栃木県出身の高根沢ミクさん(22)は、高校三年生の夏の日のことをいまでも鮮明に覚えている。
 那須塩原駅前の広場で高根沢さんの目の前に現れたのは、白と緑のボーダー柄ワンピースにこんがりと日焼けした身を包んだ同い年の女の子。彼女は高根沢さんの年齢を聞くと、
「あっ、同級生!」
 と、弾けんばかりの笑顔で近寄ってきた。
 高根沢さんが「大学は社会学部を目指しています」と言うと、彼女は言った。
「私も八科目くらいテストがあります。お互い頑張りましょうね」
 初対面とは思えぬ和やかなやりとりを見せた、ワンピース姿の女の子。そこに、かつて「内気で人見知り」と称された少女の面影はなかった。天皇家の長女、愛子さま(22)である。 
週刊文春デジタル