「第一発見者は明け方にビルの見回りをしていた警備員。すでに息はなく、机の上に退職届と家族や幹部に宛てた遺書が残されていました」(関係者)
 ジャニーズ事務所の関連会社が入居する渋谷区のビルで、同社子会社の社長が首吊り自殺を遂げた。


 三月五日早朝。誰もいないはずのオフィスで、変わり果てた姿で発見されたのは、ジャニーズの子会社アートバンクの代表取締役で、関連会社ジャニーズ・エンタテイメントの役員でもあった伊坪寛氏(享年62)。突然の訃報に、ジャニーズに動揺が走った。
「現役社員の自殺は、ジャニーズの長い歴史でも初めての事態。直属の部下には『今朝、急死された』という話があったものの、本社や関連会社の社員には説明がなく、いまだ亡くなったことさえ知らない社員もいる」(別の関係者)
 奇しくも、当日はジャニーズが二年がかりの新プロジェクトを発表した門出の日だった。
「ジャニーズJr.がYouTubeに公式チャンネルを開設するという公式発表があった日で、情報解禁の時刻が午前四時。デジタル事業を司る伊坪さんがあえてその日を選び、しかもオフィスで 
週刊文春デジタル