストレスすっきり習慣

ストレスのもっともナチュラルな脳内特効薬であるセロトニン研究の第一人者である医学博士有田秀穂が、現代社会に生きるすべての人のための簡単ストレス解消法を教えます。 本やテレビでは伝えきれないたくさんの情報を網羅。

著者イメージ

有田秀穂

1948年東京生まれ。東京大学医学部卒業後、東海大学病院で臨床に、筑波大学基礎医学系で脳神経系の基礎研究に従事、その間、米国ニューヨーク州立大学に留学し、現在、東邦大学医学部教授。各界から注目を集める「セロトニン研究」の第一人者。メンタルヘルスケアをマネジメントするセロトニン道場の代表。「脳からストレスを消す技術」は20万部を越えるベストセラー!! 主な著書に、「脳からストレスを消す技術」(サンマーク出版)、「ストレスすっきり!脳活習慣」(徳間書店)、「セロトニン欠乏脳」(NHK生活人新書)他著書50冊以上。「エチカの鏡」(フジテレビ)、「朝イチ」(NHK)などテレビ出演多数

http://www.serotonin-dojo.jp/
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